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ニャンだふるワン  作者: 自由人書
51/521

ニャ~・・・51

「レイ、私とメグは学校に行くのよ。アカリもよ」


「レイちゃん、学校だよ、勉強をしに行くんだよ」


「ニャ~≪この世界に学校が、あのL型の建物がこの街に在ったかな≫」


東側にはそれらしい建物は無いよ、西側は知らない所が沢山あるから、学校は西側だな。


「7日間のうちの2日を学校行くの分かる?」


「はいニャン」


「分かるんだ」


「今までとそんなに変わらない、毎日一緒にいた訳じゃないでしょう、レイは日課を私達は遊びに。一緒の時も有るけど一日中ではなかったでしょう」


「一緒にいなかった時が学校に代わるだけなんだ」


「そう、メグの言う通りよ、寂しくないわよね?」


「はいニャン」


「寂しいと言いなさい」


「寂しいニャン、ニャ~≪そんなに寂しくないよ、頑張ってね≫」


これは青春なのか、みんなで岸壁に座って夕焼けを眺めている、夕焼けに向かって走れば青春の筈だ。確か、太陽か夕日に向かって走ると友情が深まる? 芽生える? ・・・・・・海の向こう、川の反対側だったら、何処に向かって走るんだろう。


そうか、そんなシーンなら海に向かって叫ぶんだろうな。


「ニャ~≪勉強頑張ってね、ミヤちゃん、メグちゃん≫」


学校か、ただ通っていた感じで、行きたいとか、行きたくないとか思った事がなかったな。


個性の強い人を観察するのが面白かったな。


「メグ、急がないとお母さんに怒られるよ」


「そうだね、暗くなってきた」


「ニャ~≪背を向けても、青春だ≫」


「うりゃ~」


「えい~」


「ニャ~≪競争か、負けないぞ≫」






「ああ、ミヤ達は頑張っているのかしら、気になる、見に行こうかしら」


落ち着かない様子のシンシアさんは初登校の2人がとても心配なんだな。


「シンシア落ち着けよ、今はお昼だぞ、もう直ぐ帰って来るよ」


「そうね、今日何があったのか聞かないと」


そうだ、今日が初登校日だ。入学式とかはないようで、ハリーさん達は仕事をしていた。


「パパ、抱っこ」


「抱っこか、よし、おいで」


ジャンのお気に入りは抱っこ。シンシアさんは疲れているのよと言うので、ハリーさんに抱っこをおねだりする。ジャンに抱っこと言われて潰されそうになったのは昨日だ。僕には出来ない事が分かった様で、頼まれなくなった。


ミヤちゃん達はどんな授業を受けているのかな、今は夏だから、プールだな。学生はプールで涼む事しか考えていない、女子はどうか分からないけど、男子はプールの事しか考えていない『明後日かプールは』『やっとプールだ』と会話の中心がプールだ。


「レイちゃん、のんびり寛いで、心配じゃないの?」


「はいニャン」


真剣な顔のシンシアさんに心配じゃないのか聞かれた。


この世界の学校の様子を知らないので、どんな事が心配なのか想像できないぞ。


「もう、どうしてみんな平気なのよ、学校よ、凄く恐ろしい所なのよ」


「シンシア、恐ろしくないよ、必要な勉強なんだよ。言葉の勉強に計算、世界の常識、街の外は危険だとかさ」


「そうね、街の外は危険よ、学校も危険なのよ、変な魔法をメグが覚えたらどうするのよ、ミヤが攻撃魔法を覚えて帰って来たら困るでしょう、ああ、魔法だけは覚えないでほしい」


今気になる単語が聞こえたような気がするぞ。


「大丈夫だよ、ミヤもメグもいい子だ、魔法を覚えても悪い事に使わないよ、それに、今日が初日だよ、遊んで帰って来るみたいなものだよ」


「そうね、今日は初日よ、よく注意しとかないといけないわね」


おお、魔法を教えてくれるのか、凄いな。いや~、地球の人達が喜ぶよ『遂に魔法の時代だ、化学は飽きた』と。


あれ、シンシアさんの家系には聖女の・・・・・・イブリンさんがいたはずだよ。どんな事をしたのか分からないけど、魔法が・・・・・・イブリンさんしか魔法使いがいなかったのかな、シンシアさんは普通、アイシャさんも魔法は使わない、あの人はいいか、イレーヌさんも魔法が使えそうもない。


