VSイブキドリ
「ゲェエエーーーンッ!!!」
雄の『イブキドリ』がロンカンに放った『かまいたち』を双剣持ちのヤヒコが『エアクロスエッジ』の技で十字に斬り払って打ち消した。
「激熱ですっ!」
滑空して位置を変えようとしたイブキドリの正面に、ロンカンが赤の盾の魔法で炎の壁を出現させて激しく激突させて焦がすっ。
「ゲェンッッ??」
そのタイミングで、俺は気配を消して潜んでいた岩場の上の茂みからヘビィボウガンを放った! ヒュッ。鋭い音を立てて飛んだ極太の矢はイブキドリの急所を貫いた。
「っ!!」
岩場の低い位置に落下し、雄のイブキドリは絶命した。
「よしっ、・・オイっ、そっち怪我無いかぁ? どうぞぉ」
茂みから下方に見える岩影の辺りにいるロンカンとヤヒコに、無線を取るように合図してから無線機で声を掛けると、聴いた2人はニコニコ顔で手を振ってきた。
いや、無線使わないのかよっ。わざわざ麓の郷で借りてきたのにっ!
雄のイブキドリの遺骸は冒険者ギルドと契約している麓の猟師会の連中に任せ、俺達はやたら風が吹きすさぶ岩の多い『雲間山』細道を進んだ。
雲間山はベルシティから結構遠いが、たまたま別件で比較的近い街にいた俺達は難度の割に高め報酬に誘われて『イブキドリ討伐』のシナリオを受注し、装備を整え直してのこのこ山を登ってきていた。
前衛型の俺とヤヒコはそうでもないが、魔術師のロンカンは息も絶え絶えになっていた。頭の上に咲いてる蘭の花も萎れかかっている。
まだ元気がある内は風呂入りたい、風呂風呂っ! と、うるさかったんだけどな。
「キツいだろうけどよ、やたら薬草や塩飴やチョコを口に入れてると具合悪くなんぞ? 水も飲み過ぎだ、ロンカン」
「・・ふぁい。もう『雄』のイブキドリはさっきので最後ですよね?」
「こんな見晴らしのいいとこでっ、調査部がミスらないんじゃないの?」
「う~っ・・ヤヒコ君、調査部志望だから調査部に対する評価、基本高めですよねぇ」
「ヤヒコ『君』じゃなくて、ヤヒコ『さん』なっ! オレの方が1年先輩で歳も1個上なっ!! なっ?」
先輩ぶる『ヤヒコ・ミラ・ママス』。種族人間でメインジョブは『剣士レベル4』だ。武器は曲刀2本とナイフを4~5本あちこち装備してる。
小柄な童顔タイプで年少扱いされ易いようだな。
「めんどくさいですっ」
「何ぃっ?」
「見えてきたぞ」
不毛な言い争いが始まる前に、俺は細道の先の高所に見えた山小屋を示した。5本の魔除けの石柱で囲われている。クエストの資料によれば、代々引き継いでいるらしく、年季の入った建物だった。
「付属依頼の『特殊物資』3箱、持ってきたぜ?」
俺はなるべく淡々と物資の入った箱を2箱置き、ヤヒコも1箱置いた。
「おおっ、悪いなっ!」
「『最新』だよな?」
山小屋の主、人間の『ダルとゼル兄弟』は抑えきれない様子であたふたしていた。
「その特殊物資って、なんですか? なぜか一貫して手配の段から私はノータッチなのですが?? 何が」
ロンカンはなんとはなしに近くにあった、ヤヒコが置いた箱に触れようとした。が、
「てぇいっ!」
ヤヒコに手をはたかれたっ。
「あ痛ぁっ?」
「特殊物資はっ! 特殊物資はなぁっ!! お前にゃ10年早いんだよぉっ?!!」
「なんでぇっ?? これ、パワハラですぅっ!」
