世の中平等!比べる事の愚かしさ☆
僕たちは男女に別れ、騎士に連れられて各自休憩室に通された。2,3人で一室かな?僕は超☆政治家の広瀬君と超☆武士の武田君と一緒の部屋になった。僕はソファーに座って一息つくと情報共有を行う。
「結構面白い人たちだったね。すぐに居なくなるけど。僕の祝福は【調停者】だったよ」
「うむ、我も内心怒りに燃えていた。我は【斬者】だ」
「まあ祝福を試す実験台が出来たし良いんじゃないか?良心も傷まない。俺は【政略家】」
「なんか、前に居た世界とやる事変わらなさそうだね、別にいいけど」
僕はソファーに寝転ぶ。ベット2つしかないし。寝る時にはメイドさんが運んで来てくれるかな?
「世界が変わった程度で人間が変わる訳無いだろ。どの世界に居ても屑は屑だし善人は善人だ」
広瀬君はベットに腰掛けて言った。
「違いない。これは祝福と言うより役割を示しただけの様に思える」
武田君がソファーに寝転ぶ僕を摘まんでベットに降ろした。
僕はぐでーっとベッドに横たわりながら右手を上げる。
「んーありがと。田中君が情報持ってくる間に女子達が城の中を調べてくれているだろうし僕たちはどう動く?」
ベットの上でゴロゴロしてる僕の頭を軽く叩いて武田君がソファーに座った。
「当然の事だ、気にするな。お互いの装備確認と敵の【魔法】の効果分析をするか?」
「そうしよう。正直動きたくないしな」
「僕もそれで良いよ。じゃあ【自動翻訳】から。あれを使われた瞬間に言語に基く全ての会話が相手に筒抜けになった、何語でもね。けど暗号については思った様な効果を発揮できずに戸惑っていたね」
「それを考えると我々が理解している言葉を翻訳する物では無いな。池田がやっていたのは簡単なモールス信号だ。あの程度クラス全員が理解している」
「んー、多分だけど世界に言語として登録されている物に対して翻訳掛けてる感じだと思うんだけどね。モールス信号は数字を主としてるから区分が数字になってるとかじゃないかな?」
「今後は数字で話すか?」
「いや、あれの効果時間が分からないよ。暗号で話していたら怪しまれるし田中君が良い能力貰ってたしね」
「【支配人】だったか?」
「うん。脳内会話が出来たのは脳内物質まで支配できるって事だね。感覚共有って脳内の電子パルスの共有してるって事だろうし」
「我が思うに田中は何でも出来る様になったな」
「まあ田中が思いつく限りって制限はあるが、アイツの知識は豊富だからなぁ」
「便利だよね。田中君に頼る事が多くなりそうだよ」
「アレは見てくれは悪いが信を置ける漢だ」
「武田君、一言多い。後、それに対しては疑っていないよ。ただ頼り過ぎってのも良くないし、出来る事は自分でやらなきゃ」
田中君は気にしないだろうけど超☆喧嘩屋の後藤さんの拳が飛んできそうだ。
「平の考えには同意する。が、一人だけ力を付けるのも問題だろ?国家も左翼右翼で対立を作っている」
「あー心配無いよ。問題が出たら【調停者】で取り上げるから」
「・・・そういえば詳しい能力を聞いていなかったな」
「世界全体で100ポイント。自由に動かせるよ」
「つまり?」
「この地域を豊かにする為に10ポイント。けど全体で常に100ポイントになっていないといけないから他の地域を砂漠化して-10ポイント。とか、死人を生き返らせるのに1ポイント。ただ、生きている人間を死なせて-1ポイントしなくちゃいけない。って言えば解る?」
「あー分かった。武田は?」
「なんでも斬れる。魂でも概念でもな」
「俺の【戦略家】は群を思うように動かせる。敵味方問わずに」
「皆便利な能力持ちだね」
「残りのクラスメイトの祝福聞くのが怖ぇよ」
