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ニャンだふるワン  作者: 自由人書
54/521

ニャ~・・・54

「行って来ます」


「行って来ます」


ミヤちゃん達が学校に行く様だ、今日は探偵のように尾行をしたいと思う。


少し遅れて、気が付かれない様にしない、恐らく、小さいから、全然気が付かれないだろうと思っている。


「レイちゃん、ジャンと遊んでいね」


「はいニャン」


猫探偵は、リビングからも出る事が出来なかった。


「レイ、ゴロゴロ」


「ジャン、ゴロゴロ」


ジャンは1人で棒を立てられる様になったけど、一緒に遊ぶから、二人で棒を立てる。


「ジャン、あり」


「は~い」


もたもたしていたら、ジャンが手伝ってくれた。


「レイ、ゴロゴロ」


「ジャン、ゴロゴロ」


最近のジャンのスコアはストライクだけ、そろそろ棒の数を増やした方がいいな、将来はプロの棒倒しになるな。


もしかしたら、棒倒しのおもちゃが出来るかもしれないな。家で出来るし、危険もほぼ無い、木のボールでも作れば安全だ。石球は安定感はあるけど、投げて誰かに当たったら危ない。


「レイ、棒立てて」


「はいニャン」


言葉を覚えるのが早いジャンに頼まれてしまった、棒を立てるのは飽きてしまう、自動のあの機械が欲しいな、ボウリングには数回しか行った事がないけど、まあ、楽しかった。


ミヤちゃん達を追いかけるのは、次の機会だ。





「ニャ~≪ここが、学校なのか?≫」


学校の周りにある、塀は大人の身長より少し高い位だ。門はないので、出入りは自由に出来る。顔を出して中を覗き込むと、土の校庭だ。誰もいない校庭はそんなに広く感じない、校舎がそんなに大きくないからだ。


校舎と呼べるものが石の平屋、長屋どちらかだ。時代劇だと長屋と言われたいた筈だ、違いがいまいち分からないけど、2階はないようだ。


「ニャ~≪入ってもいいよね、入りますよ≫」


学校の入口と校舎の入口は一直線なので、誰にも見られない様にする為に塀に沿って移動だ。


昔の学校はこんな感じだったのかな、2階建てぐらいは在ったのかな。


「ニャ~≪見られない様に移動するのは面倒だな≫」


校舎の横に来れたので次は入り口を目指そう。


校舎に沿って歩いていると、声が聞こえて来た。


「ニャ~≪授業中だ≫」


声は聞こえるけど、先ずは校舎の中に入って中の様子を確認しよう、今日は学校の中を探検だ。






「ニャ~≪理科室のガイコツが見たかったけど、理科室も倉庫のような部屋もないな≫」


校舎に入ると四角いホールの様になっていて、左右に廊下があった。奥行きが無い建物の様だ。


僕は声が聞こえてくる方には行かないで、反対の右の廊下にある部屋を覗き込んでいた。どうやら、各部屋にはドアが付いていないようだ。校舎の入り口にはドアがあったけど、開放されていた。


僕の為にドアが無いんだな、次の部屋に行こう。


顔を出して中を確認、教室のようだけど、誰もいない。


二人で使える机が何個か見える、20人位が授業を受けれる感じかな。


よし、次の部屋だ。






「ニャ~≪何か聞こえる≫」


ここまでの部屋にはドアが無くて、教室と教員室ぽいのしかなかった。


奥の部屋だけドアがあった。耳を付けて中の様子を伺うけど、よく聞こえない。お仕置き部屋だったら面白いな、メグちゃんが中にいそうだな。


「ニャ~≪女の子の声だ、でも、メグちゃんじゃないな≫」


なんだ、授業しているだけだ、面白い事はここにはない。ミヤちゃん達でも探すか、ここの反対側のホールの左側は先生らしき声が複数聞こえたんだよな。






「・・・・・であるの、魔法は精神力と唱えた言葉によって使う事が出来るのよ、分かったかな?」


「は~い」


いい返事だ、でも、ミヤちゃん達じゃないな。


女性の先生か、魔法の基礎かな。




「体力を付けよう、何かあると困る、それに疲れにくくなるんだ、どうだ、校庭に行って走らないか?」


「・・・・・・」


誰も返事をしないようだ。声が聞こえないので誰がいるか分からないが、数人はいるようだ。


男性の体育先生だな、体力を付けようか。





「そうなのよ、美味しいお菓子は完売だったんです」


「おお、それじゃ、悲しい」


「そうなんです、ともても悲しかったんです」


「先生、大変だったんだね」


「そうです、次にいつ販売しますかと定員さんに聞きました『ごめんない、野菜が専門で手伝っていただけなんです』と言われてしまいました、どうしたらいいのか困ってしまいました」


