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第26話

 「あ!ナカマと根暗、やっと来た。」「待たせてごめん。それじゃあ、昇降口に戻ろうか?」

「そうだね。戻ろうか。」「……。」


4人集まるとアオヤマさん、ナカマくん、セキネさんだけでうまく話が進んでいくので俺は話す必要性がなかった。


昇降口に戻る数分間もセキネさんはアオヤマさんと話していて俺が話しかけられそうなタイミングはなかった。昇降口に着くとイガラシさんや風紀委員の方たちが集めてきたごみの細かい分別をしていた。


「あ!セキネさん!一生懸命にやってくれたみたいだね。ありがとう。ゴミはこっちで分別しとくから。」


イガラシさんが俺たちに気が付いてそうセキネさんに声を掛けた。するとセキネさんは「いえ、私も分別を手伝います!今日来るのが遅れて準備を手伝えなかったので。」と返事をした。


「そう?じゃあお願いしようかな。」


「はい!それじゃあ、ヒナ、ナカマくん、根倉くん、お疲れ様。」


「お疲れ様。」「お疲れ様でした。」


ナカマくんと俺は挨拶をして帰ろうとしたがアオヤマさんは「お疲れ。それじゃあアカリ、私は教室で待ってるから。」とセキネさんに伝えていた。それに対してセキネさんは「分かった。すぐ終わらせて行くから。」と答えていた。


そんなアオヤマさんのセキネさんとの関係性を俺は羨ましく感じていた。

今の俺とセキネさんの関係性では決して言えない発言だなぁ。

せっかくナカマくんがアシストしてくれたにもかかわらず、今日はほとんどセキネさんとしゃべれなかったなぁ。

俺もアオヤマさんほどじゃなくても、セキネさんとたわいもない会話ができるほどには仲良くなりたいなぁ。

来週美化活動に参加した時はもっとセキネさんと話せるようにうまく立ち回るようにしないと。

あ!そうだ!今日手伝ってくれたことのお礼をちゃんと言っといたほうがいいよな!

え~と、ナカマくんはどこだ…。


「なぁ、根倉。」


俺がナカマくんのことを捜していると後ろからナカマくんに呼びかけられた。


「どうしたの?ナカマくん?」「根倉はこの後どうするんだ?もう帰るのか?」


「うん。まあ、美化活動も終わったから、これ以上セキネさんと話せる機会は無さそうだしね。」


「そうか。根倉は歩いて帰るのか?」


「ううん。駅までは歩きだけど、そこからは○○駅まで電車だね。」


「そうなのか。俺も駅まで行くから一緒に帰らないか?」


俺はナカマくんが何故話しかけてきたのか分からなかったが、「一緒に帰ろう。」と誘われてやっと俺と一緒に帰ろうとしてくれていたことを理解した。


「…え?う、うん。いいよ。一緒に帰ろう。」


俺はナカマくんの発言に驚いて返答するのが少し遅れてしまった。

しかしナカマくんは特に気にすることなく「今日の反省と今後の対策について話し合いたかったからちょうど良かったよ。」と言った。


「…じゃあ、まずは教室に戻ろうか?」


俺とナカマくんは教室にカバンを取りに戻ってから一緒に下校した。

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