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ニャンだふるワン  作者: 自由人書
84/521

ニャ~・・・84

もう冬休みだ。ミヤちゃん達の誕生日は、ひっそりと行われた。ハリーさんとシンシアさんの用意したプレゼントはマンネリ化しているけど、一番喜ぶお菓子の詰め合わせだ。ミヤちゃん達は今回の自分にご褒美プレゼントは買わなかった、良い物がないと言っていた。お昼には串焼きとお菓子の買い食いをした、この時も『新作が無いよ』『誰か新しいお菓子を作ってくれないかしら』『そうよ、美味しいのは有るけど、違う甘いお菓子を食べたい』『ニャ~≪そんなに有るの、食べた事がないお菓子が食べたいよ≫』と皆は言っていた。


去年はのんびり出来なかったけど、今年の冬はのんびりするぞ。


「ニャ~≪レイちゃん、遊びに来たよ≫」


「ニャ~≪ジャンがおもちゃの家で遊んでいるよ≫」


「ニャ~≪行って来る≫」


ジャンが楽しそうに積み木をしている横で、積み木をするのが好きになった様だ、おもちゃの家の窓から軽快にジャンプしてモモは中に入って行った。


「モモ、積み木だよ。馬車で仕事に行っているんだよ」


「ニャ~≪今日は大きい家を作るんだ≫」


「シンシアさん、洋服が出来ましたよ」


「ジャンが喜ぶわね」


「私も最高の洋服が出来ました」


ナタリーさんとジェシカさんが作っていた洋服が出来たようだ。


「ジャン、モモちゃん洋服が出来たわよ」


「は~い」


「ニャ~≪私の分もあるの、うれしい≫」





「レイちゃんが二人いますね」


「最高の作品が出来たわ」


「ニャ~≪レイちゃんの着ていた洋服、私が食べた変なのに似ている≫」


僕の柄の洋服を着たモモが、僕が脱いだばかりの洋服を見て食べたと言っている・・・・・・リードさん達が毒のキノコに見えると言った水玉の洋服の事か、モモは毒キノコを食べたのか、おじいさん達が間違えて取ってきたんだな。


どれ、新作の洋服を着てみるかな・・・・・・自分では着れないんだよな。


「ニャ~≪モモが、トイレ行きたくたら・・・・・・どうしたらいいんだ?≫」


僕と違ってモモが話せるのは、アカリちゃんだけだ・・・・・・アカリちゃんの誕生日にモモは話し掛ける予定だ。


何かトイレの合図か、トイレの言葉を教えよう、脱がして貰わないと洋服が臭くなる。


「着せてニャン」


「ジャン、可愛いいいわ、私の天使ちゃん」


「天使?」


ジャンは着替え終わったのか・・・・・・ウサギさんだ、全体は白色で耳とお腹の部分はピンク色だ。シンシアさんには天使に見えたんだな。


「レイちゃん、今回の洋服はこれだよ」


黒一色だ、広げて見ないとどんな洋服か分からないぞ、広げて・・・・・・背中の部分に羽が付いている洋服? ・・・・・・完全に着ぐるみになっているな。あれ、背中の部分に付いているのはコウモリの羽のような形をしている。風を受けて羽ばたくイメージだな、細い骨組みも有って、やけにリアルだな。


取り合えず、着てみたい、ジェシカさんに手伝って貰おう。足を通して手を通す、お腹の部分を留めて貰えば着替えは終わりだ。


「レイちゃんの洋服はドラゴンなんですね、凄いですね」


「ジェシカはドラゴンを見た事あるのね」


「無いですよ、学校の先生が校庭に書いてくれたんです、それを覚えていたんです」


今着ている洋服がドラゴンなのか・・・・・・お尻のところで揺れているのはドラゴンの尻尾か、自分で見れないな。


「ドラゴンニャン、強いニャン」


今僕は伝説のドラゴン・・・・・・いるかもしれないドラゴンになっている。黒いから、ブラックドラゴンだな。


「ニャ~《レイちゃん、暖かいよ》」


うさぎの着ぐるみのジャン、僕と色も柄も同じ着ぐるみを着たモモ、ドラゴンの着ぐるみを着た僕。


ジェシカさんの才能はご当地キャラのデザインと製作だ、普通の洋服のデザインは思い浮かばないのかな、指摘した方がいいのか迷うな、嬉しそうだからいいのか? ・・・・・・ジャンに普通の洋服を作ってと言ってあげよう、後で覚えていたら。