涙目のロンカン。ま、それはそれとして、だ。
「雄のイブキドリ5体は全て始末した。あとは雌1体と雛が7体か。あんたらもサポートに入ってくれるんだろ?」
「勿論だっ! 山岳管理局のヤツらがいい加減な仕事するからあんなクソデカ鳥どもに入り込まれだがっ、この雲間山は俺達兄弟の縄張りだかんなっ」
「あんたらは援護だけで十分だっ!」
「あー・・まぁ、とにかく役割分担してこうぜ?」
こういう現地の管理者的な者達と組むと、扱い難しいパターンが結構ある。
それでも資料通りなら、2人ともギルド基準で言えば『狩人レベル4』『登山家レベル5』程度の技量はあるはずだ。装備は貧弱だろうが、実戦でも有効なはず。
「飯の後にでも明日の段取りを」
「2班に分けるっ!」
「勝負だからなっ?」
ダルとゼル兄弟は突然言い出した。
「はぁ??」
「俺達は山小屋の主がどっちかっ? この狩りの結果で決めることにしたっ」
「俺、ゼルか? 兄者、ダルかっ? どちらに付くか決めろっ!」
「・・???」
俺達は顔を見合わせた。
そして、実はベルシティを出た朝、俺はラックバードから『近い内に・・弟に付けっ! ケケケッ』と占われたことを思い出してもいた。ややこしいなっ。
翌朝、俺とロンカンは兄弟の兄、ダルと共に雲間山の細道を進んでいた。弟のゼルにはヤヒコを付けた。
「・・よかったんですか? この組み合わせ。ラックバードは『弟』、って占ったんですよね?」
ダルがいきり立って先頭をどんどん進む中、付いてゆくのに苦労しながら、ロンカンが小声で囁いてきた。
「ラックバードの占いは『帳尻を合わせられる程度』なんだよ。致命的なことばかり占っくるなら俺はさっさと引っ越してる」
ラックバード自身の予知能力の限界でもあるんだろう。気安くバンバン占ってくるしな。
「おそらく弟の方が危険な状態になる。あるいは兄の方が極めて危険になる、ってことかもしれない。後者なら放置はできねぇし、弟の方はヤヒコにガード優先と伝えてある」
「でも、それだと攻撃的には弱くなりそうですよ?」
「別に急ぎのクエストでもない。今日は雛を撃退できりゃ上等よっ」
ロンカンは意外そうな顔をした。
「・・オサム先輩、ちょいちょいクレバーですよね?」
「冒険者になる前に、社会人経験あっからよっ!」
俺は元大工だぜっ? 大工は休憩しながら働くからな。
谷の崖の絶壁を自力でくり貫いて雄より1,5倍は大きな雌のイブキドリは、巣を作っていた。雛は情報通り7体いる。
雛と言っても人の背丈程は大きさだ。もう飛べるし近距離限定で、かまいたちを撃てるはずだ。
雛達は山岳管理局が先日出した入山規制を無視した、近くの国境を縄張りとした密輸組織の運び屋と思われる者達の死骸を奪い合って貪っていた。
全員配置に着いている。ロンカンは一番高所の切り立った岩壁の上の岩影に隠れていた。
俺と兄のダルはロンカンのいる岸壁の下の岩と茂みが混在する場所に隠れていた。巣は問題無く見通せる。
で、問題の弟のゼルとヤヒコは・・
「早く殺ろうぜっ? どうぞっ」
「作戦修正を提案したいよっ、どうぞっ」
無線で伝えてくる温度差激しい2人は谷の崖の巣穴を正面に見下ろせる縁近くの微妙な大きさの岩の陰に隠れていた。
いやっ、近いだろっ? 攻撃する気溢れ過ぎだろっ。逃げ場も隠れ場もあんま見当たらねーしっ!
