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ニャンだふるワン  作者: 自由人書
50/521

ニャ~・・・50

「レイちゃん、ジャンが、ジャンが歩けるようになったのよ」


女性の歓喜の大声が聞こえてきた。


「ニャ~≪起きてます、目は開けませんが。ジャンは歩けます、いつも歩いています≫」


「レイ、遊ぶ」


ジャンに呼ばれてしまった。


「ニャ~≪棒倒しだね≫」


おお~・・・・・・伝え歩きを卒業したのか、何でだ。昨日までハイハイと伝え歩きをしていたのに、僕が寝ている間に練習でもしているのか。


「ジャン、おめ、シンシア、おめ」


「ああ~・・・・・歩けるようになったら心配事が増えるわね、転ばない様にとか、階段から落ちない様にとか、凄く大変だわ」


ジャンの後ろに立っているシンシアさんは本当に困り顔をしていた。何でそんなに心配なんだ。


「レイ、ゴロゴロ」


「ジャン、ゴロゴロ」


おお、立ったままで棒を立たせる事が出来るんだ、子供の成長は早いんだな。


「レイちゃん、階段のドアは開けとけないわよ、ジャンが落ちちゃうから」


「ニャ~≪落ちたら大変だ、あれ・・・朝早く起きてもリビングにも外にも出れないのか≫」


僕がシンシアさんに視線を向けると『レイちゃん、ごめんね、我慢してね』と言われてしまった。


「はいニャン」


仕方ない、メグちゃんも危ない足どりで歩いていた。ドアを開けれるようになるのは直ぐだろう、最低でも階段のドアは開かないようにしないと危険だ。


マンションの転落事後の様な事がない様にしないとね。





暇だニャン、階段のドアは鉄の薄い板が回転して開かなくする物が取り付けられた、反対側も一緒に動くので、閉めた時は反対も同じように薄い板を受ける鉄に乗っている。


「ニャ~≪外に出れないと、する事がないんだな≫」


初心に帰ってマーキングしてもいいのだけど、僕以外の生き物が来ないと意味がない。それに、マーキングはつまらない。


ふて寝だ、それ以外ない、皆が起きだせば他の場所に行ける。





「ニャ~≪みんなは違う階に行った様だぞ≫」


暖炉の前の布団から出て、ベッドの上に乗り、二人を探したけどいなかった。


シンシアさんの部屋を確認したら、誰もいなかった。


ドアのカギは閉まっていた。


「ニャ~≪寝坊すると出れなくなるのか≫」


朝食の時間だといいな、終われば二人が戻って来る。





「ニャ~≪遅い朝ご飯、それも、鍵を閉めてみんなは出て行ってしまった≫」


ご飯は食べ終わったけど、ドアは閉まっている、寝ればいいのかな。





「レイ、ゴロゴロ」


「レイ、ゴロゴロ」


「ニャ~≪一人で棒倒しは面倒だな≫」


棒倒しを3回したけど、つまらない。棒を立てるのも石球を転がすのも一人ですると、凄くつまらない。


そうか、次のお昼に外に出れるチャンスが来る、昼ご飯を早めに食べてドアの近くで待機だ。






「レイちゃん、待ってくれたのありがとう」


「はいニャン、ニャ~≪行って来ます≫」


シンシアさんがジャンを抱っこして、ドアを開けて入って来たので、急いで階段の通路に出た。


「いってらしゃ~い」


よし、お昼だから港で体力作りと発声練習だ。





「ニャ~≪遅く帰って来るとご飯抜きだ≫」


体力作りをした後に、ぽかぽか陽気にそよ風が気持ちよくて岸壁で寝た、寝たのはいいのだけど、家に帰り着いた時には閉店時間を過ぎていたようで、慌てて石を押して中に入った。


リビングの前のドアで物音が聞こえないか、耳をドアに付けて確認したら何も聞こえなかった。3階のドアでも同じ様にしたら、微かに話し声がした。


それならと、鳴いてみたけど気が付いてもらえなかった。


僕のか細い声は遠くまで聞こえないんだな。


「ニャ~≪それなら、夕食は無しでも、2階のドアで寝よう、朝ご飯は食べれる≫」






「レイちゃん、おはよう」


「シンシア、おは」


「レイ、おは」


「ジャン、おは」


シンシアさんがジャンの両脇に手を掛けて、歩く練習をしながら階段を下りてきた。


二人に続いて僕もリビングに入る。


「レイ、マンマ」


「ジャン、あり」


先に入ったジャンが暖炉の前に行くと、僕の前にお皿を少し押してくれた。


「ニャ~≪いただきます≫」


細切れのお肉、その横にはお水がある、幸せだ。


「ジャンもマンマよ」


「は~い、マンマ」


ジャンはテーブルに歩いて行く。歩くのが上手くなってきたな、伝え歩きはもうしなくなっている。体を揺らして、バランスを取っているようだ。


「レイちゃん、ミヤ・・・・・・そうか、無理だね」


「ニャ~≪そうだね≫」


「まあいいか、勝手に食べてくれるか、いただきます」





「ジャン、洋服にはあまり触らないでよ」


「は~い」


「ニャ~≪歩けるようになると大変な事が多いんだな≫」


「レイちゃん、私の服はどうですか?」


「ナタリー、いい、ニャ~≪快適です≫」


ジャンが遊んでいるのを見ていると、ナタリーさんが僕にくれた洋服の感想を聞いてきた。作ってくれた洋服の生地は少し薄いけど、ジェシカさんに教えて貰って作ったので、良く出来ている。


