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ニャンだふるワン  作者: 自由人書
101/521

ニャ~・・・101

「文字を真っ直ぐに書くニャン、板を使うと書きやすにニャン」


教壇の机の上でみんなを見渡す。皆良い子達だ、口をぽかんと開けているけど今は怒るのは止めておこう、驚いているだけだ。


猫学生から猫の先生に昇格? したニャン、猫先生は新学生さんの基本の授業を担当する事になった。



《レイちゃん、先生達がレイちゃんに文字や計算の基礎の授業を受け持って欲しいと言ってきたらしいんだ。おもちゃの家でメイとマヤに言葉を教えていただろ、それを見て大丈夫だと思ったらしいんだ。先生が足りなくて、是非、お願いしたいらしい》


《私の教え方が良かったのね、それを見習ったレイちゃんに才能を感じたらしいのよ。先生達がお店によく来てくれたのは、メイ達に教えている様子を見るためだったのよ。先生の補充がされる冬の休みの少し後で、それまでお願いしたいと頼まれたのよ》


《何かとお世話になっているから、断れなかったらしい。仕入れから帰ってきたらシンシアから報告を受けたんだ。レイちゃん頑張って下さい》


《大丈夫よ、私が教えた時の様にやればいいのよ、頑張ってね》



先生達が僕の家に訪問していたのは、僕の先生としての適性を見るためだったようだ。時折、串焼きの差し入れがあったのは下心があったからなんだな。


「・・・・・・先生質問です、猫ですか?」


「勉強の出来る猫ニャン、話せる猫ニャン」


僕の机から一番近い前の席に座っている男子生徒さんからの質問の答えには、聞かれそうな事をこちらから先に情報を提供した。


今日が初めての猫先生の授業、シンシアさんに言われてお気に入りの洋服を着て来た。≪最初が肝心よ、みんなの心をつかむのよ≫との教えに従ってブラックドラゴンを選んだ。


「小さい猫」「話す猫」「可愛い猫」「猫が先生」「触りたい」「抱っこがしたい」「教える事が出来るのか」


驚いていたので、今まで私語がなかったけど、今はせきを切った様に話し出した。どうなんだ、ブラックドラゴンは、みんなの心はつかめたのかな。


「静かにするニャン、問題が解けた人には、後で触らせてあげるニャン。問題ニャン、後ろの板の何番にトマトと書いてあるかニャン? 分かった人はいるかなニャン?」


「5番がトマトです」


右の中央に座っている女学生が答えてくれた、初めて会った時のメグちゃん位だ・・・・・・少し成長が遅いんだな、学校は8歳からなのに5歳位に見える。


「合っているニャン、5番がトマトニャン。物には名前があるニャン、全ての物が文字で書けるニャン。皆は基礎から勉強するニャン、計算の基礎、基礎らしい事を僕が担当するニャン、みんな頑張るニャン」


「「「「「は~い」」」」」


正解した学生さんの呟きは、一杯撫でるんだだった。


「・・・・・・僕より小さいのに文字が読めんだ、凄いな」


慣れてきた皆はいい返事が出来たようだ、僕用に作られた授業の教材は使いやすった。


単語には番号がふって有るので、クイズの様に番号で答えて貰う事が出来る、皆が覚えたら次の教材を他の先生方に作って貰う予定だ。


「順番に触るニャン、僕が疲れるニャン」


授業の後には、撫でまわされる日々が続くのだろう。


難しい問題は出せないから、我慢しよう。そして、普通の学生さんに早くなって貰い、撫でられない日々を目指そう。





「ニャンパラリン、これは?」


「お芋です」


「ニャンパラリン、これは?」


「人参だよ」


「ニャンパラリン、これは?」


「トマト」


先生が机の上から動かない授業は止めた。ニャンパラリンで回転して問題を出せば、皆も飽きないで授業に参加出来るだろう、僕の運動にもなる。


「良く出来たニャン、次はグランカさんから答えるニャン」


「は~い」


「ニャンパラリン、これは?」


「船です」


「ニャンパラリン、これは?」


「お菓子だ」


グランカさんとフレデリック君も授業に参加する様になった・・・・・・ただ、面白がって授業に来ている様だが。


「ニャンパラリン、これは?」


「串焼きです」


基本の授業は、市場で売っている食べ物の名前、街の中で使われている乗り物や道具など身近な物から、声を出して読む練習だ。単語の数を増やす事と言いなれる事が出来るようになる。


