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魔法が科学に勝てるとでも?  作者: 蓬団子
第一章 逢魔時編
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第一話 強制イベント多発

これの続きはまた今度。不定期ですみませんね。

〜〜〜〜〜異世界転移当日

 18:20 2048年の4月8日 日本国 某所


僕は今自室のベッドに寝転がっている。


 振り返ってみると、僕の人生は休む間もない数百年だった…。老化を止めて不老の身になって、悠久の時間を手に入れて、そのほとんどが戦争のために使われた……。僕の人生に意義はあったのか。

 地球に遍く無辜の人々に自由を与えるために、支配者層の自由を奪った。これは真の自由と言えるのか。僕の作った世界はユートピアとは言えない、ディストピアとでも言われてしまうのか…。

 自分の今までしてきた事は、ただの自己実現欲求の渇望であり、自己満足でしかなかったのか…。


 いや、そうではない。僕は戦前より良い世界を作ろうとした。そしてそれに成功したんだ。ただの人民が他国の行為に怯える必要もなく、正しい国家が嫌われる事のない上辺だけの綺麗な平和を作ることができた。そしてそれは、人間が人間であるまでは崩れる事はないちっぽけな平和だろう。


 それでも平和な世界を作り上げた事には変わりない。無意味な軍事力が過去の汚物として処分されるとき、本当の意味で世界は平和になるのだろうか?いや、多分そんな事はないな。


 よく考えてみると、平和を作っただけでなく技術面において僕は多大なる功績を残しているぞ。発電所から始まる電気関連技術や人工知能など、一般人の生活をより良いものにした。


 社会人としても十分に地球のために貢献した。地球の資源利用も減らしたし、人間社会的にもきちんと意味のある事をした。僕ほどの聖君はいないんじゃないだろうか?

 でも、たくさん殺人を犯しているから地獄行きだな。


 それなのに好きな事ばっかりして生活して、好きな事が好きなだけできる特権を手に入れた、今の人生に不満など一つもない。

 だが、身体には逆らえない。いくら薬を摂取しても、意味が無い事だってあるのだ。






 あぁ…………。でも一つ。もし叶う事なら、恋を経験して、結ばれて、幸せな家庭を築くと言う僕のいつの日かの妄想が現実になって欲しい……………。





 それじゃあ、そろそろタイムリミットだなぁ……




 ハァ………………


















「明日は友人達とボウリング大会だし早く寝よ」


そうして僕は自分のベッドで夢の中に入った。





〜〜〜〜〜




ん?夢の中…?


「あっれ?ここどこだ?一面真っ白だけど。明晰夢だなんて久しぶりだな」


気づいたら不思議な空間にいた。この空間が永遠に続いている様に感じる。なんなんだろうか?夢の中だし、きっとおもしろいイベントかなんかが・・・・・・


 だんだん視野が狭くなって、遂には…


「ん?なんだ?だんだん視界がホワイトアウト状態に!早い早い!え?!もう終わり?!なんかないの?!」


〜〜〜〜〜同刻 東南アジア上空180,000km


 この宇宙空間には、ある衛星が佇んでいた。

 黒く大きいその衛星は禍々しい印象を受ける。

 その周囲には普通の衛星の様なものが漂っている。


 暗黒の衛星の名は高高度周回対極超高密度重力波探査機構構成衛星 アダム。

 そして、アダムを守護する防御用軍事衛星サテライトガーディアンである。

 この衛星は、地球を目標とした観測衛星であり、地球を通過する宇宙線や粒子、放射能などを観測し地球の全体を調べることができると共に、自ら重力波を発生させ、もう一つの衛星がその重力波を解析する事で高精度の情報を得られるものだ。


『地球表面上に高度時空間異常を観測。時空間固定システム問題未確認。座標、マスターと一致。過去の事例より、別次元からの招人干渉と推定。GSTS CMC(center mother computer)に通達』



〜〜〜〜〜


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


 目が覚めました。あぁ、このエデン(ベッド)から出たくないよ〜。一生この桃源郷(ベッド)の上で生活したーい。


 さてと、顔洗いにでも………


 ?!


