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ニャンだふるワン  作者: 自由人書
112/530

ニャ~・・・112

「レイ、行って来るわね」


「行ってらニャン」


「レイちゃん、よろしくね」


「はいニャン」


「沢山お菓子を食べてくるんだ」


「ニャ~≪私も沢山食べる≫」


アカリちゃんの家のリビングのベビーベッドで、レイナちゃんとライト君の二人と遊ぶ僕。家でお昼を食べた後にミヤちゃん達とアカリちゃんの家に来た。


家から持って来たのが木箱が3個、今日はミヤちゃん達の誕生日だ。3個有るのはアカリちゃんの分だ、ほんとに仲良しだ。


着いて早々、ホットケーキを頼んだ二人に、アカリちゃんとモモも食べるとからと、8枚のホットケーキが焼かれた。僕は着たそうそう、双子ちゃんと遊んでいた。


食べ終わった皆はこれから市場にお菓子を買いに行く。


「レイ、なでなでして」


「僕も」


「はいニャン」


「いいわね、レイちゃんと遊んで貰えて」


「はい」「はい」


皆が出かけた後に、サキさんがリビングに上がって来た。お昼の販売がひと段落したんだろう。


2人に頼まれて、体中をくすぐる様に撫でてあげる。


「なでなで、なでなで」


「くすぐったい、くすぐったい」


「僕も撫でる、こちょこちょ」


小さい子供のうちは動作に言葉を乗せて行動する事が多い。二人は僕と同じ様にくすぐり合う。


少しすると二人は眠そうになった、優しく撫でるとライト君が寝た。続いてレイナちゃんも寝た。


寝たな。僕も寝るかな、今日の予定はなし、夜までのんびり出来る。


「あら、2人とも寝たのね。嬉しいわね、マッサージを受けれるわ、レイちゃんお願いね」


「はいニャン」


のんびり出来ると思っていたけど、久しぶりに頼まれたので疲れの取れる丁寧なマッサージをしよう。


「お、レイちゃんのマッサージか、頑張ってなレイちゃん」


「はいニャン」


顔だけ出していなくなったランディさん、この時間にも仕込みが有るんだよな。パン屋さんは大変だ。


「レイちゃん、今年から毎年お祭りがあるのよ。ランディはホットケーキを露店で販売するつもりなのよ。譲ってくれてありがとう」


「いいニャン、考えたのも頑張ったのもランディさんニャン、作れる人が持つのがいいニャン」


僕がした事は殆どない、ランディさんはシロップを何個も考えていたよな、凄いよな。


今、毎年お祭りと。


「お祭りあるニャン?」


「そうなのよ、毎年になったのよ」


そうなのか、毎年に。サキさんの腰の辺りを指圧する、立ち仕事が多いこの世界・・・・・・座って仕事をしているのは工房の人ただけか、事務仕事がないもんな。


「レイちゃんそこをもっと強く」


「はいニャン」


指示に従って力を少し入れる。


「ああ、いいわ、気持ちいい。疲れが取れるわね」


僕の視線の先にはサキさんの背中、でも、お疲れのサラリーマンのおじさんさんにマッサージをしている見たいだ。


マッサージ店に訪れるおじさん達はサキさんが言ったような事を言ってマッサージを受けているんだろうな。


ああ、マッサージと関係ないのにメグちゃんに面白い事を教えていない事に気が付いた、最初から知っていたけど、教えていなかった。次の魔法の授業の時にでも知らせよう。


「肩の辺りが痛くなるのよ、お願い」


「はいニャン、肩こりニャン」


「肩こり? へ~、痛くなったのを肩こりと言うのね。肩こりをよろしくね」


「はいニャン」


首の近くから腕の方に向かって揉みほぐす、力は少なめに。


丁寧に肩こりのマッサージを施術して、足回りが終わるとサキさんはお礼を言ってパンを焼きに向かった。家の中にはパンの焼ける良い匂いがして来た、そうだよな、パン屋さんだもん良い匂いがしてくるよな、双子ちゃん達は毎日この匂いの中過ごしているんだな。