「くそぉっ、ゼルのやつっ! 抜け駆けだっ。だから俺はもっと近付こうと言ったんだっ」
「あー、はいはい。ちょっと待て。頭痛くなってきた・・」
「オサム先輩っ! ヤヒコ君達なんか予定よりすんごく近く見えますっ。どうぞっ」
ロンカンからも無線が入った。
「・・俺からもそう見える、どうぞ」
俺は別に指揮官タイプでもないが、グルっと頭の中にある材料を洗い出した。
ダルとゼル兄弟の武器は合弓でそこそこ強力だが2人の腕力で速射は難しい。
矢は鉄矢尻の矢と麻痺毒を塗った鉛矢尻の矢を所持してる。技量はあるが、専門的な訓練を受けておらず魔力を消費する『技』の類いは使えない。
あとは俺とヤヒコとロンカンの力と装備、持ち道具・・
「予定変更だ。短期決戦で親鳥も纏めて取りにいくっ! どうぞっ」
傍のダルも無線機越しに、他のメンバーも息をのむ気配が伝わった。
「ヤヒコは技を出し惜しみせずに何とかその位置でガードに専念っ。ロンカンは最初に雛に全力攻撃っ! 離脱ともう一手分の余力だけ残しとけっ」
何気にロンカンの『移動力』に不安があんだよな。
「ダルとゼルは基本的に麻痺矢で親鳥を狙う。だが、ロンカンの討ちもらしがあればそれを優先。囲まれると詰み易いからな! 俺は状況次第でやるっ。これでいいな? どうぞっ!」
「了解っ!」
「俺も賛成だが、近い分、弟の方が有利じゃないか?」
「生きてりゃなっ!」
近いと『相手』も有利なんだぜっ?
ロンカンが所持する魔石の欠片2つを対価に火の魔力を静かに密かに高めるっ。
「・・っ?!」
親のイブキドリがロンカンの火の魔力の高まりに気付いた! 俺は即座に、親鳥に向かってヘビィボウガンを放つっ!! 矢は親鳥が起こした真空の刃に弾かれた。
だが、隙は作れたっ!
ドドドッッッ!!!!!
距離は離れているが、火雀を3つ発動させてロンカンは高速精度で放ち、雛達を犠牲者ごと吹っ飛ばしたっ!
親鳥は激昂して飛び立ち、雛達も2体炎上しながらも生き残って自ら起こした真空の風で炎を打ち消した。
この2体にはそれぞれダルとゼルの鉄矢が命中して止めを差した。
ロンカンは既に蔓をローブの袖から出して操り岩壁を降り出していた。あの方法だと案外速いなっ。
俺もヘビィボウガンに矢を再装填する。力が足りないと足で踏んでやったりするが、俺はパワーあっからよっ!
「ゲェエエーーーンッッ!!!」
怒り狂った雌のイブキドリは巨体で手近なゼルとヤヒコに向かい、強烈な『かまいたち×2』をまだ第2射の形を作れていないゼルに放った。
バチィイイッッッ!!!!
これをヤヒコがフルパワーのエアクロスエッジで打ち払った。ヤヒコはもう1発、ってとこだな。
無駄に戦意の強いゼルは、超至近距離で麻痺矢をイブキドリの右の翼の付け根辺りに撃ち込んだっ。
続けてダルも麻痺矢を放ったが、これは距離があったのと2発目ということもあって、風で払われが、それにさらに続けてっ! 俺もヘビィボウガンを撃ち込んでいたっ。ドゥッ!! イブキドリの左の腿に命中したっ。
「ッ!!!」
イブキドリは一瞬、ゼルとヤヒコを見たが『双剣持ちが防いでくる』と学習したらしく、俺とダルに向かって大雑把にかまいたちを放ちながら飛んで迫りだした!
俺達は隠れ場所から慌てて飛び出した。置きっぱなしになった無線機がかまいたちにスパっと両断されるっ!