「そう?皆良い子だから別段何も起こらないと思うけど」
「核爆弾もスイッチを押されるのが怖いだけで存在自体は別段怖くないのだ。超☆高校生である我々が道を踏み外す事は無いだろうさ」
道を踏み外す。ここでの意味はこの世界を壊すという意味だ。別にこの星の生物を絶滅させるとかは普通にやるだろう。
「他の子がストッパーになるでしょ。その為に一ヶ所に集められてた訳だし」
「・・・確かにな。ある意味隔離施設の側面もあった。だが此処では自由だ」
「自由とは他人を害さぬすべての中に在る。隔離施設とは言え自由はあったさ。我らが化け物扱いであったことには違いないが」
「強い人求めて辻切したり、中学生で派閥作って選挙に参加して党を新たに作った人が言う事じゃないと思うけどね」
「「お前も変わらん」」
確かに、いろいろな事件を潰してきたけどさ。
「前の世界は許容範囲が狭かったんだよ。急激な変化に耐えられる程のスペースは無かった。この世界では皆我慢しなくても良いよ?容量が多いからね」
「どういう意味だ?」
「世界毎に容量があってね?前の世界よりこっちの世界の方が容量が大きいって事。君たちの行動は世界の容量をいっぱい使うからね。こっちでは余裕があるから皆が我慢しなくても僕は動かないよ。僕はコップから水が溢れないようにするだけだからね」
武田君が震えている。顔を覗くと口が頬まで裂ける程吊り上げられていた。広瀬君も今まで見たことないくらいの笑顔だ。
まあ、気持ちは解るよ。超☆高校の生徒達は全員何かしら世界を動かそうとしてきた。理由はそれぞれ在れども、その何かに人生を賭けて。それを潰して来たのは僕だ。あまりに急激な変化は世界に亀裂を生むから仕方ないとは言え、彼らには何もしない事を強制して来た事には違いない。才能溢れ、情熱の元に行動する彼らを牢獄に閉じ込めて。
4度の世界大戦を経てコップは溢れそうになってた。そんな中、人類を救うように突如現れた才能の塊。間違いなく歴史上に名を遺す彼らを閉じ込めたのは大戦から漸く立ち直った国々だった。
大戦では子供であった彼らを散々利用し、必要無くなったら危険物として監禁した。そりゃ、鬱憤も溜まるよね。
「平。他のクラスメイトにはこの事を言うな」
武田君が嗤いながら僕に言った。残りの容量を一人占めする気だね。ただ、
「それは無理だよ、超☆スパイである葉月さんの盗聴器が僕の肩に付いてるからね。彼女の性格的に皆に知らせるでしょ。皆我慢しなくて良いって言ったのは、クラスメイトの皆に向けて言った訳だし」
男女で別れて部屋に案内される前に超☆スパイの葉月さんはクラスメイトの5,6人に盗聴器を仕掛けていた。確率的に85%以上の確率で全ての部屋の状況が知れる訳だ。超☆スパイなだけあって随分鮮やかな手際だった。
「皆、前の世界ではやりたい事出来なくて我慢してたからね。第二の人生だと思って思いっきり楽しめばいいと思うよ?」
僕は人数分のティーセットをソファーの前のテーブルに出す。話過ぎは喉に悪いから水分が欲しい。
「さ、皆でお茶でもして田中君の情報でも待とうか。王族なだけあってそこそこ良い奴みたいだよ。あ、ちゃんと望月さんの分もあるよ」
僕はベットから起き上がりながら武田君の向かいに座る。広瀬君もベットから立ち上がり武田君の隣に座った。望月さんは部屋の天井からシュタッと飛び降りて僕の隣に座る。
「いやー、ばれちゃったねっ!」
望月さんは頭を掻きながらニコニコしてる。
「超☆忍者のお前でも平の話は胸が躍ったか?気配が漏れ出てたぞ」
武田君がニタニタ笑っている。相手を揶揄う様に笑うのは超☆武士の彼にしては珍しい。
