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ニャンだふるワン  作者: 自由人書
87/521

ニャ~・・・87

「お土産ありがとう、凄く美味しいよ」


「ニャ~≪美味しいよ、甘いの大好き≫」


猫もお菓子が大好きなんだな、モモは美味しそうに食べるよな・・・・・・そうか、猫を飼っている気分だ。ああ、この感じがペットを飼っている気分なんだな。構って欲しいけど、寄り付いてくれない・・・・・・モモは呼んだら来そうだけどね。


「双子ちゃんが成長している、指を離してくれない」


「パパ、ママ、アカリちゃん、パパ、ママ、アカリちゃん」


どうだ、よく覚えるんだぞ。覚えるまで何回も話してあげるからな。モモの名前はまだいいだろう、何回も返事をされる事が分かっている、説明しても忘れてしまうに決まっている。


「メグ、レイ、帰るわよ、アカリまたね」


「うん、ありがとうね」


「アカリちゃん、明日来ます。おじさんにカステラを貰いに」


「うん、お父さんに伝えとくね」


「アカリちゃんニャン、モモ、またニャン」


「じゃあね」


「ニャ~≪レイちゃん、また来てね≫」


マイヤ先生と別れて、アカリちゃんの家にお土産と双子ちゃんを見に来た、元気に育っている様だ。サキさん達はお店の片づけをしているそうなので挨拶をしないで帰る事にした。


「冬は暇ね」


「うん」


「はいニャン」


「何かしたいな」


「うん、何かしたい」


「のんびりしたいニャン」


「レイはいいわね、のんびりが楽しくて・・・・・・何か面白い事ないかしら」


冬休みになってまだ15日位かな、去年の忙しさからしたら・・・・・・凄く暇だ。しかし、猫の寛いでいる姿を見るのは和むんだよな。


ミヤちゃん達も僕とモモを見て和めばいいのに、一緒に遊ぶ事ばかり考えているんだよな。






「そちに行ったわよ」


キャシーさんは捕まえようと両手を広げて待っていたけど、それを見た魔物は方向転換してリロイ君の方に向かった。


「速くて駄目だ」


「ニャ~≪頑張れ≫」


「お姉ちゃんの方に行ったよ」


「うおりゃ~」


「ニャ~≪耳が長いね≫」


「ミヤ、こちに来たよ・・・・・・キャ~、助けて、モモ」


「ニャ~≪アカリちゃん~、ここなら安全だよ≫」


みんな頑張っているな、あんなに速いのを捕まえようなんて、不可能に近いな。


名前は何だったかな・・・・・・ジャックラビットだ。魔物のうさぎで体長は1メートル位あるのかな、顔は凶暴そうな顔をしている、とてもあの優しいそうなウサギと大違いだ。タレ耳の長さが長くて、逃げる速度が速いから両耳がなびいている。


「キャシー、そちに行ったよ」


「誰か捕まえてよ」


「リロイ、魔法で何とかならないの」


「ミヤちゃん、生活魔法の水魔法で何が出来るんだ」


「キャシーの魔法はどうなの?」


「ミヤちゃん、火を見て逃げるだけよ・・・・・・ミヤちゃんの持っている木刀で叩いてよ」


「無理だよ、全然当たらないのよ」


ジャックラビットを生死問わず、ギルドに納品する依頼を受けて来た。


キャシーさん、リロイ君、アカリちゃん、ミヤちゃん、メグちゃんがジャックラビットを包囲しているけど、動きが速いので捕まえる事も攻撃を当てる事も出来ていない、外側に逃げられないだけいいのかもしれない。僕とモモは安全の為に木の上で待機中だ。