 見慣れない天井……?


 薄暗くて、それでも松明の明かりで部屋全体の照明はかろうじて確保されているような状態だ。

 天井は荒れた岩肌が露出しており、ここが地下だということがすぐに分かった。


 


ここがどこだか全くわからない。あの白い空間はいったい何だったよだろうか?まだ夢の中なのか。


まさかラノベによくある異世界召喚的な?まさかね。そういえば、ラノベは結構読んだ時期があったな〜。

 50年くらい前だと思うけど、確か歴史小説を読みまくって別のジャンルに行きたかったんだ。


 確かに異世界行きそうな兆候っぽいものがあったけど、まさか本当に実現したのか?


確か昨日(?)が2048年の4月8日。エイプリルフールはもう終わってるぞ。確か昨年のエイプリルフールは、仕事の同僚にオート・ピストルロシアンルーレットドッキリをしたな。あの時の顔は傑作だったよ。

 

 ひとまず、周りを観察してここがどこだか考えよう。イタズラの可能性だってある。楽観的に物事を捉えるのは良くないが、悲観的になりすぎるのも良くない。現状をしっかり把握して事態の対処に臨もう。


 我ながらよく落ち着いていられるな。頭ん中結構パニック状態なんだけど。


ひとまず上体を起こして周りを見渡す。床もノミで削られたような後があり、やっぱり地下室だということが確信した。扉は鉄格子で、なんだか監禁されているような感じだ。扉の向こうは通路がすぐ曲がっているため確認はできなかった。

 しかし、寝ていたベッドごと置いてくれるだなんてなんと親切なことだ。


ベッドがあるとできることが増える。寝る事とか寝る事とか寝る事とか…。あと、枕元に置いてる拳銃とか、昨夜脱ぎ捨てたシャツとかあるし。


 あー。これはアレだな。異世界転移だな。知ってるからな、知り合いに異世界で勇者になって魔王を倒して、異世界の姫様と地球でイチャイチャしている奴がいるんだよ。

 あいつみたいにチート能力もらえてるのかな?


さて、これ以上考えるのも後にしてあったかくてフカフカのベッドから起き上がるとしよう。状況も整理しなくてはならない。


そうしてベッドから降りると同時に、鉄格子の方から重々しい音が響いた。きっと扉が開けられたのだろう。一体誰が来るんだ?


 あ、おっかなそうな人だ。槍と分厚い鎧で武装している。入ってきた人が武装してるし、この牢屋?か何かの衛兵さんのような者だろう。


 あっ。僕まだパジャマだよ…


「えーと、who are you ?(誰ですか?)」


顔作りも日本人ではなさそうなので、一応英語で聞いてみた。


「何を言っている貴様。ついて来い」


日本語で通じた。しかし冷たいな。ん?何か忘れてるような…あっ。


「ボウリング大会が?!」


思い出した!不味いぞ。楽しみにしてたのに…。


「I want to back home!!(お家に帰りたい!!)」

「黙れ!さっさと来い!」

「はいさーせん」


 こいつ勇者(自称)に対する敬意が足りないんじゃないか。

適当に返事して、ベッドの上に投げ捨ていたシャツに着替える。そしてベッドの枕元にある拳銃を取る。"僕が設計した"最新鋭の技術の集大成だ!装弾数80+80発!一応2挺バックサイドホルスターに入れておく。拳銃の名前はS-30 スタンズン・ハッシャーシーン。

弾頭の超小型化に成功し、二連マガジン機構を持つ自動拳銃である。

 電磁力射出機構と言う技術を取り入れたおかげで、初速とかもヤバい。


え?厨二病だって?失礼な!この銃は特殊部隊でも使われている優秀な銃なんだよ。


え?名前が厨二病っぽいって?否定はしたい。


よしっ。じゃあ兵士さんについて行こうかな。なんか注射に向かう子供みたいな感じだな。


おっと。これは?まさか寝る前にベッドに立て掛けておいたお気に入りの杖まであるとは。なんで杖があるのかというと、僕は体力がなさ過ぎて日頃の業務に支障が出ないようにしてるんだ。ついでに杖術も使えるしね。


 え?何で杖術使えるかって?なんか、杖術使えたらカッコいいじゃないか。

 しかも、仕込み刀もあるからね。今からお前の鎧ごとぶった斬って背骨切断してやる事もできるんだぞ!