「やりたい事は一杯あったからねっ!たけっちもそうでしょ?」
「我は強い者と戦いたいだけだ」
「さっき【調停者】で確認したけど【斬者】を使わなければ武田君より強い人がそこそこ居るみたいだよ」
「ほう?」
「まあ、ステータス上で相手の数値が高いってだけだけど。帝国に3人いるから遊んで貰えば?」
「ルコビッチと藤沢でも誘うか」
超☆軍人のルコビッチさんと超☆陰陽師の藤沢君。それぞれ主張が激しいからなぁ。
「強い現地人は取り合いになりそうだね」
「殺さなければまた遊べるさ」
「玩具にされる人可哀想」
「超☆医者の遠藤が居るから問題無い」
身体は大丈夫でも、心の方が壊れちゃいそうだけどね。
「その時は僕も連れてってよ。良い見世物になりそうだからさ」
ハンドフードとジュースでも持って行けば楽しいピクニックだ。
「私も行きたいなっ!面白そうだし」
「超☆ギャンブラーの石塚君にも来てもらって賭場でも開こうか?帝国の人は有名な方に賭けるだろうし、クラスメイト間での資源の奪い合いも楽しいと思うよ」
先立つ物が幾らあっても足りない。特に資源の取り合いは三次大戦を経験した僕たちには染みついている。どの国も資源を奪い合った。高度な科学技術の発表会である大戦の裏では、ジュネーヴ条約も拷問禁止法も守られていないのが現実だったのだ。そういう意味では資源はクラスでの取り合いになる。クラスの過激派は十中八九、先住民からの略奪を選ぶだろうし、穏健派は人道的な方法で国中から財を奪うだろう。
それでもこの星では5,6回位は世界大戦ができるから僕の出番はないけれども。
「賭場は少し時間が経ってからだな。クラス全員がある程度の資源を手に入れたらでいいだろう。賭場での奪い合いは盛大にやらなくてはつまらん」
超☆政治家の広瀬君は盛大な事業が好きだから、賭場での収入を自分の物にしようと思ってるんだろう。先を見据えて行動するのは超☆政治家である広瀬君の特徴だ。
「そういえば、潰れた王国は誰が貰う?」
広瀬君的にはこの国の土地や人材が欲しいだろう。自分の得意分野の政治を思う存分に振るえるし、王国が亡くなった後、国を発展させるのは『ベリーハードモード』だ。いかにも縛りプレイ好きの広瀬君が好みそうな状態である。
「クラスの人数割か、動いた人が全部取か。我は1月分の食糧さえあれば何でも良い」
「私は少し先立つ物があれば良いかな?小物を揃えられればそれ以上は要らないよ」
超☆忍者の望月さんは、あれとー、これとーと指を折って必要な忍具を数えている。
「僕は必要無いかな。星に在るものは何でも持ってるし」
何処に何が在ろうが、星に存在する物を消して僕の手元に持ってこれるので、僕は基本的に手ぶらで行動できる。つまり、旅をしながらでも良い椅子に座ってティーブレイクができるしベッドで寝れる。超便利。
「平はこの世界で何をする気だ?」
超☆政治家の広瀬君的に僕は不確定要素の一つだ。僕たちは『同一の場所に集められたクラスメイト』である。愛憎は確かにあるが、僕たちは平等。必要だったら助け合うし、殺し合う事に忌避は無い。今は不測の事態に対して全体の利益の為に協力関係にあるけど、この関係が永続するわけでも無い自由なクラスだ。確かに世界が変わったが、前の世界の常識を持ち込む訳でも、この世界の常識を尊重する訳でもない。
自由に生きて自由に死ぬ。それが、僕たちの中での不文律。
特に超☆平凡の僕や超☆オタクの田中君の様な快楽主義者は行動が読みにくいから理論を元に動く超☆政治家の広瀬君や増田君。超☆リーダーの池田君と相性が悪い。
