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ニャンだふるワン  作者: 自由人書
68/521

ニャ~・・・68

「どうしたんだ?」


「大事な話があります、お父さんとお母さんに」


「うん、今聞かないと大変な事になるとレイちゃんが教えてくれました」


真剣に語り掛ける様に話す二人、事の重大さが分かっているからだ。


「大事な話ニャン、ニャ~≪疲れるな、言える言葉で会話するのは≫」


「レイちゃん、凄いのね・・・・・・ごめん、大事な話があるのよね」


僕はリビングのテーブルの上で大きく頷いて・・・・・・偉そうにしているけど、どう見えているんだろう。


「聞かせてくれ、大変な事が起きる前に」


少しは反省しているのかな。


この世界に行商人とか自分で仕入れて販売する人の経営学、販売学、運営学とか・・・・・・何学か分からないけど何とか学を教えてくれたり、指導してくれる・・・・・・ダグラスさんの役目だったのかな、ハリーさんは良い人なんだけど、何かが足りないんだよな。


「レイは、今回の失敗は致命的・・・・・・致命的て何かな、分からないけど続けて読むね・・・・・・致命的な春の洋服の仕入れは高騰した商品を沢山買った事、一時的な高騰だとすると無理して買わなくても良かったです、どうしますか、高騰した値段に利益を乗せますか、それで売れるんですか、売れないから在庫になる・・・・・・すると、仕入れた洋服の代金はお金に戻りません」


「ああ、そうか、売れないとお金にならない」


「そうよ、売れないと・・・・・・売れてないわ、高騰した洋服は1着も売れてないわ、ミヤ、その続きは」


僕ここにいなくてもいいよな感じだけど、寛いでいてもいいよね。


「続きは・・・・・・メグの方に書いてある、メグ読んで」


「は~い・・・・・・支払いが出来ない事は困った事ですが、洋服を仕入れて売る、この流れを続けないと販売できる洋服の数が減るか、仕入れる事も出来なくなります・・・・・・なので、仕入れた洋服は適正価格、高騰する前の仕入れ値に利益を乗せて売って下さい」


「ええ、2倍もしたんだ、それの半額・・・・・・」


「ハリー、2倍で仕入れてしまったの?」


「ああ、冬の洋服が沢山売れただろ、それで、仕方なく、大丈夫だと思ったんだ」


「ニャ~≪いくら何でも2倍は・・・・・・買い手がいくらでも出すと言ってくれた時しか買えないよ2倍で≫」


「レイが呆れているよ」


「そうだよね、2倍も出したら買える数が変わるよ、半分しか食べられないんだよ」


「すまん、本当にすまなかった」


珍しくハリーさんが神妙な表情をして・・・・・・テーブルに両手を載せて謝る仕草をした。ハリーさんが反省をしている。


「反省は大事ニャン、次はダメニャン、ニャ~≪言えた≫」


「レイ、沢山話せるのね」


「はいニャン」


僕が沢山話せる事に喜んでくれるミヤちゃん、嬉しいな。


「反省はいいわよ、それよりもこの危機を乗り切らないと、メグ続き」


そうなのか、反省はいいのか・・・・・・そうだよ、この危機を乗り切る為にここいるんだよ、寛いでいるけど。


シンシアさんは偉いな、神秘的な髪の色・・・・・・もしや女神様、小さい女神さまが続きを読みたそうにしているぞ。


「読んでいいでしょうか?」


「ごめん、読んでくれ」


ミヤちゃんは呆れているぞ、ハリーさんへの信頼がマイナスされた。


「何処まで読んだかな・・・・・・ああ、ここだ、ハリーさんは仕入れに行く時期『そうだ』、直ぐに行って下さい、お金が無いのは知っています特別にお貸しします・・・・・・ここでお金を出す」


「ああ、仕入れに行くお金が無いぞ、貸す、お金を?」


「そうよ、お金が無いのよ」


「ここにお金が有ります。大事に使うんだよ、お土産のお菓子も忘れずに」


僕は薄目を開けてメグちゃんに視線を向ける、ジャンが寝た後に持って来たミカン箱位の木箱は最初からテーブルの上に置かれていた、その蓋をメグちゃんが開けている。その木箱を前の席に座っているシンシアさんの前に押し出したメグちゃんは、素敵な笑顔をしている。


「・・・・・・凄い数のお金よ、どうしたのこのお金?」


「今まで貯めてたお金だよ」


「誕生日の時にいつもより使わなかったんだ、だから凄い数のお金が有るんだよ」


「・・・・・・おお、これだけあれば支払いが出来るぞ、ありがとう二人とも」


「駄目だよ、どんなに支払いがあっても支払いに使うのは禁止なの」


「そうだよ、この続きが・・・・・・禁止の理由は、お金を増やす事に専念する為です、元々なかったお金と思って支払いの事は忘れましょう。仕入れの代金が高騰していなければいつも通りハリーさんに任せます、仕入れの量は販売する期間にどれだけ売れるかをシンシアさんと相談して下さい、余分に買って来てもいいので気にしないで下さい、シンシアさんはいつも通りにお店を開けて販売するだけ、ミヤちゃん達のお金で少しは利益が出る筈です・・・・・・ハリーさんにはお願いがあります」