「良かった、上達してるんだ、嬉しいな」


今の時期に着れるのはナタリーさんの洋服だけ、暑くなれば洋服を着ないで過ごす・・・・・・当たり前か。寒くなると洋服を着せて貰うから、着るのが普通になってきたな。


「シンシアさん、今年も作っていいんですか?」


「いいわよ。そうだ、ジャンの洋服を作ってみない、レイちゃんの洋服とジャン洋服、いい経験になる筈よ」


「やった~、遂に人の洋服が作れるのね」


「下手ですけど、私もいいですか?」


「いいわよ、それに、お店に売ってないような洋服が出来たら嬉しいもの」


「そうですね、自分でデザインを考えれるのが嬉しいです」


「ジェシカさん、アドバイスお願いしますよ」


「うん、何でも聞いて、ああ、楽しみ」


今年は呪いの手紙を出さなくていいのか、それはそれでつまらないな。でも、頼まなくても作って貰えるのもいいな。


「レイ、なでなで」


「ジャン、なでなで」


カウンターの下でのんびりしていたら、ジャンになでなでされた、お返しになでなでとくすぐってあげた。


「アハハ、なでなで」


「アハハ、なでなで」


アハハは言えたんだな。


「二人ともお昼よ」


「は~い」


「はいニャン」


「お昼に行って来るわね」


「ごゆっくり」


シンシアさんの後を追いかける、ドアが閉めたれる前に部屋の移動をしないと。


「レイちゃん、ちゃんと付いて来るのよ」


「はいニャン」


「は~い」


ジャンはシンシアさんに抱っこされているのに返事をした、話せる言葉が多くなったな。





「シンシアがドアを閉めればいいだけだったんだよ」


「どうして?」


「お店のドアが閉まっていれば、ジャンは階段の方には行けない。リビングのドアも閉まっていれば階段にはいけない。シンシアとジャンがいる部屋のドアのカギを忘れなければ、他の部屋の鍵が開いていたも問題なかったんだよ」


「リビングに居て、カギを掛けているとジャンは階段に行けないけど、その他は開いていても・・・・・問題がない、お店にジャンと一緒に居れば、お店か倉庫のドアを閉めていれば、他は開いていても・・・・・・あら、問題なかったのね」


布団で寝ていたら、ハリーさんとシンシアさんの会話が聞こえてきた。ジャンが歩くようになって嬉しい事とドアにカギを付けてドアを閉めた事をハリーさんに聞かせているんだな。


そうか、そう言われると、シンシアさんが毎回閉めてくれれば、僕はジャンの所には行けないけど、それ以外の所には行けたんだな。


「レイちゃん、ごめん」


「レイ、なでなで」


「ジャン、なでなで、はいニャン。ニャ~≪済んだ事です、僕も気が付かなかった≫」


ハリーさんの指摘に撫でて謝ってくれたシンシアさん、シンシアさんの真似をするジャンは、撫ですぎですよ。


「なでなでなで、レイ、なでなでなで」


「ジャン、なでなでなで」


ジャンも撫でて貰うのが嬉しんだな、猫に撫でて貰うと嬉しいんだろうな、その体験をしてみたかったな。


「ジャン、マンマよ」


「はい、マンマ、パパ、マンマ」


「そうか、パパの上で食べてくれるのか、良い子だな」


「はい、マンマ」


ハリーさんはダグラスさんをだいぶ遠くまで乗せてあげたようだ、シンシアさんが怒れないのも送って行ったからだな。


「今回は早かったよ、みんなが仕入れの時もいてくれたんだ、良い物を選んだり、安くても良さそうな物とか、助かったな」


「良かったわね、明日は、展示替えね」


「少し遅いけど、レイちゃんに教えて貰って良かった、季節前に飾れるよ」


「ギリギリね」


「ギリギリだ、でも、お祭りがなければ、とっくに帰って来てたさ、今年は特別だろ」


「そうね、お祭りがあったものね、それに特別なお祭りなったわね」


そうか、仕入れに行きたくてもお祭りを家族と過ごせば、出発が遅くなったのは、仕方なかったんだな。


明日からは、もっと移動が楽に出来るな。






「ニャ~《押せ~》」


僕は、新しく出来た石を押した。


ミヤちゃん達の洋服とかが仕舞ってある部屋は階段の通路の横、壁に穴を開ければ、1階の出入り口の様に移動できる。、階段前のドアを通らなくても通路に出れる。ハリーさんがまた石工房の親方に頼んでくれたんだ。