利益を無視して『楽しそうだから』動く。何が『楽しそう』なのかは、その時の気分で決まるから理論で測れない。まあ、超☆武士の武田君や超☆軍人のルコビッチさんみたいな本能と信念を持った人には悟られるから相性悪いのだけども。
「楽しい事をしようかと思ってるよ。僕の『お役目』の出番も少ないだろうから玩具でも見つけて遊んでるか何人かで一緒して遊んでるかじゃないかな」
「・・・本当、扱い難くて困るよ。」
広瀬君はため息を漏らす。
「武田君の辻斬りも楽しそうだし広瀬君が復興した国と戦争ごっこするのも楽しそうだしね。暫くは駒でも揃えるかも」
僕が首を傾げると広瀬君の眼光が敵意に光った。
「・・・俺と殺しあうってのか?」
「楽しそうならね?お互い万全を尽くしたいよね」
「世界が変わった今だからハッキリ言って置くが、人間を玩具扱いしていると痛い目を見いることになるぞ」
「僕が超☆平凡だって事を忘れてるね?僕は全てに平等だ。君が今までに食料にした6191匹の生物や無慈悲に踏み潰した243匹の昆虫と君が尊重する人間の価値は一緒だよ。君は人間に特別な価値を見出しているけどそれはエゴって奴さ、生命の価値は平等って言ってるだけだよ、人間も昆虫も。君も、僕も」
「平等に価値が無いってのか?」
いつもの広瀬君ならこの説明だけで充分伝わるのだけど頭に血が上っているみたいでどうにも話がかみ合わない。まあ『舐められたら終わり』って事は良く頭に入っているらしく、自分の価値観を舐めているって判断だろう。
「『平等』さ。価値は自分で決める物だろ?高い価値を付けても低い価値を付けても良いんじゃないかな?僕にとっては魚釣りも人間釣りも変わらないってだけ」
唯の価値観の違いという事に気付いたのか敵意が和らいだ。自分の説明なんて初めてしたよ。
「成程な、自分の強さの為に他人を斬り捨てる武田と同じか。多少はお前を理解できたよ」
今更だけどな。と言って広瀬君はベッドに座り込む。基本的に僕たち超☆高校生達は自分の価値に生きる。他人を尊重するのも、ただの道具として見るのも其々。超☆政治家の広瀬君は人を数字としてでは無く、命に敬意を払うタイプだから数字で命を見る人間と性格的な相性が悪い。
「じゃあさっ、じゃあさっ。クラス半分に分けて戦争する?」
超☆忍者の望月さんが意外と乗り気だ。多分、戦争での忍者の活躍が多いからだろう。目立ちたがり屋の忍者って何だろう?忍んでないのだけれども。
「いや、超☆聖女のターニャか超☆超能力者のマック辺りが猛反対するだろ」
僕は、ターニャんは兎も角マック君は反対しないと考えている。超☆超能力者のマック君は趣味の慈善活動をする為の状況を作り出す。より悲惨で残酷で目を背ける程恐ろしい状況を作って。その中で慈善活動を行う。戦争がある内は彼も大人しかったし、彼の慈善活動は各国の首脳に聖人と称される程、評価されていたが、戦後の彼は四度目の戦争を起こそうと暗躍していた。僕が動いた事件の中でも3,4番目に面倒な事件だった。
「何れにしても国を建てなければならん。」
「超☆リーダーの池田君とかに任せれば良いんじゃない?進んでやってくれるかもよ」
僕個人としては戦争までの下準備とか面倒事は極力したくない。頭と尻尾を残して身だけ食べるのが一番美味しいから。
「超☆政治家の増田と俺とで国を2つ建国するのはどうだ?国民が傷つかない範囲でなら俺も文句は言わないが」
「パーッとやるから面白いんじゃんっ!ひろちゃんは解ってないなー」
広瀬君は場所を用意してやるから超☆クラスだけで勝手に遊べって感じかな。超☆忍者の望月さんは国家存命を賭けたいみたいだけど。
「勢い付くまで建国好きグループに任せて、後は斬首すれば?」