・・・・・・飽きないのかな、又は嫌になったり? 自分の家のお店の料理は食べないて中学の同級生が言っていた。食べ過ぎて飽きたのだろうか。





高騰しても気に病む事は無いと思えたのか、ハリーさんは毎日頑張って仕事をしている。


値札に情報として、生地の値上がりを書くようにした。お客さんにも洋服の値段が変動していると伝える為だ。


『まあ、野菜と同じなのね、生地も高くなるんだわ』『あら、今買った方がいいのかしら・・・・・・ああ、今年に着たいわね、これ下さい』『来年はどうなるの、普段より少し高い位かしら』『ええ、高騰していえるの・・・・・・生地が厚くなっていないかしら、それならお得かも』『来年、来年まで待つ』『予算、より高い・・・・・・どうしたら』


お客さんの反応は様々、会話が弾んで買ってくれる人、次回に持ち越す人、悩みまくって考えがまとまらない人。


色々な感情があるのに、つい1個の感情しか思い付かないのは仕方がなんだな。


会話が増えて良かったとハリーさん達は思っている様だ。


今日は今年最後の学校の日、猫先生は1.2時間目の授業を終えて、3時間目には猫学生になる予定だ。


「レイ、冬休みに何したいか考えておいてよ。私達も考えているから、沢山遊ぼう」


「はいニャン」


廊下を歩いていると、ミヤちゃんから話し掛けられた。用件だけを伝えたミヤちゃんは校庭に向かった。


僕も校庭に向かうけど、その前に職員室にいる先生方に今年最後のお別れの挨拶をしに行く。授業を受けたらそのまま帰るつもりだからだ。




「ハァ、今年も魔法が使えなかった」


「・・・オー」


アカリちゃんの水魔法が飛んで行く。普通に使える様になっているので、練習ではなく、確認の様に今年最後の授業で魔法を唱えたのだろう。


「アカリ、水を入れに来てね」


「は~い」


問題のメグちゃんは、わざとか、最後に並んでいる。合同の魔法の授業だから的が足りない。順番待ちになっている。


「ほら、メグの番だよ」


「メグちゃんの光の魔法は速くなったよね」


「何か楽しそうだわ」


「うん、まだ唱えてないよね」


前回の授業の時には最初に魔法が使えた時よりも速くなっていた。果たして速くなる事が、必要だったのだろうか。


「ちょっと、こっちに向いているわよ、的に向きなさい、ああ、唱えようとしているでしょう、やめて~~~~」


校庭にいる先生、学生さん全員がメイガン先生の叫び声で、視線をメイガン先生に向けた。


「・・・ルセルティフィキャ【診断書】」


「ニャ~≪ぶちかますのだメグちゃん~≫」


手から出る光の魔法の玉が少し大きくなったかも、人に向けて撃てる感情の影響かな。


「ああ~、先生に向けて魔法を唱えたぞ」


「おい、光の魔法だよな、先生にぶつかるぞ」


2人の離れていた距離を縮める様に飛んで行く光の魔法、10メートル位有った距離は無くなり、メイガン先生にメグちゃんの魔法が当たった。


「なんて事をしたんだ・・・・・・」


体力作りと剣術の授業が校庭の真ん中で行われていた。こちらに視線を向けているパール先生の言葉が途中で止まった。


「何だあれ?」


「わぁ~い、変なのが出た」


大喜びなメグちゃん、自分の魔法の効果を変なのと叫んでいる。


校庭にいる全員の頭に? のマークが有るんじゃないのかと思う位に皆の顔が驚いている。


「凄いわね、メイガン先生は空腹なんだ」


平常運転のミヤちゃんが言っているのは、メイガン先生の頭の上に見えるフキダシに書いてある・・・・・・空腹の文字の事だ。


