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傭兵の俺が女子高にいるわけは

作者: 日向 葵
掲載日:2016/11/06

連載ように考えていたネタの一つです。

別作品を連載することにしたので、お蔵入りに……

折角考えたのにもったいないので、プロローグだけ短編にして投稿しました。

よろしくお願いします。

 目が覚めて一番最初に見たのは白い天上だった。

 部屋の中を見てみると、病室のような部屋に寝かされていたらしい。


 俺の名前は、森畑 修。

 とある傭兵部隊に所属しており、戦場を駆け巡って生活していた。

 俺が所属していた傭兵部隊は、軍と同じ階級制度を持っており、俺の階級は軍曹だった。

 少佐の指示のもと、戦争に出ていたんだけど、しくじって攻撃を受けてしまったらしい。

 あの時は死んだと思ったんだけど、どうやら生き残ったようだ。

 だが、今いる場所がクライアントの国であるとは限らない。

 もしかしたら、敵国の捕虜として捕まってしまった可能性がある。

 警戒を怠らないようにしなければ。

 まぁ、縛られていないあたり、敵国につかまった可能性は低いが……

 それでも、警戒する必要があるだろう。


 現在、部屋には誰もおらず、監視カメラや盗聴器などは設置されていない。

 いや、目にあるところに設置するのはナッセンスだ。

 人目につかないようにするのが普通なため、細かく確認する必要がある。


 部屋中を確認してみて、残る場所は洗面台。

 そこを調査しようとしたとき、あるものが目に映った。


 それは、鏡。

 普通なら、自分の姿などが映っているはずの鏡に、可憐な少女が映っていた。


 「これは……一体……」


 はて、これは誰だろうと、後ろを振り返ってみても、誰もしない。

 この場所には俺しかいない。

 そもそも、自分の姿が映っていないのが不自然だ。

 なぜ、俺の姿じゃなく、少女の姿が映る。


 は、もしかして。

 俺は鏡を見ながら体を動かしてみる。

 すると、俺が動いた通りに鏡の少女が動いた。

 これは間違いない。

 鏡に映っている少女が俺だ。


 「まてまて、なんでこんなことになっているんだよ」


 頭の中が混乱する。

 俺は、戦場に出て、敵の攻撃を受けて怪我をした。

 目が覚めたら少女の姿になっている。

 いろんなところがおかしいだろ!


 俺の身にいったい何が起きた。

 俺はどうしてこんな姿をしている。

 そういえば、もっと早く気が付くべきだったかもしれない。

 思ったより力が入らないとか、目に映る自分の腕が細くなっているとか、気が付くチャンスはいつでもあった。

 畜生、頭が混乱してくる。


 ん、鏡に映っている少女が俺ならば、俺の性別は一体どうなっている。

 男として大事なあれがなくなっている、なんてことはないよな。

 嫌だぞ。

 戦場を駆け巡ってきた俺が、突然女になるなんて。

 そんなこと、あってはならないんだ。

 恐る恐る確認してみる。

 あった。

 俺はまだ男らしい。

 なんだろう、すごく安心する。

 よかった。男としての尊厳は守られた。


 安心しきっていると、部屋の扉が開いた。


 「あら、もう目が覚めたの」


 「あの状況から助かったか。軍曹は運がいいな」


 やってきたのは、学者風の女性と、俺の直属の上司である少佐だ。


 「少佐。これは一体どういうことですか。なんで俺の姿が少女のように……」


 「それは彼女から説明してもらおう。美紀君。お願いするよ」


 「了解。君は戦場で敵の攻撃を受けて、負傷してしまったことを覚えているかい?」


 「ああ、うっすらとだが覚えている」


 あれは本当にやばかった。

 今生きていることが奇跡に近い。

 俺は、あの場所でそんな攻撃を受けたんだ。

 でも、それに何の関係があるんだ。


 「なら話が早い。君の体のほとんどが破損して、生きているのが不思議な状態で運ばれてきた」


 やっぱりそうか。

 なら、助けてくれたのはこの女性か?


 「少佐からも、君のことを助けてほしいと頼まれてね。精一杯頑張ったよ」


 「それと俺の姿に何の関係が……」


 助けてくれたことには感謝する。

 だが、それと今の状況と結びつかない。

 なぜお、俺の姿が……畜生。


 「君の体を修復するときに、私の遊び心がうずいてしまってね。そんな姿にしてみたのよ。どう、気に入った?」


 「ふ、ふざけるな。助けてくれたのはありがたいが、この姿はないだろ!」


 「いやん。怒られちゃった。本当は女の子にしたかったんだけど……少佐が男としての尊厳ぐらいは保ってやれって言われちゃって」


 「少佐、感謝します!」


 あれ、突然涙があふれてきた。

 少佐が言ってくれなかったら女になっていたのか。

 考えるだけでぞっとするぞ。

 もともと女で生まれたならともかく、男として生を受けた俺が、怪我の治療で女になるなんて洒落にならん。


 「そんなわけだ。体にはいろいろ問題が残っていると思うが、生きていてよかった」


 「少佐……迷惑かけてすいません」


 「気にするな。お前がその姿になったことだし、別の任務についてもらうことにしよう」


 「べ、別の任務ですか……」


 戦場で失敗したんだ。

 これは仕方がないこと。

 次の任務で少佐からの信頼を取り戻さないとな。


 「俺、やります。やらせてください。前の失敗を払拭できるような働きをします!」


 「おお、そうか。だったら話は早い。これを読んでおいてくえれ」


 そういって少佐は資料を渡してきた。

 中身を確認してみると……女子高のパンフレットだった。

 まて、なぜ女子高のパンフレットを渡される。

 少佐は俺に何をさせようと……


 「お前には、この学校に通ってもらい、主要人物である姫君の護衛をしてもらう。王都との距離はあるが、戦場も激戦になっている。王が不安に思うのも無理はない。だから、俺たちに護衛を任せたいそうだ」


 王都の姫君を護衛する任務か。

 それは、大変重要な任務だ。

 だけど、よくわからないことがある。

 まったくもって理解不能なことが…… 


 「ちょっと待ってください。俺は男ですよ。なんで女子高なんですか!」


 「今のお前の姿を見て、誰が男だと思う」


 「う……」


 俺の姿は完全に少女。

 誰が見ても女って答えるだろう。

 でも、だからってそれはないよ。

 俺は一体どうすれば。


 「それとも、失敗を払拭する働きをするっていうのは嘘なのかね」


 「それは……」


 「だったらやれ。お前の働きに期待しているぞ」


 「はい……頑張ります」


 俺はいったいどうなるんだ。

 どうしてこんなことになった。


 「じゃあ、君には女の子のお勉強をしてもらいましょうか。こっちに来て」


 学者の女性、美紀って言ったっけ。

 俺は美紀に引きずられるような形で、病室を後にした。


 俺は一体どうなるんだ……

読んでくださりありがとうございます。


現在、同時連載中なので、連載は難しいなと思っていますが、いつか書いてみたいです。

はぁ、執筆速度がもっと早ければ……


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― 新着の感想 ―
[良い点] 続きを是非書いてください! 絶対読みます!
2016/11/06 14:31 退会済み
管理
[一言] 面白かったです。 続きが気になります。 それにしても・・・どこまでが女になったのかな? 女子高に入ってからが、すごく楽しみです。
2016/11/06 13:49 退会済み
管理
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