「・・・・・・お願い?」


「続きはお姉ちゃんだよ」


「ああ、そうだ・・・・・・お願いそれは、帳簿です。先ずは仕入れた洋服のお金の合計、洋服以外に使ったお金の合計、その二つを足すと仕入れた時に使った合計です。これだけでもお店のお金の流れが分かりると思います。くれぐれもお土産のお菓子を忘れない様に・・・・・・まとめ、仕入れに行く、洋服は高騰していなければ買う、使ったお金を帳簿に付ける、お土産を買って来る、以上です、頑張りましょう・・・・・・終わった」


二人にお願いした手紙が読み終わった、浅知恵だけど、今は僕のやり方をして貰おう。他にもいい方法が有るのかも知れないが、今はいい方法を話して無駄な日々を過ごす場合じゃない、少しでもお金の増える流れを作る様にしないと。


「僕は・・・・・・お金を持って仕入れに行けばいいのか、使ったお金を帳簿? 板に書いとけばいいのか」


「私は洋服を販売していればいいのよね、いつも通りでいいとレイちゃんが言っているのよね、他に出来る事があったら言ってね」


「お父さん、お土産をよろしく」


「沢山買って来てよ、ジャンにも約束したよね」


「そうだ、忘れてたよ」


「ミヤ、メグ、ありがとう、お母さん頑張るわ」


「二人ともありがとう、仕入れに行ってくるよ」


「レイちゃん、色々考えてくれてありがとう」


「レイちゃん、上手くいけば支払いも出来る様になるんだよね」


「はいニャン、ニャ~≪支払いは、我関せずです。売る洋服が少ないので・・・・・・どうなるかな≫」


「二人ともありがとう、もう寝ましょう。ハリーは仕入れの手配をしてね」


「ああ、朝一番でリードさんと出かけるよ、今から話してくる」


ハリーさんの目にやる気が感じられる、いつもやる気だけど、今回はいつも以上に頑張って貰おう、僕の大事な家族の為に。







「レイちゃん、他にも作戦はないのかい、支払いが心配なんだ」


「無いニャン、心配ないニャン、シンシアさんががんばニャン、ニャ~≪中途半端に話せる猫は疲れるな≫」


「シンシアが頑張るのか、苦労掛けるな」


リードさんの家からの帰り道だ、ハリーさんが僕にも一緒に来てくれと誘われたので、付いてきた。


ハリーさんなりに反省をしているし、この現状をどうしたらいいのかも考えていると思う、でも、今は時間との勝負だ、資金を残して洋服屋さんが出来るか、今あるお金で支払いをして、一から出直すか。ここが地球なら雇われて何とかなりそうだけど、この街に雇用があるのか微妙だ、家族みんなが生活できるお金を稼げる仕事があるように思えないよ。


「ハリーさんニャン、仕入れがんばニャン」


「レイちゃんありがとう、詳しい説明は今度してくれるんだろ?」


「はいニャン」


僕なりの考えを伝えよう、経営の事は素人でよく分からないけど、お金の流れは順序良く考えれば、この後どうなる可能性が高いか誰にでも分かるだろう。


「ハリーさん」


「何だい」


「ご飯節約嫌ニャン、ミヤ、メグ、ジャン・・・・・・・ご飯節約嫌ニャン、ニャ~≪ご飯の節約は駄目だよ≫」


「そうか、子供達のご飯の節約は駄目だな、言われなかったら気が付かなかったよ。シンシアに言っておくよ、ありがとう、レイちゃん」


「はいニャン」


ハリーさんは明日仕入れに行く、予定よりも早いけど、ミヤちゃん達のお金がなかったら、恐らく夏の間にはお金が無くなっていただろう。


さあ、これからだ、みんなと頑張るぞ。






「後は、何の支払いが・・・・・・税金だ、レイちゃんが言ってくれなければ忘れていたわ」


「あの~私達のお給料はどうなるんですか?」


「ああ、そうだった、ごめんね、どうかな、洋服が売れるといいわね」


作り笑いのシンシアさんはとても可愛いな。


「ああ、それはないですよ」


「・・・・・・お店は大丈夫なんですか?」


ハリーさんは朝、仕入れに出かけた。ミヤちゃん達は学校に行った、猫学生はずる休みだ。魔法の練習はこれからも出来るけど、お金の事は今解決に向かわないと大変な事になる。