「ニャ~≪頑張て、アカリちゃん≫」


モモはジャックラビットを発見してからアカリちゃんを応援している・・・・・・僕は眺めているだけ、とても暇なので、今いる木の天辺まで行ってみよう。


先ずは右にある枝に・・・・・・今の感じだと、そんなに遠くの枝には届かないし、下手をすると掴みそこなうな。下を見てどの位の間隔だったか覚えておこう。


ここからだと次も右だ・・・・・・その先には上に行ける枝が近くにないな、左に飛んでその下の左に次が上の左だな、その先もうまく続けられそうだ。





「ニャ~≪やっほ~≫」


森ではこだましないな、文京区に住んでいたから、公園以外の木は山にあるのイメージだ。それに森のイメージも山なので、木の天辺に来れたら叫ばないと駄目だ。


何もない草原の向こうに畑の柵が在る。その先のず~と先に城壁が見える、シーラスの西門はあの辺かな。


振り返った西の方向は・・・・・・この木が低くて見えない、一番高い木に登ればよかったな。


しかし不思議だな、下にいる魔物の存在が無ければ田舎の木の上からの風景だよ、城壁が在ってもヨーロッパの古城とか昔の建物かで、すむ景色だ。


「疲れたぞ」


「囲いから逃げられたわね」


「ジャックラビットが速過ぎ。人数がいれば大丈夫だとギルドの人は言っていたのに」


囲んでいても、木が邪魔だったり、茂みで素早い反応が出来ないとか色々あるからね。


「ニャ~≪ニャほ~、やっほ~ニャン≫」


「疲れた、ミヤ達は疲れないの?」


「鍛え方が違うのだよ、アカリ。暖かくなると無駄に元気な子猫がいるのよ、一緒に走っていると体力が付くんだよ」


「そうだよアカリちゃん、ロバート先生の授業より走っているんだよ」


「岸壁の前でそんなに走っていたんだ、ロバート先生がなかなかやる姉妹だと言っていたけど、頑張り過ぎだよ」


下界の者達が地面に座って雑談をしている様だ。なかなか姉妹は飽きるとお菓子を探す旅に出てしまうのだ。家でお昼を食べた後に、こないだの様な試食をしたり、新しいお菓子を毎日飽きる事なく食べ続けている、そこにアカリちゃんも混ざっているんだな。


「ニャ~≪アカリちゃん、お腹空いた≫」


下界の者達の少し上にいる我が妹がお腹が空いたと言っているな、僕はまだ大丈夫だ、ここのでのんびりしていよう。


「レイちゃん、お肉を焼くから下りて来て・・・フー」


「ニャ~≪今行きます≫」


キャシーさんが呼んでいる、美味しいお肉をお持ちなんだね。


「レイ、降りて来れるの?」


「ニャンパラリン、ニャンパラり、ニャンパラリン、ニャ~≪しまった、ここは海じゃない≫」


ぐふ・・・痛い・・・何とか枝に・・・グキ・・・減速をしないと。


「ニャンパラリン、ニャンパラリン、ニャンパラり」


「ニャ~≪レイちゃん早いね≫」


「ニャ~≪落ちているだけだからね≫、ニャンパラリン、ニャンパラリン、ニャンパラリン」


枝に3回もぶっかったよ、死ぬかと思った・・・あんな高いとこから飛んだのか。よく無事に・・・・・・少し痛い思いですんだな、反省しよう・・・・・・お肉と言われても慌てない、慎重によく考えて行動だ。


んん・・・・・・物理の法則では、軽い物や小さい物は落ちても大丈夫だと聞いた事がある、もしや、今の高さから両手を広げるだけでも速度が凄く落ちるんじゃないのかな、ニャンパラリンとどちらがいいんだろう、危険だから検証は止めよう、下から見た木の天辺はとても高いとおころにある。