基本中の基本だけど、知らない物もあるかもしれないし、最初は簡単な方がいい。


「ニャンパラリン、これは?」


「6です」


突然、計算問題を指したのにほぼ全員が合っていた。授業中に雑談をしてしまう学生さんもいるけど、年齢的には小学3年生ぐらいなので仕方ない。


僕の授業にマイヤ先生がたまに、視察に来てくれる。今も満足そうに頷いている、僕は授業をちゃんと出来ているようだ。


授業が終わって職員室に向かうと、学生さんに『猫先生』と呼ばれた。男子学生さんは文字の練習を家でもしているのだが、色々な単語が思い付かないので困っていると相談された。


その場で答える事が出来なかったので、何かいい方法を考えるつもりだ。


「猫先生、さようなら」


「さようならニャン」


僕に挨拶をしてくれる生徒さん達が多い、猫先生と呼ばれているけど・・・・・・後日、緊張していたのか、最初の授業で名前を名乗っていなかった事が判明した。知っている人もいるかもしれないが、名乗ってなかったので、今更だけど自己紹介をした。


『猫先生の名前ニャン、レイニャンよ、知ってたかなニャン?』


『は~い』


今更の自己紹介にケラケラと笑われてしまった。


いいのだ、誰にでも失敗がある、猫ならなおさらだ。





「どうなんだい、授業は?」


猫先生が我が家のおもちゃの家に帰って来たら、洋服屋の店主のハリーさんに学校の授業の様子を聞かれた。


「レイ、お仕事ご苦労さま」


「ありがとうニャン、ジャンもお疲れニャン」


ジャンは、双子ちゃんの面倒をよく見てくれている。泣いた時は撫でてあげて、自分で出来ない時はシンシアさんを呼んで問題を解決して貰っている。僕がいない時でも勉強を進んでする良い子だ、ハリーさんももう少し子育てを手伝った方がいいと僕は思っている。


「みんな良い子ニャン、静かに授業を受けてくれるニャン」


「やったぱり、私の教えが良かったのよ」


おもちゃの家の外の窓越からシンシアさんの声が聞こえた、接客が終わったようだ。


「そうだよな、シンシアがレイちゃんに言葉を教えなかったら、こんな事にはなっていなかったよな。先生方がレイちゃんに先生をして欲しいと言った時には、大丈夫かこの人達はと思ったよ」


「あら、レイちゃんなら出来ると私は思ったわよ、良い子のジャンを見ていると特にそう思うわよ」


「えへへへ、僕良い子」


笑い方がメグちゃんだな。


もしかしてシンシアさんは不思議さんかな、理解者でもあるようだけど、考えが自由だ。ジャンが良い子なのは、周りの皆が優しいからだと思う。


「オギャー、オギャー」


「バブー、バブー」


僕を抱きしめて寝ていたメイちゃんが起きた。メイちゃんの泣き声でマヤちゃんもつられて泣き出した。この家の双子ちゃんは行動が一緒なので、凄く助かっている。同時に世話をするのは大変だけど、別々よりはいいだろう。


