チュートリアルとテイム
少し長めに書きました。
変な文章や誤字脱字が有ったら教えて貰えるとありがたいです
『……では、チュートリアルマップに移動します!』
その声と共に目の前が強く光り何も見えなくなった……
視力が戻り、辺りを見渡すとそこは草原だった。
『ここは、《チュートリアルマップ・名も無き草原》です』
凄いな……これは本当にVRかと疑いたくなってしまう……
肌に感じる涼しい風、草が揺らされて心地のいい音が鳴り、現実との違いが分からない程のグラフィック……
『……大丈夫ですか?』
「!あぁ、すいません。ぼーっとしてました……」
「えっと、先ず何をすれば良いですかね?」
『はい、先ず〈ステータスカード〉と言ってください。』
「ステータスカード!」
そう言うと、半透明なカードが出てきてそこには
【名前:タツマ 職業テイマーLv1 種族ゴーレム0/5
HP70 MP5 SP25
STR6 INT5 VIT9 DEX6 AGI4
スキル テイムLv1 ストーンガードLv1】
と書かれていた。
『そこに書かれている物があなたの情報となります』
「既にステータスが割り振られて、スキルもありますがどういう事ですか?」
『ステータスは職業と種族によって最初の30ポイントのみ自動で割り振られます。スキルは職業と種族によって覚えて行きます。』
「種族の隣の0/5とは何ですか?」
『それを5/5にすると種族進化が出来ます、種族進化することでスキルを覚えたりボーナスステータスポイントをもらえます、数を増やすためには種族専用のクエストやアイテムが必要になります』
「分かりました、ありがとうございます」
『それでは、次は〈メニューカード〉と言ってください』
「メニューカード!」
・インベントリ
・クエスト
・メッセージ
・ヘルプ
・掲示板
・GMコール
と書かれていた。
『そこに書かれているインベントリと言うものをタッチしてください』
「はい」
・インベントリ をタッチすると
・初心者ポーション×5
・初心者の短剣
・初心者の革鎧
・初心者の靴
・ランダムBOX
が入っていた
「アイテムが色々入っていました」
『アイテムの名前を更にタッチすれば詳細が出てきます』
試しに初心者の短剣をタッチしてみた
・初心者短剣
〈初心者がよく使用する短剣。 攻撃力が上がるがリーチが短い
STR+3〉
装備しますか?yes/no
なるほど、こうやって装備出来るわけか……
『装備した武具は〈ステータスカード〉に記載されるので、全ての武器・防具を装備をしたら確認をして見てください、それとポーション等は使用する事が出来ます』
早速装備をしてみるか……
【名前:タツマ 職業テイマーLv1 種族ゴーレム0/5
HP70 MP5 SP25
STR6+3 INT5 VIT9+4 DEX6 AGI4
スキル テイムLv1 ストーンガードLv1
・初心者の短剣
・初心者の革鎧
・初心者の靴】
武器と防具を装備をした後、装備している武器・防具の名前がでて、ステータスに+○○とついていた、これが装備によって増えたステータスっぽいな。
「装備も終わり、ステータスカードも確認しました」
『それでは、これを受けて下さい』
〈チュートリアルクエスト・グリーンウルフ3体討伐〉が発生しました、受けますか?
yes/no
yes
〈チュートリアルクエスト・グリーンウルフ3体討伐〉を受けました。
現在0/3体討伐
「クエストは受けました!」
『グリーンウルフをここに転移します、準備は良いですか?』
yes/no
yes!
すると目の前に草原の草よりも濃い緑の毛、鋭く尖った歯を剥き出しにして威嚇してくる頭の上にグリーンウルフと名前がでている狼が現れた……
「っ!」
ガキィン!
グリーンウルフが威嚇を止め、突然襲ってきた!
だが、ステータスは余り高く無いのかギリギリ反応でき、歯と短剣がぶつかった
「おらぁ!」
短剣を噛んだまま此方を襲おうとしてくるグリーンウルフを正面から蹴った!
「キャウン!」
グリーンウルフは悲鳴を上げのけ反ったものの、ダメージは余り与えれて無さそうだったので、グリーンウルフが離れた際に直ぐにグリーンウルフに近づき、グリーンウルフの顔に短剣を突き立てた。
「ギャン!」
そのまま顔を何度も短剣で突き刺した……
少ししてグリーンウルフは粒子の用に消えていった……
『おめでとうございます、〈メニューカード〉の〈クエスト〉を確認してみて下さい』
言われた通り確認してみた。
〈チュートリアルクエスト・グリーンウルフ3体討伐〉
現在1/3体討伐
『確認出来ましたか?』
「はい!」
『では続きをしましょう』
そう言いグリーンウルフが現れた。
~約10分後~
〈チュートリアルクエスト・グリーンウルフ3体討伐〉
現在3/3体討伐 報告が可能です
「あの、クエストに報告が可能と書いてあるのですがどうすれば良いですか?」
『クエストのクリア条件を満たすと報告が可能になります。報告とはそのクエストを受けた場所や人にクエストクリアの条件を満たした事を伝えると報酬が貰えクエストクリアとなります、報酬は表記されている場合とされていない場合があるので気を付けてください』
「ありがとうございます、ではこのクエストは貴女に報告すればいいんですかね?」
『はい、これがクエストの報酬となります』
〈クエスト報酬・1500Gを受け取った〉
これが報酬か……
そういえば、クエストクリアしたけどもうチュートリアルは終わりなのかな?聞いてみるか。
「チュートリアルは他に何かをするんですか?」
『いえ、基本的な事はもう終わりましたが、チュートリアルは死んでもペナルティが無いので戦いの練習が出来ます、但しレベルは上がらないので気を付けてください』
「草原以外の地形で練習は出来ますか?」
『草原以外……ですか……少しお待ちください』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『お待たせしました、チュートリアルマップだと草原以外には森がありますね』
「では、森に連れていって貰えませんか? レベルが上がらないなら特有の地形での戦いというものの練習がしたいです。」
『分かりました、今から行きますか?』
「お願いします!」
『では、転移します』
~30分後~
あれから森で戦っていたが、グリーンウルフ以外にモリス、リーフスネーク等がいた。
モリスは体が茶色で木の様な模様があり、木に擬態されて奇襲されることが何度か有ったが、全体的にステータスは低いようで命の危機になることは無かった。
リーフスネークは体が緑で、普通に蛇って感じなんだが……普通に強くて何回か死んだ……
まぁ、色々有ったがここにはもう新しいモンスターは居なさそうだしもうチュートリアル終了で良いかな?