「キャシー、便利だな」


「まあね、リロイの魔法も便利よね」


「うん、土魔法とかだったら、何が出来たんだろうな」


「さあ、先生に聞いてみたら」


「いや、止めとくかどうせ使えない」


「レイ、汚れたわね」


「ニャ~≪色々ありまして≫」


焚火の火が付いている、生活魔法の火魔法は便利だな、土魔法の事を話していたけど、何が出来るんだろうな、砂浜でお城とか? 家庭菜園の無料の土とか。


「ニャ~≪柔らかいパン・・・・・・美味しい≫」


走り疲れたのか皆は会話もなく黙々とお昼を食べた、僕は美味しいお肉を腹一杯になるまで食べた。





「そう、ジャックラビットは捕まえられなかったのね」


受付にいたロージさんに今日の報告に来た僕達、ギルマスのロージさんは両手を頬に添えて頷く仕草をしている。都市伝説のぶりっ子かな。


「捕まえる方法はありませんか」


「そうね、罠とかはどうなの・・・・・・体が大きいから無理か、檻を買うのは馬鹿らしいわね」


「ギルマス、この書類を見てくれ」


「ごめんなさいね、呼ばれたから、諦めてもいいからね」


「はい・・・・・・どうする?」


一日中掛かっても捕まえる事が出来なかった。ミヤちゃん達は元冒険者で今はギルマスをしているロージさんにどうしたらいいのか、聞きに来たけど、いい答えは貰えなかった。


「ニャ~≪文字が読めないよ、レイちゃんはいいな≫」


「ニャ~≪勉強は大変だよ、それでもいいなら教えるよ≫」


「ニャ~≪考えておくね≫」


モモはめんどくさがり屋だ・・・・・・猫だからいいのか、アカリちゃんの名前とか教えたら喜ぶかもな、それに学校に行っているんだから文字を覚えてもいいかも、モモ用に身近な単語板を作るかな・・・・・・書くのはメグちゃんだけど。


「明日は総力戦で行こう、木に登って暇そうだった子猫達も参加」


「ええ、モモは危ないよ、レイちゃんなら大丈夫そうだけど」


「ミヤちゃん、レイちゃん達がいても変わらないよ、それに可哀そうだよ」


「確かにモモちゃんは可哀そうね、なら、レイの参加は決定ね。イノシシからも逃げれたんだから大丈夫でしょう」


「ニャ~≪あの魔物の方が速いけど頑張ります~≫」


「レイちゃんが・・・・・・嫌そうに手を上げている。仕方なしに手伝ってやると顔に書いてあるよ」


「ミヤちゃん、レイちゃんは大丈夫なの?」


流石年上で優しいキャシーさんだ、僕の心配をしてくれている。


「大丈夫です、レイは戦闘の達人です、パール先生の攻撃も当たりません」


僕がチョロチョロしてもそんなに変わらないと思うけどな、僕を心配してくれているのはキャシーさんとリロイ君の二人だけだった。


「ニャ~≪レイちゃん、頑張って≫」


頼もしい応援だ、明日も木の上で美味しい食べ物の事でも考えて寝るんだろうな。


「ニャ~≪よし、ジャックラビットを3体捕まえるよ≫」


「何やら、レイちゃんとモモが楽しそう、何かいい事でもあったの?」


「作戦が決まったのね、では、作戦会議よ」


何も考えていないけど作戦会議だ、ギルド内のテーブルをお借りして皆で会議だ、誰か提案をして下さい。


こうしていると、冒険者風な事をしているな、ギルド内で作戦会議か・・・少し面白いな。






作戦の通りに皆は配置について、やっとジャックラビットを発見出来たところだ。


「ミヤちゃん・・・・・・メグちゃん、頑張って」


「ニャ~≪頑張るニャン≫」


「ニャ~≪アカリちゃん、頑張って≫」


「アカリちゃん、合図するから引っ張るのよ、リロイは準備してね」


「は~い」


「うん、いつでもいいよ」


「待て、ジャックラビット」


「捕まえちゃうぞ」


ミヤちゃんとメグちゃんが追い込んで来たぞ。


「ブゥ~ブゥ~」


ジャックラビットの鳴き声? うさぎは鳴いたかな? 飼育小屋にいたウサギは、鳴いているのを聞いた事がないのかも。


「アカリちゃん、今よ」


「はい」


キャシーさんの合図で木の陰に隠れていたアカリちゃんとキャシーさんはロープを上げた。


「ニャ~≪足に引っ掛かるように、もっと上げるか、ジャックラビットに当たる様に動かして≫」


「ニャ~≪頑張れ~≫」


「キャシー、もう少し上~」


「は~い」


「ブゥ~ブゥ~」


後ろに気を取られて足がロープに引っ掛かって転んだ。リロイ君がすかさず攻撃した。


「おりゃ~、どうだ・・・まだ動くな、えい」


「とりゃ~」


「とりゃ~」


ミヤちゃん達も参戦だ、凄い暴れようのジャックラビットを三人が木刀で攻撃していると可哀そうな気になってくる。


「攻撃止め~、もう動かないわよ」


「よし、暴れるかもしれないからロープで縛るぞ」


「任せます」


「「「お願いします」」」


男子がいて良かったな、それもお店の手伝いもしているから力があるな。


「ニャ~≪モモ、下に降りるよ」


「ニャ~≪は~い。アカリちゃん、お疲れ様≫」





キャシーさんとアカリちゃんの待っているところに追い立てる作戦を3回した、ロープで転んだところをリロイ君が現れて攻撃を、追い立て役のミヤちゃん達も攻撃に加わって、何とか依頼の3体を捕まえる事が出来た。