どれどれ、なんで起きたのかな、下の方から匂いがしてきたぞ。


「シンシアさんニャン、おしめニャン」


「起きたのは気持ち悪いからなのね。ついでだからお風呂に入ろうか、冷たくて気持ちいいでちゅうよ。二人共、入りまちょうね」


水風呂か、夏だから貯めておけばプールのように気持ちいいんだよな。


「ナタリー、ジェシカ。オフロに入って来てもいいかな?」


「はい、大丈夫ですよ」


「忙しくなっても頑張ります」


「お姉ちゃん達が頑張ってくれるのよ、お礼を言おうね」


「アブブ」


「キャハー」


「行ってらしゃい」


3人で・・・・・・ジャンも付いて行ったので4人で昼風呂だ。


僕は海に行って、泳ごうかな。





「ニャンパラリン・・・・・・海水浴」


お店から出る時にジェシカさんに新しい洋服の事を聞かれた。男子たる者、洋服の事はよく分からないのが普通だ、なので、お任せでお願いしたら。


『そう言えば、変わった形の洋服を教えてとお願いしたのを覚えているかな、忘れてないよね。急がないけど、そろそろ1着作りたのよね、どうかな、何かある』


そうあれは、僕の一番のお気に入りのドラゴンの洋服が出来るずっと前に、洋服のアイデアを考えてとジェシカさんに言われたんだよな。この世界の人はどうかしている、猫にそんな事を聞くなんて、たまたま話せる猫だっただけなのに。


洋服・・・・・・男物の洋服だと何も思い付かない、別にそちらの趣味があった訳ではないけど、女の子が着ている服の方が色々なデザインが有ると思ったんだ。サンシャインの前で女性の洋服の観察でもすれば多彩なデザインの洋服を見る事ができるだろう。アニメの洋服を売っている聖地らしいので、そちらの人もよく見かける。


「ニャ~《聖地の人達はお金持ちなのか、高価な洋服の重ね着が普通の様だった》」


「ニャ~《ニャンパラリン、レイちゃん》」


洋服のデザインを考えながら、気持ち良く泳いでいたら、モモが来た。


モモは僕の真似をして回転して海に飛び込んだ、教えていないのに会得したんだな。落下速度はどうなっているのかな、後で確認してみよう。


「ニャ~《モモも泳ぎに来たのか?》」


「ニャ~《そうだよ、暑い時は海だよ。冷たくて気持ちがいいよ》」


「ニャ~《まあ、そうだが、猫は水が苦手で泳いだりしないんだぞ》」


「ニャ~《だからなんだ、大きい猫の皆が泳がないのは、気持ちいいね》」


僕の住んでいるシーラスの街には小さい猫は他に居ないようだ、東側には絶対にいない。マッサージのお客さんのお宅はほぼ東側全域にわたる、鳴き声や噂を聞いた事がない・・・・・・内猫だったら、いるかも知れないけど居ないだろう。西側も広い範囲を知っているけど、行く頻度が少ないから猫等の動物にあまりあった事がない。それに、キャシーさん達から小さい猫が居る話を聞いた事がないから、まあ、小さい猫は居ないでいいだろう。


こないだ、犬に吠えられて、ダッシューで逃げたのは誰も知らない。


あれ、モモがここにいるのにアカリちゃんはどうしたんだ。


「ニャ~《アカリちゃんは一緒じゃないのか?》、ニャンパラリン、海水浴」


岸壁に戻るともう一度、海から離れてから走り飛び込みをした。田舎の川に飛び込む地元民のようにしてみたかった・・・・・・遠くに飛べたな。


「ニャ~《メグちゃん達と旅に出たよ、私は・・・・・・双子ちゃんと寝てたんだよ。ニャンパラリン、海水浴》」


そうか、モモも立派になったな、面倒を見てあげているんだな。


後でアカリちゃんの双子ちゃんに会いに行こう、もう立つ事が出来るようになったんだ。


「ニャ~《この後、モモの家に遊びに行くよ。双子ちゃんに会いたいんだ》」


「ニャ~《レイちゃん、砂浜まで競争しょうよ。カニさん達に会いたい》」


「ニャ~《そんなに泳げるのか?》」


「ニャ~《大丈夫だよ、毎日練習してたから》」


砂浜までどのくらいあるんだ、予想ができないくらい遠い距離だよな。





「ニャ~《レイちゃん、溺れる。足がつかないよ》」


僕達小動物が足のつく水の中は、地面の水たまりぐらいだ。最初から足がつく所は限定的なんだよ。


モモとの競争を止めればよかった。泳ぎだしたモモの後を追うように後に続いた僕が馬鹿だった。水泳の得意な人間でも泳げる距離じゃなかったのかも、ついつい調子に乗り過ぎたようだ僕達兄妹は。


