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ニャンだふるワン  作者: 自由人書
66/521

ニャ~・・・66

「ナタリー、そこの洋服をあっちに、ジェシカ、仕入れて来た洋服をそこの端に展示して」


「は~い」


「はい」


仕入から帰って来たハリーさんが張り切っている、どうしたんだ?。


「シンシア、仕入で残ったお金だ、仕舞ってくれ」


「は~い・・・・・・ハリー、大銅貨7枚?」


「すまん、洋服が高騰していたんだ、それでも仕入はしないといけないだろ、それでこんなに少なく、食材を切り詰めて何とか残せたのが、大銅貨7枚なんだ」


洋服も高騰するの・・・安く仕入れられる時があるんだから高くなる時もあるか。


すると、他の商売の人も同じ様に大変な思いをしているのか。買い付けは大変だな、でも色々な街の商品が違う街に持ち込まれないと、経済が回らないのだろうな。日本は不景気になって30年以上経っていると言われたいたな、バブル経済て何かな、僕は英語らしい単語と日本語が並んでいる言葉がよく分からないんだよな。


「パパ、お土産はないの?」


階段を下りて来る足音がした、ミヤちゃん達だな。


「ああ~、ごめんよ、お菓子だよな、次は沢山買って来る、約束だ、それでいいだろ」


「うん、沢山買って来てね」


ジャン偉いぞ、流石だ・・・・・・わがまま言わない良い子だけど、いつか反抗期が来るのか。僕の持論は生活水準が高いほど反抗期が来るような気がする、僕の家は中級の下位だっただろう・・・家族は誰もスマホを持っていなかった。いや、もっと下の階級だな。


ん、倉庫からのお店の入り口で、悲しそうな顔を出したミヤちゃん達は、お店に来なかった。


「ミヤ、メグ、すまん、次は沢山買って来るから許してくれ」


「絶対だよ~」


ミヤちゃん達の声は小さかった、外に遊びに行ったんだな。








「母さん、可愛いだろ」


「可愛いわ、小さいから余計に可愛く見えるのね。トマトのお代わりは?」


「もっと食べたいです」


動物の好きなリロイ君が遊びに来てくれと言っていたので、遊びに来た僕とメグちゃん。


「そうかい、リロイ、メグちゃんにトマトを出してあげて、レイちゃんもお代わりだね」


「は~い」


長身のリロイ君は野菜の置かれている台からトマトを取って1個をメグちゃんにもう1個をお母さんに渡した。


「ありがとう、甘くて美味しね」


「うちのは特別さ、北のブランシールに行って、仕入れて来ているんだ」


「おじいちゃんがブランシールで農家しているんだよ、おじいちゃんのトマトも甘くて美味しいんだよ」


「へ~、美味しい野菜を生産してくれているんだな」


リロイ君のお母さんは僕が食べやすい様に小さく切ってくれた、トマトの汁がお皿に広がっていく。勿体ない、全部舐めてやる。


普段飲んで水は、いい水じゃない。こんな時に貴重な水分補給をしとこう。


「いらしゃませ」


「いつもと同じで・・・小さい生き物だね、猫に似ているな」


大きいバッグを持ったおじさんだ、常連差だな。


「猫だよ、小さい猫なの」


「そうか、小さい猫か、大きいのを見慣れているから、不思議だな」


「はい、詰めましたよ。銅貨5枚だよ」


「はいよ」


「ありがとう、毎度」


お昼過ぎの市場の人ではまばらだけど、その人達は買い物に来ているから、どこかの露店を目指して歩いているんだな。


「レイちゃん、美味しかったね、また来ようね」


「ハイニャン」


市場からの帰り道、メグちゃんにまた行こうねと言われた、それは、お土産が無かったからリロイ君の所に行きたいんだと思った。ミヤちゃんがいないのは野菜を売っている露店に行くからだ。






「はい、授業は終わりです、皆、気を付けて帰るのよ」


「「「「は~い」」」」


最後の授業が終った、元気よく返事して、荷物を持って走って教室を出て行く。気を付けるは、馬車の前に飛ぼ出さない事だ。


先日、馬車にひかれたお年寄りがいたそうだ、子供達の方が飛び出すので、先生に注意されている。


「シモーネ、帰ったら、お店の手伝いか?」


「そうね、いつもと同じよ」


「俺もだよ、父さんが仕入れから帰って来ないんだ」


リロイ君のお父さんは野菜の仕入れだ、お祭の時の・・・あの親子のお父さんも仕入れに行って、収穫の手伝いをして帰って来たんだよな。リロイ君のお父さんも収穫の手伝いをしているのかな。