「弁償費、高いんだぞっ?! オイっ」
「のわわっ?!」
俺は矢を装填しながら敢えて低い高度で迫るイブキドリの方に走りだしたっ。戸惑うダル。
「引き付けるっ! 援護を」
「なら俺も引き付けるっ!!」
ダルまで方向を切り替えて俺に続いてきた。
「2人で引き付けてどーすんだぁっ?!」
叫びつつ、かまいたちの発射と高速飛行を潰す為に1発撃ち、すぐにボウガンごと捨てた。もう装填する間を無い。腰の後ろのハンドアクスに手を伸ばすっ。
「誰であれ遅れは取らんっ!」
俺の矢を防ぐ為に練った風を使い、体勢を崩して速度も落ちたイブキドリにダルの麻痺矢が左の翼の付け根に命中したっ!
「ゲェンッ?!!」
たまらず岩場に倒れ込むように着地するイブキドリっ。周囲に石を弾いて砂煙も上げる。
「うらぁっ!!!」
ミンチブロウを発動してハンドアクスアクスをイブキドリの胸部に深々と撃ち込んだっ。
「っ!!!」
巨体を数メートル後ろに押し退けてやったがまだ生きてやがるっ。風を練り出す。
「はっひいっ、燃えてくらひゃいっ!」
大汗をかいて走ってきたロンカンが最後の力でイブキドリの顔面に火雀を一撃撃ち込み、『風の練り』を解除させた。燃え上がるイブキドリの頭部。
ダルは麻痺矢を左の翼の付け根の柔らかい部分にさらに撃ち込み、
「俺だってっ!」
駆け付けたゼルも器用に走りながら右の翼の付け根に麻痺矢を撃ち込んだ。重傷に加え4本分の麻痺毒に痙攣しだすイブキドリ。
こうなると早く仕止めてやらねぇと哀れだな。俺はグラディウスを抜いて慎重に距離を詰め始めた。と、
「いやっ、最後はオレっ!!」
距離的にはゼルより先行して駆け付けていたヤヒコが飛び掛かってさらに距離を詰めた。だがやや遠く、速さも足りないっ!
イブキドリは頭部を焼かれながら炎の中でヤヒコを睨み、大口を開けて相討ち上等で喰い付く構えを見せたっ。
俺は即座にヤツの左目に至近距離からグラディウスを投げ付けて突き刺したっ!
「っ!」
衝撃で攻勢が止まり、ヤヒコは空中で身を捻ってエアクロスエッジを放って雌のイブキドリの首を跳ね飛ばし、仕止めた。
「ヤヒコっ! 詰めが甘ぇぞっ?!」
「すんません・・傾斜だったから距離間違えちゃって」
「たくっ」
「はぁ~っ、疲れました」
「あんた達も気が済んだか?」
俺はダルとゼルを振り返った。
「まぁ・・今回は引き分けということにしてやろう」
「ふふんっ、いいだろう兄者。数ヶ月ぶり特殊物資も手に入ったことだし、ゆとりを持とうじゃあないかっ!」
手を差し伸べるゼル。
「同意するっ。弟者よっ!」
兄弟は固く握手をし、
「ハハハッ!!!」
「ハハハッ!!!」
さらに肩を組み合って2人は高らかに笑いだしたのだった。なんだかな・・
当初はもう一泊する予定だったが、なんだかこの兄弟に疲れてしまった俺達は、風呂に入ってレトルトと山菜主体の食事を済ますと、さっさと下山することにした。
岩場の細道を振り返るとダルとゼル兄弟がを山小屋の近くで手を振っていたので軽く振り返す。
山小屋の周囲には麓の猟師会が来ていて、解体済みのイブキドリと雛を油紙と魔除けの布で包んだ物を背負って、人数が多く荷物が重いので道の安定した大回りで下山するルートで下る準備をしていた。
地元のレベル3くらいの冒険者達も護衛に何人か来ていた。
「・・なんか、私は今回も魔石の欠片全部使っちゃったし、オサム先輩は無線機壊しちゃったし、ヤヒコ君はシミター使い過ぎてボロボロになっちゃったし、期待した程は儲からなかったですねぇ」