飛び込んだ岸壁から砂浜までの中間ぐらいまでこれただろうか、疲れて泳げないと、その場で暴れだしたモモ・・・・・・まだ元気そうだけど、泳いで溺れるぐらいなら、こんなに暴れられないと思う。


「ニャ~《モモ、僕の背中に手を掛けて浮くようにするんだ。なんとか泳ぎ着くぞ》」


「ニャ~《ありがとう、疲れた》」


まだ体力がありそうだけど仕方ない、人を・・・・・・モモを疑うよりも安全のために僕が頑張ろう。


「ニャ~《暴れるな、沈むよ》」


「ニャ~《こうしないと、背中に手が届かないよ》」


そうか、僕は猫だったんだ。平泳ぎの要領で足の方を沈めて、肩を掴んでもらった状態で泳ごうと思ったけど、猫の僕がその体勢になれないし姿勢を変える事が出来ても平泳ぎの要領で泳げない。あのカエルのような足さばきは猫には無理だ。


それに、モモが僕の肩に手を掛けて力を抜いた体勢に猫だからなれない・・・・・・僕の背中に乗るしか出来ない。


「ニャ~《頑張るから、なるべく力を抜くんだぞ》」


「ニャ~《は~い》」








全然進まない、砂浜までの中間までも来れていなかった。


「ニャ~≪疲れて来たよ、モモ、そろそろ泳げるか≫」


「・・・・・」


「ニャ~≪起きろ~モモ≫」


岸壁に近づいているように思えないに、モモは起きてくれない。この状態で寝ているなんて、凄い大物だ。


ここからは見えないけど、海の角の岸壁ではロイ先生が釣りをしている筈だ、時間があれば釣りに行くと言っていた。


僕の場所から一番近い陸は、ロイ先生がいるであろう岸壁だ、あそこまで泳いでも陸に上がれないのが残念だ。


「ニャ~≪陸まで泳ぎ着けるのか僕は・・・≫」


小枝でも浮いていれば、疲れが取れるのにな。





「ニャ~≪誰か助けて≫」


「ニャ~≪誰か、レイちゃんが溺れているよ、助けて≫」


僕が溺れていればモモも溺れているのに何で冷静なんだ。


「ニャ~≪モモも溺れているんだぞ≫」


「ニャ~≪私を最初に助けて≫」


どうやら、砂浜に向かう時に体力を使い過ぎたようだ、頑張ってみたけど・・・・・・進んだ気がしない。


夏の海はとても危険だ、泳ぐのは気持ちが良くて涼しいけれど、遠泳は止めた方がいい。


「ニャ~≪レイちゃん、沈んでいるよ、頑張って≫」


何処かに、流木でもないかな、もう限界だよ。


「ニャ~≪頑張っているよ、疲れたから力が入らないんだよ≫」


ううう、手が重たいよ。前回は車の前に飛び出して死んだ、今回は・・・・・・。


「ニャ~≪レイちゃん、嫌だよ≫」


「ニャ~≪小娘、もう少し頑張れ≫」


「ニャ~≪今行くぞ≫」






「ニャ~《すいすい進むね》」


力尽きて、浮いている事も出来なくなった時、諦めかけた意識の中に励ます大声が聞こえた。ジョンさんとマックさんの声だ。凄い形相のジョンさんとマックさんが僕とモモのところに泳いで現れた。驚いた僕は火事場の馬鹿力ならぬ、火事場の踏ん張りが出来て、なんとか浮いていた。