ここにメグちゃんはいた、お菓子の授業だ、女性の先生は家庭科の先生かな。





「このように計算すると、個々を足すよりも簡単に出来るんです。例題を出します、分かった人は手をあげてね」


「は~い」


「は~い」


「はい」


この授業の生徒は少ないようだ、返事の数が少なかった。


女性の先生だ、計算を教えているようだ。






「どうも、教室で剣術の事を語るのは苦手だ、校庭で実践をしたいのだか、座学からしろと言われている。怪我人が出るのも困るので、武器の持ち方を教える、よく見てくれ」


剣の授業を座学で・・・・・・何を教えるんだ。体育の授業で保健体育を受けた時には衝撃だった。中学生の授業には座学があるのかと、それに教科書もちゃんとある事に。授業で先生は酔っぱらた時の危なかった事を面白おかしく話して最後に『顔の前に手お出すんだ、これで顔だけは守れる』と落ちも笑いを誘っていた。先生は面白可笑しい授業を何回もしてくれてたので人気者だったが、教師からは嫌われていた。それは、保険体育のテストの平均が20点位で教科書にそって授業をしていなかった。それに、教科書を開いたのは最初の授業で保険体育とは何かと疑問に思った時だけだった。


結局、保健体育が何の役に立つ授業だったのか分からないで終わった。


「もっと下を持つと振りやすくなる。ここでは振らないでくれよ」


生徒さんに剣を渡したのか、危ないので保険の先生を呼んであげようかな。






「私は釣りが好きなんだが、年のせいだと言う者がいる、のんびり出来るからではない。あの待つ時間がいいのだ、エサを食べてくれているかな、大きすぎて食えないのかと考えながら待つのだ。どうじゃ、授業で釣りをしてみないか、大きい魚が釣れるかもしれないぞ」


「その、またの機会に」


何の授業だ、自然と向き合う授業? それとも、趣味を持とうか、雑談の可能性もある。ここから見える先生はお年寄りで髪が白髪だ。






「空を見るんだ、雲の流れそれに形だ」


男性の先生が空を見るんだと言ったら、生徒が窓に寄って空を見上げた。


「そのだ、今は見なくていい、続けるぞ」


今見るんだと思って、僕も行きかけたよ。そうだ、猫探偵なんだから、見つからない様にしないと。






「ニャ~≪ミヤちゃんはどこかにいる、メグちゃんはいた・・・・・・アカリちゃんもどこかにいる、初日はこの位にしとこう≫」


異世界の授業の方が面白そうだな。日本の勉強は将来使わない教科が多いよな、一番使わなそうなのが科学だ、実験は少し面白いけど、使い道が無いんだよな。


学校は遠かったな、この世界の人は遠くても歩くんだな、自転車が乗りたいな。




「生活魔法は、使える人が少ないのです」


「先生~、シーラスの街に生活魔法が使える人はいますか?」


「いませんね。先生は攻撃魔法を何とかして生活魔法の様に使っています」


「どんなふうにですか?」


「そうね、焚火は火魔法で付ける、全て燃えてしまう事が多々あります」


女の子が積極的に質問しているな、生活魔法を使いたいのかな。


「全然だめですね」


「そうよ、だから攻撃魔法を生活魔法として使わない方がいいのよ」


猫探偵は、空いている机の影に隠れるようにして授業を受ける事にした、今日から猫学生だ。何回も来ているけど、体は一つ、受けたいと思う授業に参加するのが難しい、誰にも見られないように教室を渡り歩くのはとても大変で、隠れて参加した授業が冒険の話、お菓子の話、釣りの話、天気の話など、どれも微妙に受けなくてもいい授業だった。


この授業はまともなのだが、失敗談と生活魔法の使い手が少ない事が分かっただけだ。






「ニャ~≪1時間目が終わったな≫」


何回か来て分かったのが、授業は1日三時間授業だ、午前中に三つの授業がある、進み具合の違いがクラス分けの様になっているので、ミヤちゃん達は同じ授業に出ている。あのお菓子の会話の授業にも出ていたんだろな。


授業の進み具合はのんびり時間を掛けているように感じられた。復習を授業中にもするような感じだ。


剣の授業と保険体育のような座学の授業が終わって、校庭で練習が行われる様になった。


次はどの教室に行こうかな。学校の入口から見た校舎の左側が授業をする教室で8部屋あるが、一部屋が使われない教室で、残りの七部屋が授業用だ、各時間に五部屋位の授業が行われている、右側の校舎には6部屋があって、一番手前の左が職員室だ。一番奥の左がドアのある教室、他の部屋は教室の様だけど、使われていない。