〜〜〜〜〜



兵士さんに着いていく。兵士の人は僕に遠慮なく不審者に向ける視線で睨んでくる。僕は特に気にしないが、危害を加えるつもりがあるなら容赦しないぞ。廊下は薄暗く、兵士が持っている松明だけが唯一の光源だ。


 一面煉瓦造りの階段を登ったりしているから、おそらく相当地下深くに作られた牢なのだろう。電気がないのは、有事の際の対策だろうか?そもそも光を取り込む設計ではないから、意図的に技術レベルを下げているのかもしれない。監獄としてとても有用な手法だな。

 でも流石に登りすぎじゃありませんかね?杖ついてなきゃもう階段登れませんよ。き、キツい…。


 しばらく歩くと、広い通路に出て大扉の前に着いた。どれくらいデカいかと言うと…。縁枠が神社の鳥居レベル。なんか模様もあったりと、結構金かかってると思う。


 禍々しいほどに大きい扉の前で待たされて、ゆっくりとその扉が開いていく。モーターじゃない。これ絶対人力だ。なんか扉の裏から「フンー」なんて声が聞こえたよ。


「さっさと入れ」

「えぇ〜」


 なんだこの人、命令口調で腹立つなぁ。正直言ってこんな怪しさ満載なところ行きたくもないし、居たくもない。


「おっと!」


 アイツやりやがった!杖ついてんのに背中叩き押してきたぞ!暴力だ!ここまで来るのに疲れてるっていうのに、なんなんだこの扱いは。絶対許さん。


渋々も言われた通りに大扉を通り部屋に入ると、巨大で華奢な感じの大ホールのような場所だった。大扉から中央を通るようにあるカーペットが70m近くのび、それの終着点は一段高くなっていて、その壇上に玉座といくつかの豪華な椅子があった。

 そして、その玉座に座っているのは、王と呼ぶにふさわしい威厳のある若作りの老人男性だった。それと、同じく壇上に2人の子供が座っていた。血族と捉えていいだろう。

 その一族にひざまづいて、行く道を阻んでいるのが1人いる。


中央の道の両端に沢山の豪華な服を着た男達がぞろぞろと群がっていた。貴族だと思われるが、ざっと200人はいるんじゃないかと思う。何だこれ?朝廷のドラマとかで見たことあるぞ。右側と左側で役職が違ったっけ?


疲れたため、杖をカツカツ鳴らしながら中央をゆっくりと進む。そしたら周りの人からめちゃくちゃ睨まれた。疲れたんだからしょうがないじゃん。

 実はこの杖の仕込み刀は日本刀だ。日本刀は凄いぞ、なにせ刀を振り下ろすだけで人間を頭から切ったらお腹まで、切り裂いてしまうからな。


 少し進んで気付いたのが、国王の前で跪いているのは金髪で豪華な鎧を着た青年で、彼が兵士とは少し違う雰囲気を纏ってることだ。一体誰だろうか?


 その金髪青年が起き上がり僕の方を向く。


「貴様が召喚人か?」


金髪青年が僕に尋ねる。



「はぁ?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「はぁ〜〜。コワかったよぅ〜。でも、あの凛々しい顔立ちに才能。私を殺せる力と度胸を持った人なんて。いくら人間だからって惚れちゃうよぉ〜」


「説明しなかった事ちゃんと謝ったら許してくれるかなぁ?」


「でもやっぱり恥ずかしい!神殿に来てくれたら次こそはきちんと会えるんだけどね〜」


「えへへへ。早く会いたいよぉ〜。しな様」


「あ!そうだ!神託使って、しな様に早くうちの教会に来るように頼まなきゃ。ウフフフ、早速準備しましょう!待っててね し・な・さ・まぁ」

魔王戦はもう少し先です。ちゃんとチートするのでお許しください。

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