二人は潜水も出来るようで、直前まで海面を泳いでいたのに、僕とモモを乗せるために潜った後に浮上して乗せてくれた。


ジョンさんの背中に僕が、マックさんの背中にモモが乗っている。どうやら、僕の常識はここでは通用しないようだ。


「ニャ~《俺達だって泳ぐ事はある、しかし、飼い主の了解を得るのが大変なんだ》」


「ニャ~《小さい時から、この海にはお世話になっている、立ち・・・様よたしていた。快適なんだ》」


「ニャ~《小娘たちに見せれれない、男の習慣だ》」


助けられて感激していたら、立ち小便の話になった。


しかし、ジョンさん達の小さい時とは、何年前の事なのかな。


「ニャ~《ジョンさんはいつ頃生まれたのかな?》」


「ニャ~《さあ、人間のように時の概念がない、いつ生まれたのかをどう表せばいいのか・・・・・・そだな、小娘がこの街に来た少し前ぐらいだ》」


「ニャ~《俺はジョンの少し後に生まれたはずだ》」


二人の答えに僕はジョンさんの体の大きさを改めて確認した、ついでにマックさんにも視線を向けて・・・・・・僕とそんなに変わらない時に産まれた? そんなバカな、初めて会った時からジョンさん達は成長していない。猫の成長は・・・・・・猫の種類によって違うんだな。


「ニャ~《岸壁、遠いいね》」


モモの言葉に岸壁を見ると、まだだいぶ離れていた、どうやら、凄い無茶を僕達兄妹はしてしまったんだな。


それにしても、ジョンさん達の泳ぐ姿勢と速さは、想像の中の犬の泳ぐ姿だ。長い足を海中でバタバタと動かす速度が速い。僕とモモの泳ぎは、なるべく浮いている状態で、静かに手足をのんびりと動かしているだけ・・・・・・こんなにも違うのか、足が短いと。


忘れていた、僕の足は短いんだ。速く泳ぐ事が出来ないんだから体力の温存は大変需要だ。もし砂浜迄、泳ぐ体力があっても、それは移動するようなのんびりとした泳ぎ方だ、同じ遅い速度でしか泳げないのだから、頑張るとか速く泳ぐ事は考えてはいけないんだな。


「ニャ~≪我が主が、岸壁の所で手を振っているぞ≫」


「ニャ~≪うむ、我が主も飛んで手を振っている、手を振り返せないのが残念だな≫」


僕にも見える、岸壁で二人の男性が手を振ってくれている。


そう言えば、ジョンさん達が泳げると言ってたのは本当だったんだな。






海で溺れた事を物凄く反省した。


無事に帰って来れたけど、その事をジョンさん達の飼い主がミヤちゃんに話したんだ。僕はそこ事を知らなかったけど、溺れた事で泣いて怒られた。メグちゃんにも怒られた、泣きながら甘噛みを沢山された。


モモも怒られたようだけど、ケロッとしている、もう過去の事なのだろう、猫は本来反省しない動物らしい。モモがそのお手本だろう。


起こったミヤちゃんだったが、泳ぐなとは言われなかった、泳ぎ切れるか考えてから挑戦しなさいと言い渡された。


なので、体力を付けて、溺れない位になろうと思う、。モモを乗せて泳ぐ練習もしよう、モモには変な挑戦を思い付かない様に注意しておこう。天然のモモには少し考える事を学んでもらおう。


今僕はベッドの中で反省している、外出禁止1日を遂行中だ、明日からはいつもの様に・・・・・・・。


「痛いニャン」


「溺れちゃダメだよ、お風呂で特訓だ、付いて来てレイ」


「はいニャン」


ジャンからゲンコツを貰った。ジャンも心配してくれているんだな、それで特訓か、頑張るぞ。


しかし、ジャンに難しい言葉を教えたのは誰だ。日常で特訓は使わないよな。


先に部屋から出て行ったジャンを追いかける、まだ、朝なのにお風呂にお水は溜まっているのかな。


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