シンシアさんは今の危機を隠さないで二人に話している。隠す事も大事だけど、今は皆の協力が必要で、問題が発生したら直ぐに対象しないといけない。


「トントン、続きを~」


「大丈夫じゃないのよ、最大の危機なのよ・・・・・全ての支払いを教えてだったわね」


「ワンワン」


「ワンワン」


「ジャン、良い子ね、少し待ってね」


「は~い」


犬の洋服を着ていると犬ジャンになっている・・・・・・ジャン犬か、なので『ワンワン』と吠えなければいけないのだ。


「全ての支払い・・・・・二人の給料、税金、お水代、薪代、パン、お肉、こんなところね」


「トントントン」


「シンシアさん、税金のお金は取ってあるのかと・・・・・・」


僕がトントンするとナタリーさんが読んでくれた。


「無い、忘れてた・・・・・・今年はいくらなのかしら、洋服の仕入れた数だから・・・・・・・あ、去年はハリーが沢山仕入れて来たから、高額になるわよね、レイちゃん、大丈夫かしら」


「はいニャン、ニャ~≪無理ポイけど、頑張るしか≫」


そうか、税金は高額なのか・・・・・・ミヤちゃん達のお金があっても破産しそうだな。ハリーさんは夏の前には帰って来る筈だな。


「トントントン」


「税金の支払いはいつかと?」


「そうね・・・二人の給料が2回あって、春の終わりが水代にパン、薪が夏の初めで、税金が夏に入ってからの30日後までよ」


「トントントン」


「よく分かりました、ジャンと遊んでますね」


「ジェシカ、よろしくね」


「ああ、レイちゃんのトントンです、レイちゃんが言っていたんです」


「そうよね、レイちゃんお願いね」


トントンで知りたい事が分かった。カレンダーとかあったら、丸を付けて支払日を記入したいところだ。


ジャンがお待ちかねだ、遊ぼう、考える時間は終わった。


「レイ、ワンワン」


「ジャン、ワンワン」


犬の洋服は着てないけど、犬同士の叫びあいだ。


「二人ともお客さんが来たら静かにしてね」


「ワン」


「ワン」


まだ午前中だ、お客さんは当分来ない。ジャン犬と遊ぼう。


「ジャン、ワンワン」


「レイ、ワンワン」


四つん這いになって走るジャンは、動きが大変そうだ。僕は猫立ちして戦おう。


「ワンワン」





「ニャ~≪キャシーさんの家はまだかな≫」


「ねえ、何で付いてくるの?」


「ニャ~≪お肉が食べたいから≫」


「まあいいわ、飽きたら帰ってね」


遊んでいたジャンがお昼前に寝たので、急いで学校に来た。


思い出したのだ、お肉の問屋だと。おこぼれに預かろうとキャシーさんを待ち伏せしていた。ミヤちゃん達はまだ学校の中にいるだろう。


「ニャ~≪この辺は、マルコ君のいる野菜のお店が≫」


いた、猫の目はいいのでお店の裏側で遊んでいるマルコ君が見える。おばさんもいるな、あの男性がお父さんなんだな、茶色の髪の痩せている人だ。


学校からは北東だ、野菜を売っている通りを更に北上して行くんだな。東側の僕の家の前よりも緩やかな斜面の坂だな。


「ただいま」


「おかえり、お昼はテーブルの上だよ」


「ありがとう」


ここがキャシーさんの家、工房の様な大きなドア、建物の中に動物を入れるには大きいドアじゃないと駄目だよね。ほかの建物と違うのはドアの大きさだけだ。


「家まで付いて来たのね、どう、一緒に食べる?」


おお、その言葉を待っていたよ。お礼に足をふみふみだ。


「ニャ~≪お肉だよね、野菜は嫌だよ≫」


「キャ~、小さい可愛いい」


キャシーさんのお母さんが喜んでいる、なら、猫の可愛い仕草、顔を手で洗う仕草だ。見方によると謝っているようにも見える。次はどうしたの何か用みたいな表情だ・・・・・・上手く出来ているかな。


「可愛いでしょう、こないだ話した子猫なのよ」


「ほお~、旨そうだな」


「ニャ~≪ここは怖いところだったよ、帰りたいよ≫」


抱き上げられてしまった僕に出来る事は何もない、おとなしくしとこう。






うう~、お肉は食べれたけど、凄い匂いだった。二度と行かないよ。


情報交換で僕の方が損をした感じだ、キャシーさんのお父さんに狙われていないか、気配がないか気にしながら食べるのは疲れた。


でも、お肉は美味しかったな、串焼きのイノシシのお肉と同じだろう。


「あら、レイちゃん、お菓子を買いに来たんですか?」


「ニャ~≪ライラ先生はお菓子を食べていますね≫」


「あげませんよ、これは美味しいお菓子です、疲れた後に・・・・・・レイちゃん、マッサージをしてくれませんか?、お菓子はあげれませんけど、いつもの料金はお支払いしますよ」


我が家の危機を知っているのか、知らないだろうな。お昼も食べたし、マッサージをしていくかな、少しは足しになるだろう。


「ニャ~≪お願いします、サービスしますよ≫」


「いいのね、行きましょうね」


ライラ先生は歩きながらお菓子を食べるので忙しい様だ。僕は、ここからの道順を知らないので付いて行こう。夢中で食べているけど・・・・・・マッサージの事、覚えているよね。

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