一番楽でしょ?と言外に伝える。
「んー。私って忍者だから誰かに仕えたいのよねー。戦場の大局は読めないし。」
「おい、平。平気でクラスメイトを殺す事を提案すんなよ」
僕はごめんごめんと言いながら右手をプラプラと振った。
すると急に田中君の声が脳内に響いた。
⦅デュフフフッwww皆の衆www情報が出そろいましたぞwww⦆
《おーどうだった?》
《まずは皆々様を戦闘班、内政班に分けて指導するそうですぞwww貴族の領地は地図を貰ったのでそれを交えて一回集まった方がよろしいでしょうなwww》
《じゃあ今日中に超☆リーダーの池田君の所にしゅーごーでっ!》
《いや、超☆スパイの望月さんがカメラ付きの盗聴器を皆に付けてくれたからそれで会議できるよ》
《えっ?本当だ、気付かなかった》
《あっちゃー、バレちゃったかー。田中君の右肩にも付いてるからそれで会議しよっか》
《総ての貴族の数は200程度www有力な貴族は名門が10程度www名門上位3家は国の7割の経済を担っている様ですぞwww王都を中心に東西南それぞれ領土を持ち、過疎地の北側には鉱山があり奴隷を働かせているとかwww》
《名門貴族だけ一族の斬首作戦で行った方が労力少なくて済みそうだね》
《南には私が行こう。体が鈍って仕方ない》
《超☆軍人のルコビッチさんが行くなら超☆超能力者の俺も行く。相性いいしな》
《じゃあ私は平君と西に行こうかしら》
《えーっと、超☆科学者の齊藤さんが王都から居なくなると携帯核の扱いが出来る人が居なくなるんだけど…》
《C4と同じよ。ピンを抜いて適当な場所に張り付ける。その場から逃げてスマートフォンで信号を発信すれば爆発するわ》
《じゃあ、今の内に宝物庫荒らしでもしておく?》
《もうやった。美術品以外全部》
《はっやーい。序に超☆科学者の齊藤さんの能力は?》
《【相対原子質】。元素を自由に創り、操れる能力よ》
《超☆リーダーとしてはクラス全員で均等分配でが望ましいと思うが、如何する?》
《それが良いと思うわ。原子レベルで均等分配するから安心して》
《我は不要だ。我は東に行く。地図上では帝国に近いからな、作戦序でに遊んでくる。遠藤、超☆医者のお前が必要だ》
《んー。まあ良いけど、現地人を何人か生け捕りにしてくれる?解剖して研究したいのよね》
《解った。約束する》
《じゃあ、後のクラスメイトは城を破壊して国を乗っ取る感じで》
《デュフフフwwwでは、作戦は今から。作戦終了後は各自自由行動という事でよろしいですかな?》
《ああ、それで大丈夫。何かあったら連絡する方向で。携帯核は20分後に起動させるから各自注意ね》
ブツリと電波が途切れたような音が脳内に響いた。田中君が会話終了の音を付けてくれたのだろう。
「じゃあ、そういう事みたいだから各自城から退避だな」
広瀬君は其の侭部屋の窓を開けた。敵からの侵入を防ぐ為に高く作っているのだろう。高さは4階程度で
飛び降りるにはリスクが高い。
「では、我は窓から出る。2人は如何する?」
「僕は【調停者】で齊藤さんと脱出するよ」
自分の存在を消すのに-1ポイント。自分の存在を出現させるのに1ポイント。場所はどこでも指定できるから、西の貴族の領地に疑似的な転送ができる。
「平、それお前の存在が1回消えるよな?」
広瀬君がドン引きした様子で僕を指さす。
「うん。消えるけどまた現れるよ」
「泥男じゃないか…。」
「両方僕だよ。じゃあ行ってくるね」
まずは超☆科学者の齊藤さんの部屋に飛ぶことにする。
僕は手を振りながらそのまま消えた。
総ての能力を数値化できるとしたら、この世界って本当に平等で感動する。