メイガン先生の頭の上に漫画のフキダシが有る。フキダシの一番上にはメイガン先生の名前、2段目には健康状態だと思われる正常、3段目には空腹と書かれている。


「面白い、メグちゃんの魔法」


「・・・ルセルティフィキャ(診断書)、・・・ルセルティフィキャ(診断書)」


アカリちゃんに言われなくても面白いと思っているだろうメグちゃんは、魔法を近くにいる人から当てて行く。


当てられた人の上にはメイガン先生の時と同じでフキダシが現れた。四角いフキダシには、先ほどと同じ様に名前、健康状態、お腹の減り具合が出た。


次々と当てて行くうちに、最初に当てたメイガン先生のフキダシが消えた。時間の経過で消える様で、次々よフキダシが消えて行った。


「面白い、皆に当ててあげる」


「俺にも当ててくれ」「僕にも」「私もお願い」


面白がって当ててくれと言い出す者まで出て来た。


「私、無事だったんだ」


メイガン先生が頭に手を当ててしゃがんだ状態から立ち上がって安堵した。


「これ、メグちゃん、魔法は人に向かって撃ってはいけないのじゃ、基本の授業で教えた筈じゃ」


「でも、レイちゃんが私の魔法の基本は人に当てる事だと、動いている人に当てていいって、言ったんだよ」


校庭にいる、先生方の視線が僕に集まった。どういい訳をするかな・・・正直に話そう、それがいい。


「メグちゃんの魔法は回復魔法ニャン、練習するなら人に当てるニャン、黙っていて悪いニャン、秘密の方が面白いニャン」


「確かに面白かったぞ。流石だ、なかなかやる姉妹のメグちゃん・・・回復魔法がメグちゃんの魔法なのか、凄いぞ、それは凄いぞ、俺は初めて見た」


「今の魔法が光の魔法の回復魔法なんですか、凄いですね、私も初めてです。そんなにいませんよね、回復魔法を使える人は」


「そうか、回復魔法なら人に当てないと効果はない、動いている人や、寝ている病人に当てるのが普通ですね」


「そうじゃな。メグちゃん、今日のところは仕方なかったのじゃが、回復魔法の練習の仕方を先生達と話し合う。冬の休みが終わってから、どうするか話そう、いいかな?」


「はい」


校庭にいる皆が事の成り行き見守っていた、メグちゃんの魔法の練習の仕方を先生方が考えてくれる様だ。


「何かあったんですか?」


校舎の入口からマイヤ先生とベントン先生が出て来た。


「校庭からの授業の声が聞こえなくなったので気になって見に来ました」


「ああ、何か災害でも起きたのかと心配になりましたよ、大きい声の後は静かになったので」


「二人には後で話そう、今は授業中だ」


「そうじゃな、他の生徒さんの為に授業を再開しよう」


先生達の話を聞いていた生徒さん達が授業を続ける為に元の場所に戻って行く。


「もう少し、魔法を当てかったな」


僕の横に歩いて来たメグちゃん、楽しそうだったのに、今は残念そうだ。


「メグちゃんニャン」


「なあに、レイちゃん?」


「メグ、面白かったわよ」


ミヤちゃんとアカリちゃんがこちらに歩いてくる。


「僕はレイ先生ニャン、レイ先生と呼ぶニャン」


「はい、レイ先生」


「メグちゃんにお願いニャン、ここにいる人に魔法を当てるニャン、ルセルティフィキャ(診断書)を撃つニャン」


「ええ、でも、先生達が駄目だって言ってたよ」


「僕も先生ニャン、今から全員に当てるニャン、全員に当てないと授業は終わらないニャン」


「やった~、当てていいんだね、行って来る」


「ええ、いいのレイちゃん」


メグちゃんは、喜んで走って行った。


「いいニャン、危なくない魔法ニャン」


「レイ、何か考えがあるのね、言いなさいよ」


