表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/54

第18話

 そして次の日の朝、俺は目覚まし時計が鳴るよりも早く起きてセキネさんと話したいことをベッドの中で考えていた。あーだこーだ考えているうちに時間が経ってしまい、目覚まし時計が鳴るよりも早く起きたのにもかかわらず、母親が時間を心配して部屋まで俺を起こしに来た。普段起こしに来ることがない母親が起こしに来たために俺は慌てて朝食を食べて、身支度を整え、学校へと向かった。


学校に到着し、自分の教室の自分の席に座って、いつも通り小説をカバンから取り出して読んでいると周りから見えるように装いながら、今日の午後のことを考えていた。

今日こそはセキネさんと話せるだろう。と考えると、顔がにやけそうになるのを必死にこらえていたら、ナカマくんが「おっす。根倉!随分とにやけた顔しているな。そんなに今日の美化活動が楽しみなのか?」と、話しかけてきた。


ナカマくんには俺が悩んでいるのを当てられたり、ちらちらセキネさんを見ていたことがばれていたり、いろんなことを見透かされている気がした。それとも、ただ単に俺の表情や視線がはたから見たら分かりやすいのかな?でも他のクラスメートには全然指摘されないから、やっぱりナカマくんが鋭いのかな?いや、そもそも他のクラスメートとはほとんど話したこともないから、そんな話したこともない俺の表情や視線をわざわざ指摘する人はいないだろう。まあ、はたから見て「キモッ!」とは思っているかもしれないが。


俺はナカマくんの発言を聞いて、そんなことを考えながら「美化活動が楽しみって言うよりは、その時にセキネさんと話せるかもしれないことが楽しみかな。」と答えた。


「そっか。セキネさんと話せるといいな。微力ながら協力するから頑張れよ。…そろそろホームルームの時間だな。それじゃ、午後にまた。」と、言い残して、ナカマくんは自分の席に戻って行った。


協力する?また?と、俺はナカマくんが言い残したことが気になったが、自分からナカマくんに話しかけたことは今までなかったので、休み時間中に話しかけて質問するなんてことはできず、ずっと謎のまま午前の授業を過ごした。


そして、午前中の授業が終わり、下校する人や残って勉強する人に分かれ始めた。俺はというと、午後1時半から始まる美化活動に参加すべく、お昼ご飯をさっさと食べて美化活動の集合場所の昇降口で始まるのを待っていた。はやる気持ちを抑えきれず、1時前から待っていたが1時を過ぎた辺りからゴミ袋やトングを準備する美化委員らしき人がちらほらと見て取れた。


そして1時15分から眼鏡をかけた女子(おそらく3年の先輩だと思われる)が用意した折りたたみテーブルの前で「すみませ~ん!今日の美化活動に参加してくれる有志の人はこちらの紙にクラスと名前を記入してくださ~い!美化委員の人はいつも通り自分の名前のところに丸を記入してくださ~い!」と、呼びかけ始めました。


「名前記入しなきゃいけないんだ。何でだろう?」と、俺が少し疑問に思ったことを口にすると、後ろから「たぶんボランティアで参加するから内申点に少し反映してくれるんじゃないか?良い方に考えればだけど…。」と、俺の疑問に答える声が聞こえた。俺が声のした方を振り向くと、そこにはナカマくんがいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