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第20話

 「すみません!イガラシさん!まだ間に合いますか?」


アオヤマさんが眼鏡をかけた先輩らしき女子に尋ねると、眼鏡をかけた先輩らしき女子イガラシさんが「大丈夫だよ。アオヤマさん。これから始めるところだから。でも有志のアオヤマさんはともかく美化委員のセキネさんはもう少し早く来てほしかったな。」と答えました。


すると走って来たからか、肩で息をしていたセキネさんが「すみま…ハァ…せん。以後…ハァ…気を付けます。」とイガラシさんに謝りました。


「うん。それじゃあ、アオヤマさんはクラスと名前を記入して、セキネさんは名前のところに丸を付けてね。」


「「はい!」」


「それでは…どこまで言ったっけ?えーと、そうそう、1人ずつゴミ袋とトングを受け取ってもらって、今日は美化委員18人と有志の参加者が6人いるので4人1組になってください。そして燃えるゴミ、燃えないゴミ、ペットボトル、空き缶といった感じで大まかに分別してごみを集めてくださると助かります。集めたゴミはあとでこっちの方で分別するので集める時は本当に大まかで構いません。何かここまでで質問はありますか?」


「……。」


「無いようなので始めましょう!それじゃあゴミ袋とトングを受け取りに来てください。」


俺とナカマくんがゴミ袋とトングを受け取りに行くとちょうどセキネさんとアオヤマさんも受け取りに来たところだった。


「あっ、根倉くんにナカマくん!2人も美化活動に参加してくれるの?」


先に口を開いたのはセキネさんだった。すぐに返事をしようと思ったが久しぶりにセキネさんに話しかけられて緊張でうまく声が出せなかった。それを感じ取ったナカマくんが即座に「そうなんだ。前から興味があったから、根倉と2人で参加してみようと思ってさ。なっ根倉!」と答えてくれた。

俺はナカマくんの同意を求める発言に対して「う、うん。」と返事をした。


「へぇー!そうなんだ?興味を持ってくれて嬉しいな。有志で参加してくれる人ってあまりいないから助かるよ!ねっヒナ!」


セキネさんが喜んでいるところを見られたので美化活動に参加して本当に良かったと俺は思った。


セキネさんの笑顔で緊張が解けてきて、俺はあることに気が付いた。

それはセキネさんが制服ではなくて体操着を着ていたことだ。

何で体操着を着ているんだろう?制服を汚したくないからかな?う~ん?でもゴミ拾いくらいで服が汚れるかな?などと考えていると、アオヤマさんが「う、うん。確かに参加してくれるのは嬉しいけど…。ねぇ!どうして美化活動に興味を持ったの?」と質問してきた。


「それは…。」「ナカマじゃなくて根暗?に聞いてるの!ねぇ?どうして?」


ナカマくんが理由を答えようとしてくれたが、アオヤマさんはそれを遮って俺に聞いてきた。俺は美化活動に参加すればセキネさんと話せるかもしれないという下心を見抜かれてしまったのかと動揺してしまい「あ、えと…その…。」と言い淀んでしまった。


そんな俺の反応を見てアオヤマさんは「何?そんな言いづらい理由なの?」と少しヒートアップしてきた。

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