ナタリーさんはいつもと同じでパーカーだ、毎回色が違うから順番に切れる。


「ありがとう、お姉ちゃん」


「ありがとうニャン」


「ニャ~《ありがとう、ジェシカさん》」


次はナタリーさんのパーカーを着てみるかな、体の部分と帽子が違う色だ。


「シンシアさん、お母さが産まれそう・・・・・・ああ、赤ちゃんが産まれそうです」


アカリちゃんが珍しく、お店のドアから来た、慌てているので、お母さんが産まれるようだ。


「急がないと、サキ~」


「シンシアさん~」


「ニャ~《アカリちゃん、待って》」


慌てているアカリちゃんを置いて慌てているシンシアさんがサキさんのところに向かった。後を追いかける様にアカリちゃんとモモも家に向かった。


「レイちゃんも行っていいよ、ハリーさんがいるから大丈夫だよ」


2階にいるハリーさんは気が付いていないから、報告してから行こう。


「ハリーさん報告するニャン、それから行くニャン」


「・・・・・・よろしくね」


赤ちゃんか、性別はどちらかな。






「どうしたらいいんだ、なあレイちゃん」


我が家と同じで居住は3階だ、お産をしている部屋の前のがアカリちゃんの部屋で皆で待っている。


どこの家庭でも男親は慌てるものなんだな。


「待っニャン、生まれるニャン、直ぐニャン」


「そうだな、直ぐ産まれるよな」


ランディさんは分かった様だけど、行動が・・・・・・ベッドに座ったり立ったりしている。


「お姉ちゃん、男の子、女の子、どちらがいい?」


「男の子かな、順番で行けば」


「私は女の子がいい、一緒にお菓子を食べに行くんだ」


「そうね、一緒にお菓子を食べに行くなら女の子ね」


「ミヤちゃん、俺は男の子がいい・・・・・・仲間が欲しいんだよ、ハリーさんも仲間が出来て嬉しいと言っていた、やっぱり、男の子だ」


その気持ちは分かる、元日本の少年も母親と妹が結託して面倒だった・・・・・・父親は静かに頷いて自室に移動していた、味方らしき父親は敵前逃亡のプロだった。


「ニャ~≪5人産まれるのかな、私の時は5人だったよ≫」


モモには動物の数え方を教えていないから、人間の数え方で考えているんだな・・・・・・5人? 僕の時は3人、キャロット母さんには何人の子供がいるんだ、何匹か・・・・・・猫人口密度がそれも小型猫? がキリト村には沢山いそうだ、もう希少じゃないような感じになっているな。


「オギャ~、オギャ~」


「産まれた・・・・・・産まれたんだ」


アカリちゃんの部屋に元気な赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた、向かいの部屋で頑張っていたサキさんは出産したんだ。赤ちゃんの声で性別が分かるのかな・・・・・・分からないな。


「オギャ~、オギャ~」


ドアの開く音と同時にアカリちゃんが出て来た。


「産まれたよ、男の子『やった~男の子だ』えっと、男の子と女の子の双子だよ」


「ふ・双子、双子か、一度に2人か、サキは頑張ったな、ありがとう、サキ」


アカリちゃんの両手を取って喜んでいたランディさんは双子だと知ると更に上下にブンブンと振っている。ブンブンと聞こえてきそうな勢いだ。


「見に行こうよ」


「そうだね、アカリちゃんの兄弟を見に行こう」


「ニャ~≪双子? 二人の子供かな≫」


「ニャ~≪そうだよ、モモの家族が二人産まれたんだよ≫」


「ニャ~≪家族が産まれたんだ、早く見たい≫」


ランディさんは向かいの部屋に急いで向かった。ランディさんに続くようにアカリちゃん達は出て行った。


「ニャ~≪モモ、僕達も見に行こう≫」


「ニャ~≪は~い≫」





「ニャ~≪人間の赤ちゃんは私よりも大きいよ≫」


モモが赤ちゃんを覗き込もうと頑張っていたら、アカリやんが両手を伸ばして上から見える様にしてあげた。


ミヤちゃんに抱かれた僕の視線の先に双子の横顔がある、髪の毛が茶色の双子だ。茶色から金色になるのかな。アカリちゃんの家族は全員が金色の髪の毛、少し金色が混ざっている様だから成長すると髪の毛の色も変わるのかも。


「俺に似ていて可愛いぞ」


「サキ、家からベッドを持って来るわね」


「ありがとう、1個は有るんだけど、双子だとは思わないものね」


「俺がい行って来るよ」


「大丈夫よ、ハリーに運んで貰う、ランディさんはここでサキと双子ちゃんを見ていて」


「ありがとう、良くやったぞ、サキ、双子か・・・・・・」


「ミヤ、メグ、帰るわよ」


無事に産まれる事が出来た赤ちゃんを見たので、僕達は帰る事になった、アカリちゃんとモモは嬉しいのだろう、赤ちゃんの顔にだんだん近づいている。


「は~い」


「は~い、アカリ、またね」


「おめでとうニャン」


「みんな、ありがとう」


そう言えば、ジャンはどうしたんだ、ハリーさんに掴まって追いかけて来れなかったけど。


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