「……なんだあれ?」
少しだけ進んだ先に、リーフスネークとフクロウみたいな奴がいた……
何だか、お互いに威嚇してる?……!戦いを始めた!
……うーん、少しリーフスネークが有利だな。
フクロウは飛びながらリーフスネークに攻撃しているが、リーフスネークはフクロウが攻撃しに、接近してくるタイミングで攻撃している……
フクロウの攻撃は当たっているが致命傷にはなりそうにない……
それに比べて、リーフスネークの攻撃は確実にフクロウの体力を削っている。
……待てよ?これチャンス何じゃないか?リーフスネークには自分もまだ勝った事は無いが、フクロウに集中している間に奇襲を仕掛ければ……よし!やってみるか。
…………リーフスネークがフクロウに攻撃している今なら行けるはず!
「…………フッ!!」
「キシャァァァ!?」
「ホッ!?」
リーフスネークの胴体を思いきり切りつけた!
そのまま、リーフスネークは粒子になった……
結構消耗してたのか?
さて、フクロウはどうするか……もふもふだなぁ
「ホウ?」
ずっと見ているのが気になったのか首を傾げて此方を見ている…………もふもふ!やっぱこのフクロウめっちゃもふもふ!胸の辺りとかもふもふの毛で盛り上がってる!
だけど、所々血がついてるな……初心者ポーション掛けてあげようかな。
「ホホウ!?」
急にポーション掛けたから驚かれちゃったな……
「ホー、ホウ?」
やっ……ヤバイ……首を傾げながらくりくりした目で見つめられた!!
かわい過ぎるぅ……
ペットにしたい……ペット?……テイムがあるじゃん!
成功するか分からないけど、テイム使ってみるか……
「テイム!」
どうなる……?
……〈フクロウのテイムに成功しました〉
っ!!
「ホホーウ」
「よっ……しゃぁぁぁぁぁ、キタコレェェェ」
フクロウに飛び付く
「ホウ!?」
行きなり飛び付かれてビックリしたみたいだが知らん!今はこのもふもふを堪能するんじゃ~
「もっふもふ!ヤバイお腹めっちゃもふもふしとる~!これは癖になるわぁ」
『……テイムおめでとうございます』
…………っあ、チュートリアルの女性がついて来てたの忘れてた……
『ステータスカードを確認すればテイムモンスターの情報も見れますよ』
……はずかしぃぃぃ!!めっちゃ恥ずかしい! しかないじゃん!?直ぐそばにめっちゃもふもふのフクロウ何かいたら飛び付くに決まってるじゃん!?
……何で心のなかで言い訳してるんだろ…
「教えてくれてありがとうございます………」
【名前:タツマ 職業テイマーLv1 種族ゴーレム0/5
1,500G
HP70 MP5 SP25
STR6+3 INT5 VIT9+4 DEX6 AGI4
スキル テイムLv1 ストーンガードLv1
・初心者の短剣
・初心者の革鎧
・初心者の靴
テイムモンスター
名前:なし 種族フクロウLv3
HP25 MP30 SP15
STR3 INT4 VIT3 DEX4 AGI6
スキル 夜目 索敵 飛行】
と、書かれていた。
なるほど色々突っ込みたいが先ずは名前だな……
フクロウ……ふくろう……よし
「よし!今日から君の名前はふっくんだ!」
「ホホー…」
何かジト目で見られた気がするけど大丈夫だよね!
「すみません、種族フクロウの隣にLvがあるんですが、プレイヤーとは違うんですか?」
『テイムモンスターは職業が無い代わりに、種族がレベル制になっており、一定までレベルを上げると種族進化が出来ます。テイムモンスターの種族進化はレベルがリセットされてステータスも一時的に弱体化するので注意して下さい』
「分かりました」
もうやることは無いかな?てか、早く冒険してみたいんだよね!
「そろそろチュートリアルを終了して、行きたいです!」
『分かりました、チュートリアルお疲れさまでした。では、転移しますね』
そう言われながら転移した。