誰も魔法を使えないか、使わないかな。火事の時に使っている人がいた、そんなに使える人がいないのか、それとも僕の周りに魔法使いがいないだけなのかな。


まあ、シンシアさんは心配しすぎだよ、あの二人が悪い事をする筈が無いよ。






「聞いてよレイ、魔法がバンバンよ」


「レイちゃん、魔法は凄いんだよ」


「何か呟いているのよ、唱えるて言うんだって」


「お姉ちゃんと唱えたんだ、何も起こらなかったけど、いつか使える様になるんだよ」


「ニャ~《魔法を覚えたいのか、シンシアさんの心配は間違いではありませんでした》」


「覚えたら、レイにも教えてあげる」


「おお、それいいよ。魔法少女、魔法猫と冒険、お菓子を食べる旅でもいいかも」


「そうね、お菓子を食べる旅もいいわね、レイは魔法猫とお菓子猫とどちがいい?」


「ニャ~《お菓子は絶対に嫌だ、魔法は無理だよ、それなら串焼きがいいよ》」


「メグ、着替えてこよう、動きにくい」


「そうだね、動きにくい」


布団をゆさゆさされて起こされたけど、学校は楽しかったんだな。僕は暖炉の前のこの布団の方が嬉しいけどね。


魔法か、火事の時の時の変な掛け声は、魔法の詠唱だったんだな。






「ミヤ、学校はどうだったの?」


「普通だった」


「メグ、授業はどうだったの?」


「お菓子の話はなかったよ」


「ミヤ、男の子はいたのか?」


「さあ、いたんじゃないのかな」


「メグ、カッコいいと思った男の子はいたのかな?」


「どうかな、お菓子を食べていたのは女の子だったよ」


「ママ、お肉」


「お肉ね、野菜も食べてね」


「は~い」


「レイ、今日はお風呂の日だよ」


「遠くまで行ったから汚れたね」


「ニャ~《僕も海に飛び込んで、汚れたよ、綺麗に洗わないと》」


「ねえ、本当に何もなかったの?」


「うん、初日だからね」


「そうだね、初日だったね」


これが夕食時の家族の団らんだな。


あれ・・・・・・ミヤちゃんとメグちゃんはどうして一緒に学校に行ったんだ? 不思議だ、話から同学年? 初めて行ったんだから同学年でいいのか。





「この服を買います」


「ありがとうございます」


「レイちゃん、気持ちいです」


「ニャ~《撫でてくれてありがとう》」


「僕達、結婚したんです」


「おめでとうございます」


「いつ結婚されたんですか?」


「冬です、このお店で洋服を買ったのが良かったんです」


カウンターで、撫でられている僕は、結婚した二人に視線を向けて、よく顔を見る。見た事あるような、ないような。


「バッグにお洋服をお入れしますね」


ナタリーさんが女性からバッグを受け取って夏物の洋服をバッグの中に入れている。


「レイちゃんが、ドアの前で中に入ろうとして、私達も中に入ったんですよ」


「そうだよ、あの時にこのお店の洋服が素晴らしかったので僕達は1着づつ買ったんだよ、覚えてないかな?」


だいぶ前の事だな、僕が呼び込みをしたり、カリカリしたりしてなんとかお客を増やそうと頑張った時だ。


「ああ、思い出しました。レイちゃんが計算が出来るところを見せたんですよ、その時のお客さんですよね」


「そうです、それが僕達です」


「そうか、あの時のお2人さんだ」


「また来てくれたんですね」


「その後にも来てるんです」


僕も思い出した、相手の洋服をそれぞれが選んでその洋服を購入してくれたんだよ。僕が呼び込みで一緒にお店に入ってくれて、購入してくれたんだよ。


懐かしいな、ドアを開けてほしいとカリカリしたんだよ。


「すいません、覚えてなくて」


「いいんです、彼女の両親が洋服を僕が買ってあげた事に喜んでくれて、気に入ってもらえたんです」


「うん、お父さんが、女性にプレゼントが出来るのか、経済的にも大丈夫そうだなと言ってくれたんです、それで、結婚を許してもらえたんです」


「まあ、そんな事が」


「はい、このお店で洋服を買ってあげてなかったら、結婚はもっとあとだったかもしれません」


「ニャ~《おめでとう、幸せになってね》」


バンザイ~、バンザイ~ニャン。


「わぁ~、お祝いされているんですね、嬉しいな」


「凄い猫ですよね、両手をあげているは、お祝いの動作なんだろうな、ありがとう」


よく分かったね、バンザイだよ。幸せになあれ~、バンザイニャン。


「お待たせしました」


「報告できて良かったです、また来ます」


「みなさん、ありがとう」


「ありがとうございます、お幸せに」


「お幸せに~」


「おめでとうございます、ありがとうございます」


のんびりしていたら、前に来てくれたお客さんだった。嬉しいな、僕が何もしなくても結婚はしたんだろうけど、洋服を買った事で、幸せになったんだな。


「そうか、あの時からレイちゃんはお店の事を考えてくれていたのよね」


「ああ、そうなりますね」


「ありがとう、レイちゃん。洋服を販売していて、お客さんの幸せのお手伝いが出来たなんてとても嬉しわ」


「そうですね、洋服を買った人が幸せになったんですね」


「ニャ~《珍しいエピソードだったな》」


ジャンとハリーさんは帰って来ないけど、2階で何しているんだ。いい話だったのに。


「ハリーさんが遅いですけど、どうされたんですかね」


「疲れたから、寝るって言っていたわね」


「はあ、そうですか」


ジェシカさんは思った筈だ、お昼前にはお客さんは来ていないのに、もう疲れたのと。ナタリーさんは思った筈だ、シンシアさんが経営者だと。僕もそう思う、ハリーさんは仕入れ担当だと。


「ニャ~≪疲れるのは、シンシアさんだよ≫」



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