3階の出入り口の石を戻すと2階の出入り口に向かう。石を押す事が多くなったけど、この家のみんなが僕の移動の為に気を遣わなくてすむのはいい事だ。


「ニャ~《朝ご飯だ》」


僕の朝ご飯は、お肉を刻んだ物で、干し肉か塩漬けのお肉だ。文句は言えないけど干し肉にしてほしい、干し肉の方が塩味が薄いからだ、猫の僕には塩分が凄く塩っぱく感じるからだ。


猫になって少し分かっあ事がある、それは、猫のお腹は時間通りに空かないのだ。この数日・・・何日か分からないけど、実験をしてみた。同じ量の食事を一日3回食べてみた、なるべく同じ時間に、だけど、お腹が空く時間はいつも違うし食べれる量も違った。なので、猫は人間のように決まった時間に食べなくていい、まあ一日2食の検証はしない。猫は不規則だと分かっただけでいい。


「ニャ~≪塩っぱいよ、みんなも同じのを食べているんだよね、僕の方が塩漬けの回数が多いとかは嫌だな≫」


まあ、食べ物は大事にしないといけないし、自分で用意できないから仕方ないな。野生だと何を食べるんだ、直ぐに思いつくのはネズミだけど食べないよな、余計な事を考えたな、食欲がなくなったよ。






「ニャ~≪海は広いな、大きいな、港も広いな、大きいな~≫」


おお、東側とはだいぶ違うな、幅の広い滑り台のようになっているけど、船を陸にあげたり海に浮かべたりする時の坂だ。丸太があるから船の為の通路だな。


「ニャ~≪それにしても広くて長い坂だな、東側には無いのは、ここを利用するか岸壁の横に係留して停泊しているんだろうな≫」


何か音が聞こえるな、そこに行ってみよう。






「ニャ~≪造船所だ、まだ、骨組みが出来たところだ≫」


船の両脇が船の形のように石の壁? 作業用の足場? 作業ができる様に石は積み上げられているのかな。


大きい船だ、大変だろうな。どうやって作るのかな、材料も大変だ。大きいから材木も大きいのを探してこないとダメなんだろう。


造船を始めた時には材料は全部揃っているのか、それとも『おい、材料がないぞ、探すのに時間が掛かるから、一旦作業は休みだ。用意出来たら連絡する』とかなのか。


全部揃えてあるなら、何処かにある筈だ。ちょっと興味が湧いたので、山積みになっているかも知れない材料を探す事にした。


この石の壁の向こうに骨組みの船があるんだな、壁は凄く長いな。


「ニャ~≪材料は近くに置いて無いな、倉庫があるのかな≫」


まあいいか、近くには材料を置くところがないか、材料切れだ。


「レイちゃんか、こんな所で何しているんだ」


「ニャ~≪こんにちは、お財布さんだ、名前を聞いたかな?≫」


「お辞儀か流石だな。この造船所で、今作っている船は私のなんだ、頼んでから5年以上掛かる。材料を用意するのは大変だ。私の場合は自分の船に他の街から積んで来る事も出来るので、他の人達よりは少しだけ早く出来る」


ええ、材料は他の街からも持って来るの、凄く大変なんだな船を作るのは・・・・・・もしかして作るのに有する期間は僕の猫生の半分位か。


「ニャ~≪さっきの骨組みが、お財布さんの船なのか、凄いな≫」


「レイちゃん、造船所はここから南に5軒続いて在るんだよ、私の船を作ってくれている所が一番大きい船を作れるんだ。お隣さんだと少し小さい位だ。小船様の造船所だと他にもあるがな」


ここから南に行けは、他にもあるのか。


「ニャ~≪待ち遠しいですね≫」


「今は、材料を探して貰っているところなんだ、足りない材料を探すのも造船所の仕事だ、彼らも頑張ってくれているけど時間が掛かりそうだ。勿論、私も他の街で船の材料になりそうな木材を探しているがね」


「ニャ~≪材料を探しているのが、想像できないな≫」


あんな大きい船を新しく作れるなんて、お財布さんは凄いお金持ちなんだな。


今日は面白い物が見れたな、造船所か、日本の造船所はどんな感じなのかな、アームが沢山有って、自動なんだろうな。


「レイちゃん行くのか、そうだ、ローラはいつでも待っているようだぞ、チョコを切らさず『次は、いつかしら』と好きな男性を待っている様だった、アハハは」


「ニャ~≪そか、定期的に行ってあげるのもいいのか≫」


日本のおじいさん達は接骨院で、マッサージを受けていると聞いた事がある。料金は500円もしないらしい。


おじいちゃんにもマッサージをしてあげたな『気持ちいいな、好きな物を食べていけ』『普通に食べさせてよ』『それもそうか』と会話をしたのを覚えているな『どうだ、何か買ってやろうか?』『いいよ、欲しいの無いから』『そうか、餃子を食っていけ』とおじいちゃんが気を使ってくれたけど、欲しい物が無かったんだよね。


ローラさんにマッサージの定期訪問をしよう、上お客様だし、喜んで貰えるのは嬉しい。



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