「ニャ~≪お昼だ、職員室に行こう≫」


廊下の奥の左の部屋のドアが閉まっている、中にいるんだな。


「レイちゃん、またな~」


「ニャ~≪トマト、ありがとう≫」


振り向いて僕が手を振ると女子の生徒さんが驚いていた。


火魔法が使えたキャシーの姐さんだ、一番年上なんだよな。


そうだ、お昼だよ、塩漬けのお肉を出して貰わないと。


「レイちゃん、出しますよ・・・・・・頭に血が上りませんか?」


「ニャ~≪そう思うなら、降ろして~ライラ、ライラ先生早く~≫」





なかなか的に当たらないな。


「もういつでも、魔法が使えるんだな」


「そうなのよ、でもね、もっと効果がを強くするにはどうしたらいいのかしら」


「確か・・・・・・練習を重ねていくと威力が強くなるとメイガン先生が言っていたような。俺も何回も練習しないとな」


凄いな、小さい火がゆっくりと的に向かって飛んでいる、ボールとかは重力で段々と低くなって地面に落ちのに魔法は最初の軌道で最後まで飛んで行くんだな。


「ねえ、あの子猫のレイちゃんは、何で飛んでいる魔法を見ているの?」


「さあ、僕に分かる筈がないよ」


「ニャ~≪今だけだよ、観察できるのは≫」


もし魔法が使える様になって、魔法が当たるまでが速かったらこんなにじっくり観察できない。研究をしているわけではないけど、この機会に観察したいと思った。


お、当たる。水魔法が的に当たる時と同じだ、当たった場所で放射状になって消える。観察終わり、練習するぞ。


「ニャ~≪ニャンパラリン≫・・・オー、ニャ~≪ニャンパラリン≫・・・フー、ニャ~≪ニャンパラリン≫・・・ヴォン、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


水の魔法の≪オー≫、火の魔法の≪フー≫、風の魔法の≪ブォン≫、土の魔法の≪ソル≫、氷の魔法の≪グラソン≫、光の魔法の≪ルミエール≫と種類の違うのを連続で唱えたけど、何も起こらなかった。


ニャンパラリンで回転とひねりをしてから詠唱しているのは、使えた時にカッコいいからだ、使える予定で練習をしている。水の魔法は約70回分の授業で練習をした、可能性があるかもしれないので、練習を続けている。


「レイちゃん、カッコいいけど、使えませんね」


「ニャ~≪いいんですよ、練習は大事です≫」


僕に話し掛けてきたのは、ミヤちゃん達の仲間、お菓子仲間のチェルシーさんだ。


「ミヤちゃん達も私も頑張っているど、まだ駄目です、いい方法はありませんか?」


「ニャ~≪僕に聞かれても、それに、普通に話し掛けてるけど、僕が理解しているを聞いたのかな?≫」」


「聞きましたよ、串焼きが好きだと、いい情報がありますよ。カステラを1個下さい、そしたら教えます」


串焼きか・・・どんな情報だ、串焼きと関係あるのか、何でカステラと・・・・・・メグちゃんの仲間だった。


ランディさんに頼めば1個くれるかな・・・・・・情報が気になるな。


「ニャ~≪頼んでみます、教えて≫」


「凄い、メグちゃんの言っていた通りだ、頷いたので情報を教えます、守って下さいよ、キャシーの家はお肉の問屋です。いい情報でしょう」


キャシーの家がお肉の問屋、それがどうしていい情報なんだ。


「ニャ~≪その情報で、僕に何を・・・・・・エサをくれと言えばいいのか?≫」


「今日の帰りにお願いね」


「ニャ~≪今日の帰り?≫」


どうせなら、いい情報で僕が利益を出した後にしてほしいな、聞いただけで報酬をあげないといけないなんて僕が大変だよ。





「レイちゃん、久しぶりだな」


「そうよね、近所なんだから、遊びに来ればいいのに」


近所だけど、食べ物屋さんだからね。そんなに来れないよ。


くすぐったいな、カステラの代償はランディさんにくすぐられる事だ。サキさんも一緒に撫でているから、笑い死にしそうだ。


二人は暇なんだな、お昼の後のパン屋さんは休憩時間みたいな感じだ、売り子の女性が店番をしていれば大丈夫なようだ。


「カステラは売れているよ、お祭の時の様な行列が出来ないのは助かるな」


「そうよね、あんなに売れたら儲かるけど、休む暇がないわね」


「作ったカステラを食べているのかな、アカリ達は」


「ミヤちゃん達以外の友達を連れて来るのは初めてね」


ミヤちゃん達の罠にはまった僕はチェルシーを入れた四人とアカリちゃんの家に遊びに来た。ランディさんがカステラを4本焼いてくれた。2階のアカリちゃんの部屋で今頃は食べているんだろうな。


