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殺人鬼  作者: ityou
4/11

Fourth.

「親友を殺してください。」


俺の店に初めて高校生がやって来た。


「なんで、親友を殺したがるんだ?」


俺は、なめられないように少しキツメに聞いた。


「それは…恋愛の縺れです。」


俺は、青春だなっと思った。


俺には青春など無かったが。



依頼主の名前は中村天馬。

イケメンで明らかにリア充。

ただ、細長すぎるのが問題。

あとは、問題は性格。

少し、いやかなり腐っている。

言う事、聞く事すべてを下ネタに持っていく。

ただの変態だ。


まぁ、本人のことはどうでもいいとする。


しかし、俺も一応人間だ。

高校生の恋の縺れのことはよく分かる。


「本当に殺していいのか?後悔するぞ。」

「いい。アイツなんか死ねばいいんだ。」

「分かった。なら、俺はサツにバレないように細工はする。ただ、お前自身で殺るんだ。」

「えっ…。」

天馬は少し驚いていた。



そして、殺しの日がやって来た。


「さ、殺るんだ。」

俺は、天馬が来る1時間前にターゲットを眠らせた。

そして、俺の家の地下に連れ込んだ。

俺は、天馬にナイフを渡した。れ彼の手が震えてることに気付く。

「別に緊張しなくていいぞ。どうせバレることはない。さ、早くやるんだ。」

俺は、声の低いトーンで天馬の耳に囁いた。

「…無理だよ。」

天馬が泣き出した。

「晋吾は…俺の唯一の親友なんだ。確かに、今回は同じ女子を好きになってしまって取り合いになって、俺が負けてしまったからイライラしていた。だから、殺そうとしてしまったんだ。俺は、俺は…大事な物を壊そうとしてた…。」

天馬は泣き叫ぶ。


地下室に天馬の声が響く。



「さ、2人でメガポテトでも食いにいけ。」

彼は、優しい顔で晋吾に10000円を渡した。

「ありがとう、ギャラクシーさん。」

彼らは仲良くマックへ行った。

「こういうのも悪くないな。」

彼は、微笑んだ。




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