「大丈夫、ミヤ?」


「大丈夫じゃないけど、持って行かないと」


「たいして重くないわよ」


「キャシーは仕事で重いお肉を持つけど、ミヤちゃんの家は洋服屋さんだからね」


この冒険クエは納品クエだ、ギルドに持って行かないと駄目なので、キャシーさん、リロイ君、ミヤちゃんが背中に担いでいる。捕まえた後の事を考えていなかったんだな、僕もだけど。


恐ろしい顔のジャックラビットがこちらに向いているけど、死んでいるか、弱って動けないかどちらかだ。暴れるので沢山叩いたから死んでる?ミヤちゃんの身長は1.5メートル位はあるのかな、もしかしたらそれ以上。僕が見た物は下から大きく見えるから長さの感覚が人間よりも長く感じるのかも。


「ニャ~≪凄く大きくて、顔も怖いよ≫」


「レイちゃん、バッグに入る、持ってあげる」


「モモも疲れたでしょう、バッグに入ろうね」


「ニャ~≪メグちゃん、ありがとう≫」


「ニャ~≪は~い≫」


二人は皆のバッグを持っているだけなで余裕があるようだ。





「最初から、荷台を取りに行けばよかったんだな」


「レイちゃんが言ってくれなければ、大変だったわね」


「しかし、話せるとは思わなかったな」


「そうね、でも・・・授業で魔法の呪文を唱えていたのよね・・・『ニャンパラリン・・・オー』とかね」


「キャシー、魔法が飛んで行ったよ」


「ああ、やばい・・・みんな、ごめん、先に行くね」


「「「は~い」」」


先頭で荷台を引いてくれているのはリロイ君、僕の真似をして魔法を唱えてしまったキャシーさんは先に走って飛んで行った方向に確認しに行った。


ジャックラビットを運んでいる皆を見ていて、昔の人達がリアカーで夜逃げをするドラマで小さい招き猫を載せているのを思い出して・・変な思い出し方だけど、思い出したのだ、この世界には・・・どこの世界にも荷車がある事を。