「ニャ~≪そうか、近所に女の子はミヤちゃん達だけだね≫」


アレク君が遊びに来たら、それはそれで困りそうだな。この世界の人達は早く結婚しそうだ。


「レイちゃん、シンシアが何か慌てていたけど知らないよね?」


「はいニャン?」


シンシアさんが慌てていた、何かあったのかな。





「ニャンパラリン・・・オー、ニャンパラリン・・・フー、ニャンパラリン・・・ヴォン」


ニャンニャンニャン、魔法が使えませんよ。港でなら危なくないだろうと海に向けて練習中だ。


先生達は学校以外の所で魔法の練習をしたらいけない注意していたけど、猫学生の僕なら大丈夫だと勝手な判断をして、港で練習をしている。


「ニャンパラリン・・・ルミエール、ニャンパラリン・・・グラソン、ニャンパラリン・・・ソル」


六種類の火、水、風、氷、光、土の魔法を唱え終わった。どれも効果が確認出来なかった。


魔法は使えないけど、体力作りを兼ねた魔法の練習なので楽しい、清々しい海の潮風は格別だ。


魔法を使える生徒さんがが増えてきた、授業が一緒にならない人達も沢山いる筈なので、あの学校には何人の生徒が魔法を使える様になったのか分からない。僕が通う前から来ていて、魔法が使える人もいるだろう。僕は基本の授業ばかりに出ていたんだな。


「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ・ん・・・ニャ~≪言えた、な行の二から・・・ヌからだ、まだ言えないニャン≫」


猫学生の僕の冬休みは魔法の練習に明け暮れて発声練習をしていない、頑張りが足りないのかな、それとも魔法の練習をする時間が多すぎるのかな。


「ニャ~≪おかしいな、港にいると誰かが来る事が多いのに誰も来ないぞ≫」


海で泳ぐにはまだ早いよな、春の半ばだと水温が低くて寒いな、猫が冷たい水に入ったら心臓麻痺を起こすのかな。服が濡れるのも嫌だし家に帰ろう。





ニャンニャンニャン、お腹が減るまで布団で寝ようかな、リビングだとジャンが来るかも・・・部屋に戻って寝よう。


「サキ、ありがとう、で・・・・・・・・」


リビングでシンシアさんとサキさんの話し声が聞こえる、サキさんが久しぶりに遊びに来たんだな。


布団が僕を待っている、部屋の暖炉の前て寝よう。





「私を監視しているのかな?」


「ニャ~≪さあ、どうでしょう≫」


キャシーさんの隣の席で授業を受けた、猫学生は相席で机に手を掛けて、ロイ先生の授業を聞いた。


授業の内容は、街の外に生えているキノコ類の毒の見分け方だ。毒の無いキノコの見本を全員に見える様に手に持って説明をしてくれた。ただ、7種類のキノコは他のキノコと特徴が違っていて見分け易いので、毒が無いから取って食べていいそうだ。毒のあるキノコの見分け方ではなくて、絶対に安全なキノコを教えて貰った授業だった。


『みんなに絶対にしないで欲しい事がある、動物や虫が食べていても毒があるのじゃ、どうやら、毒が効かないか、毒を食べても平気な生き物がいる。動物などが食べていても毒が無いと判断する事が出来ないのじゃ』


ロイ先生の授業で≪ああ、毒を食べれる生き物がいるんだ≫と聞いて良かったと素直に思った。聞いていなければ≪あの生き物が食べているから大丈夫だな≫と思って食べてしまうだろう。


椎茸を焼いて食べたいな、少し醬油を垂らすと美味しいんだよね、猫の味覚でも美味しいと感じるかな。


「今日一日私の隣にいたのは何故なの?」


「ニャ~≪秘密です≫」


授業が終わったので、怪しまれているので誤魔化す為に、椅子に座っているキャシーさんの足をフミフミをする。


リズムはのんびりで、フミ・フミ・・フミ・フミ・・フミ・フミ・・・・・・1分位はしたかな。


「まあ、可愛い」


「ニャ~≪さようなら≫」


「もう終わりなの」


誤魔化せたようなので、挨拶をして職員室に向かう、お昼ご飯の時間だ。


キャシーさんの残念そうな声が聞こえた。フミフミは猫の仕草の可愛いいランキングの上位に入るほどの人気だ、僕もして欲しいな・・・・・・ジョンさん達、大型猫もするのかな。


「レイちゃん、逆さにするぞ」


「ニャ~≪お願いします≫」


今日はパール先生か、先生方は僕を逆さにするのが楽しいのか喜んで引き受けてくれる。必ず誰かが待っていてくれているような感じだ。


「ニャ~≪ありがとう≫」


大きい机の上に広がった僕のお昼ご飯は、いつもより広がっていない・・・・・・今日のお昼は少ないんだな。


食べ終わったら、散歩して帰ろう。



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