小さい声で呟くのは、黙って午後までいるとストレスになるからだ、鳴きたいわけではないけど、独り言を言わない人でも、少しは呟く、僕も少し呟きたくなる。見つからなければ呟いてもいいのだ。


「次の授業は・・・お菓子の好きなライラ先生だ」


「メグ、お菓子の話にしないでよ、皆が困るのよ」


「は~い」


「でも、お菓子のお得情報はミヤも聞きたいでしょう」


「まあね、でも、魔法の事も知りたいでしょう」


おお、ミヤちゃん達の向かった教室で授業を受けよう、この教室は外れだ、廊下に誰もいなくなるを待とう。






「レイちゃん、西側の露店には安くて買える甘いお菓子が沢山在るんだって」


「お菓子は美味しいニャン」


「そう、美味しいニャンが、沢山あるんだよ」


「メグ、レイにお菓子の話をしてもダメよ、お菓子を食べないんだから」


「そうか、お得情報なのに勿体ないね」


「ニャ~≪僕もそこにいたよ、お菓子の好きな先生だね≫」


ベッドで挟まれている僕は、メグちゃんのお菓子話を聞いているうちに眠くなってきた、ライラ先生のお菓子の話を2回も聞く事に・・・・・・・。





ミヤちゃんがベッドをトントンと叩いている。


「レイ、ベッドの上に来て」


「はいニャン」


学校に行かない日は、ミヤちゃん達はいつもの日課に明け暮れていた、お店の休みの日はハーリーさんを除く皆で棒倒し大会をした。棒の数を増やして難易度をあげて挑んだ大会は、日に日にジャンの勝ちが多くなった。


ハリーさんがいないのは仕入れから帰ってきてないからだけど、どこに行っているんだ。


お風呂上がりの僕達はベッドの上に集合。


「この時期が来たんだよ、お母さんの誕生日、嬉しいな」


まあ、ミヤちゃんとメグちゃんには誕生日はお菓子を食べれるイベントなんだろう、普段も食べているけど、予算を気にしないで買えるのは凄く嬉しいだろう。


「今年もお母さんに誕生日の何かをあげたいけど、とても忙しい」


「そうだね、学校があるからね」


「贈り物を選ぶ時間が少ないのよ」


「ニャ~≪ほぼ、一日で決めているよね≫」


「レイ、言いたい事は分かるわ、あげたい物が今のところ思い付かないのよ」


左にいるミヤちゃんが僕を撫でながら、プレゼントが思い付かないと言っている。毎年、違うプレゼントを一生懸命に探しているのには感心するな、女の子はまめだよね。


「そうだよね、街の中のお店は大体見たんだよね」


「そう、去年の今も大変だったのよ、お母さんが喜びそうなのがもう無い」


「ニャ~≪もう無いのか、マンネリの物をあげれないんだろうね、ハリーさんなら色違いをあげそうだけどね≫」


「メグは何かあげたい物はある?」


「アクセサリー、花、お菓子はもうあげたよね、他に何があるのかな」


「思い付かないのよね」


「ミヤ、西、西、ニャ~≪西側のお店は見てないよね≫」


「西、西側のお店は見ていない、レイ、西側のお店に見に行けと言っているのね」


「おお、西側は防具屋さんとお菓子屋さんしか行っていないよ」


「ニャ~≪行ってらしゃ~い≫」


「早く行けと言っているのね、この生意気なレイめ、こちょこちょだ」


「こちょこちょこだ」


「ニャ~≪やめてくれ≫」


「レイ、こちょこちょ」


「ジャンが来た」


「ジャンもベッドに乗るのよ」


「はい」


川の字に棒が一本増えた、みんなでこちょこちょをする。


「アハハハ、やめて」


「負けないよ」


「メグ、こちょこちょ」


「やったな、ジャンにこちょこちょ」


「ジャンは、どこで寝ますか?」


ジャンに遅れて部屋に顔を出したシンシアさんが何処で寝るかとジャンに聞いた、ここで寝ると言うだろうな。


「ここで寝る」


やっぱりね。


「良い子ね・・・・・・ミヤお願いね。レイちゃんはこっちに来て」


「ニャ~≪マッサージか、ジャンがいないのをいい事にか≫、はいニャン」


シンシアさんが嬉しそうにジャンの返事を聞いたのはこんな理由からだったんだな。


「ジャン、真ん中に来るのよ」


「は~い、お姉ちゃん」


「おお、お姉ちゃんだって」


どちらの部屋に居ても平和ではない日になるんだな。


「私は?」


「お姉ちゃん」


「私は?」


「お姉ちゃん」



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