「レイ、段々皆にバレるわね」


「いいニャン、皆友達ニャン、静かにしてるの疲れるニャン」


「おお~、凄いな、何でも話せるのか、不思議だ、猫の進化系かも。モモちゃんも話すのかな?」


「モモは話しませんよ、でも、私の言っている事は分かってくれて、頷いてくれるんだよ」


「ニャ~≪モモ、アカリちゃんの誕生日に名前を呼んであげなかったの?≫」


「ニャ~≪・・・忘れてた、あんなに呼べる様に練習したのに≫、アカリちゃん、ニャ~≪名前だけ話せるよ≫」


「ええ~、モモが私の名前を呼んだ」


「す・ご~い、アカリちゃんの名前を呼んだ」


「レイ、練習していたのね」


「はいニャン」


アカリちゃんは驚いているけど嬉しいだろう、モモが誕生日にプレゼントとして名前を呼ばなかったのは・・・忘れるのが得意だからだ。


「嬉しい、モモ、大好きよ」


「ニャ~≪私も大好き≫」


「はいニャン、アカリちゃんニャン、誕生日ニャン」


「アカリちゃん、アカリちゃん、ニャ~≪何回も言えた、えへへ≫」


「みんな押してくれよ、重たいぞ」


「「「は~い」」」


森と西の門の中間は過ぎた様だ、遠くに城壁の見張り塔が見える。


後ろから押している三人の後を僕とモモが付いて行く、アカリちゃんが嬉しくて、時折、後ろのモモに『私の名前は?』と聞いている・・・僕の時と同じだな。


「キャシー、どうだった?」


「地面に当たって消えてくれたよ・・・うん、良かった」


僕の真似をして魔法が飛んで行ったけど、あんなに簡単に使えるんだな、どうやったら・・・何か忘れている様な、大事な事を聞いたような?。


忘れちゃたな・・・モモの事を悪く言えないな、僕も忘れやすいや。





「いるのよねぇ、依頼の魔物を重くて持って来れないって初心者がね、みんなは偉いわよ、ちゃんと台車を持って行くなんて」


「勿論ですよ、アハハは」


「うん、押すのは大変だった」


「報酬の15万ロージね、大銅貨を15枚の方がいいのよね」


「はい、ありがとうございます」


「あと、ギルドカードを返すわね、全員の分で6枚ね、ご苦労様でした」


冒険ギルドの入口とは別の横にある大きいスライド式のドアを開けると、キャシーさんの家のお肉の加工場よりも広い加工場だった。壁際に並べられた、大樽、中樽、小樽、大きい木箱、小さい木箱、それぞれが沢山置いたある。中には何が入っているのだろう。


加工場の受付で報酬を貰い、ギルドカードを受け取るとギルドを後にした。加工場内にも冒険者等用のテーブルが有ったけど、僕とモモが嫌がったので外に出た。


「大変だったけど、面白かったわ」


「そうだね、一人3万ロージの大銅貨3枚、いい稼ぎだな」


「うん、上手くいって良かったね」


「終わった」


「うん、お腹空いた・・・カステラが食べたい」


「ニャ~≪メグちゃん、カステラ食べに行こう、ランディさんが焼いてくれよ≫」


モモの提案は聞こえていないだろうけど、ランディさんのカステラを食べに行くんだろうな。


「よし、ここで別れよう、3日後にまたギルドで会おう」


「そうね、みんな、お疲れ様、次も頑張りましょう」


「「「は~い」」」


「ニャ~≪二人共、お疲れ様、またね≫」


「ニャ~≪キャシーさん、お肉持って来てね≫」


リロイ君とキャシーさんは帰って行った、夕方だからお店のお手伝いだな、疲れているのに偉いな。


「アカリどうだった?」


「そうね、みんなと一緒なら冒険クエもいいかも」


「アカリちゃんは活躍をしていた。木の上で寝ていたレイちゃんは、起きると応援してくれたけど、ほとんど寝てたよ」


「木の上気持ちいいニャン、モモも寝ていたニャン」


「ニャ~≪アカリちゃんの応援してたもん、そんなに寝てないよ≫」


「3日後はどんな依頼があるかな、楽しみ」


仲の良い皆は冬の間に冒険クエをしようとなった、経験は大事だし、お金にもなる、暇な時間を上手く利用して何回も依頼を受ける予定の様だ。僕も一緒に付いて行く予定だ。


「今度は最初から荷車を持って行こうね」


「レイがもっと早く気が付いてくれれば、疲れなかったのにな・・・夜はマッサージをしてね」


「ああ、ミヤ、私も」


「なら、私も」


「ニャ~≪レイちゃんのマッサージ受けたい≫」


「マッサージニャン、頑張るニャン」


そうだな、寝てばかりだったから、みんなにマッサージをしよう。


「モモ、私の名前は?」


「アカリちゃん、ニャ~≪えへへ、いつでも言えるよ≫」


「レイ、私の名前は?」


「ミヤちゃんニャン、メグちゃんニャン、アカリちゃんニャン」


「ああ、聞く前にいっちゃ駄目だよ・・・おお、そうか・・・レイちゃん、私の事は好きかな?」


「メグちゃん好きニャン」


「なるほどなるほど・・・レイ、私の事はどうかな?」


「ミヤちゃん大好きニャン」


「二人共ずる~い、レイちゃん、モモに大好きを教えてね」


「はいニャン」


「ニャ~≪覚えられるかな≫」


たわいもない話をしながら歩いているとアカリちゃんの家を通り過ぎて、我が家が見えて来た。


「ああ。忘れてた、ミヤの家に泊まるって言って来ないと、言いに行って来る」


「分かった、お母さんにアカリが泊まると言っとくね」


「お願い~」


「ニャ~≪今日は、お風呂だね≫」


家に戻るアカリちゃんの足が前よりも速くなっている、ロバート先生の授業のお陰か。僕も速くなっているかな、なっていたら嬉しいな。



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