しょんぼりしているロンカン。山小屋の風呂が狭すぎるのもお気に召さなかったようでもあんな。
「ま、オレとオサムさんは特殊物資を届けたから別手当てゲットしたけどなっ!」
「えーっ? なんかそれ、ズルくないですかぁ? 一緒に山登ったのにっ! というか特殊物資ってなんなんですかぁっ?!」
「ロンカン、お前に10年」
「ベルシティに戻ったらパワハラでギルドに訴えますよっ?『調査部』に向かない人材ですっ、とも進言しますよぉっ?!」
「んなぁっ? そっちの方がズルいだろっ!」
「ズルくないですっ」
「ズルいっ!」
「ズル」
「あーっ、もういいっ!」
聞いてられんし、別に隠す程でもないっ。
「特殊物資は『ただのエロ本』だっ!! 麓の郷で買うのはあの兄弟、体裁が悪いんだとっ。俺は人間の趣味はわからねぇから、ヤヒコに仕入れてもらってたんだよっ!」
「え~~~っ??」
ドン引きするロンカン。赤面するヤヒコっ。
「・・ちなみにどんなの買ったの、ヤヒコ君?」
そこ、聞くのか?
「どんなんだってっ、いいだろっ?!」
「オサム先輩教えて下さいよっ?」
「いやだから内容は知らん、て」
「う~っ、あっ! そうだ」
ロンカンは唐突に両袖から大量の蔓を出してヤヒコの荷物を差し込み探りだしたっ!
「うわわっ?? 何やってんのぉーっ?!」
そのまま『明細書』らしいのを引っ張り出して拡げるロンカンっ。あ~、後で経理に出すからなぁ。
「・・『巨乳姉』、『長身姉』、『寝取られ姉』、姉姉姉・・・『姉』だらけじゃあないですかぁ?! ヤヒコくぅーんっ?!!」
「ちょっ? お前っ、極秘事項だぞぉーっ?!!」
冷や汗をかくヤヒコ。姉、好きだっのか。
「・・姉」
後ずさるロンカン。
「なんだよっ」
逆ギレの構えのヤヒコ。
「姉ぇええーっ! なんという『姉』に対する執着ですかヤヒコ君っ?!!」
「い、いいだろっ? オレは一人っ子なんだっ。姉にファンタジーを抱いたっていいじゃあないかぁーっ?!!」
「居直りましたねっ? 私のことをそんな『ファンタジー』な目で見ていたのですねっ??」
ん?
「っ?! 見て無ぁーーいっ!! お前は姉要素ゼロだろうがぁーっ!!!」
「何を言ってるんですかぁーっ!! 私は胸こそ普通程度ですが、『4人姉妹の長女』でヤヒコ君より『ちょっと背も高い』ですっ!! ヤヒコ君のどストライクじゃないですかぁーーっ?!!! 怖い怖い怖い怖いっっ」
ヤヒコの方も後ずさりだした。
「ち、違っ、・・違わーいっ!!! 姉はっっ・・姉はっ! 姉はもっといいモノなんだぁーーーーっ!!!! わぁーーーっ!!!」
ヤヒコは泣いて走って下山していった。
「・・後で謝っといた方がいいんじゃないか?」
「私は無実ですが? 勝手に幻滅されただけですっ。むしろちょっと残念なくらいが『姉萌え』として加点対象なのにっ!!」
「お前『萌えキャラ』だったのか?」
「・・っっ、お姉ちゃんだぞっ☆」
何やらかわい子ぶったポーズを取るロンカンだったが、見る間に赤面し、
「わぁーーーっ!! 姉に多くを期待するヤツ、みんな死んじゃえばいいのにぃーーーっ!!!」
ロンカンも走って下山していった。
「・・・」
若手ばかりと組むもどうも締まらないな。
うむっ、何はともあれ『VSイブキドリ』俺達の勝ちだぁーーーっ!!!