地面にいた僕を抱き上げて撫でるミヤちゃんは楽しそう、何かあると思っているんだな。その横で不思議そうな表情をするアカリちゃん。


「・・・ルセルティフィキャ(診断書)、・・・ルセルティフィキャ、とりゃ~」


メグちゃんが楽しそうだ、これでいいのだ、僕は楽しい事を思い付いたら、ミヤちゃん達と遊ぶ、学校の先生としてよりもそちらの方が大事。


「レイちゃん、どうしてメグちゃんに魔法を当てていいと言ったんですか?」


「そうじゃ、回復魔法でも無暗に人に当てるもんじゃない」


楽しそうなメグちゃんの魔法が当たると頭の上にフキダシが、それを見て皆も笑っている。


「ロイ先生ニャン、ライラ先生ニャン、学校最後の日ニャン、皆の健康診断をするニャン、特別無料ニャン」


「健康診断?」


「無料で健康診断? そうなのか、あの正常は、体の健康状態を表してるか。そうなんじゃな?」


「でも、空腹は何でしょう?」


「はいニャン、健康状態ニャン、皆正常ニャン」


「ライラ先生、空腹は・・・・・・お腹が空いているからじゃ、ここにいる皆がお昼前の食事をしていない状態なんじゃ」


「ああ~、お昼前だからですか、確かに皆さんが空腹ですね」


「ああ~、マイヤ先生に赤ちゃんがいるよ」


赤ちゃん・・・・・・学生さんの声にマイヤ先生を探す、頭の上のフキダシの文字で探すよりも本人を見て探した方が早い。メグちゃんの魔法でフキダシを付けている人が多いから。


校舎近くからこちらに歩いてくるマイヤ先生の頭の上のフキダシには、4段の文字が書いてある。マイヤ、正常、赤ちゃん、空腹だ。


「質問です、赤ちゃんがお腹にいる人は空腹だと赤ちゃんも空腹ですか?」


どこからか、グランカさんの質問が聞こえてきた。難しい質問だな。


「ええ~、私の中に赤ちゃんがいるの? どうして分かるの?」


「自分で見えないんだ」


マイヤ先生の頭が動くとフキダシも動く。そうか、さっきはフキダシに驚いていたから気が付かなかったな。


この後、校庭に集まっている全員、全校生徒にロイ先生達から説明があった。僕の言った健康診断を全員にすると、魔法が当たるのが嫌な人はしなくていい事にした。病気でなければ、正常と空腹が出るだろうと説明を受けた皆は『面白そうだ、見てみたい』『俺のを見て教えてくれ』とやる気になった。


尻込みしていた生徒さん達もやっている風景を見て、受ける事になった。


「わぁ~、魔法だよ、行くよ」


メグちゃんのはしゃぐ声が聞こえてきた。


「ニャ~《皆何しているの、レイちゃん、沢山の人達が頭に何か付けてるよ≫」


「俺にも魔法をメグちゃん」


「僕にもお願いします」


どこからか現れたモモ、レイモンド君達も学校にいたようだ。


「ニャ~《面白い、私にもそれ付けて》」


フキダシを付けているのがメグちゃんだと思ったモモはメグちゃんの前に行き、お辞儀した。


「おお~、モモちゃんも受けたいんだね、、いくよ~、・・・ルセルティフィキャ(診断書)」


「ニャ~《どうどう、私にもついてる?面白いよね》」


驚いたな、モモにはフキダシが出ないよ。メグちゃんも驚いたけど、また、すぐに魔法をモモにぶつけた。


この後に何回魔法がぶつけてもモモにはフキダシが出なかった。


僕にもぶつけたそうに視線を向けたメグちゃんに頷いた、喜んで魔法を唱えたメグちゃん、飛んで来た魔法を素直に受けた僕。


「ああ~、レイちゃんにも出ない」


動物は診察できないようだ、もしも、動物病院の先生が転生して来て、動物に魔法をぶつけたらフキダシは出るのかな。

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