Fourth.
「親友を殺してください。」
俺の店に初めて高校生がやって来た。
「なんで、親友を殺したがるんだ?」
俺は、なめられないように少しキツメに聞いた。
「それは…恋愛の縺れです。」
俺は、青春だなっと思った。
俺には青春など無かったが。
依頼主の名前は中村天馬。
イケメンで明らかにリア充。
ただ、細長すぎるのが問題。
あとは、問題は性格。
少し、いやかなり腐っている。
言う事、聞く事すべてを下ネタに持っていく。
ただの変態だ。
まぁ、本人のことはどうでもいいとする。
しかし、俺も一応人間だ。
高校生の恋の縺れのことはよく分かる。
「本当に殺していいのか?後悔するぞ。」
「いい。アイツなんか死ねばいいんだ。」
「分かった。なら、俺はサツにバレないように細工はする。ただ、お前自身で殺るんだ。」
「えっ…。」
天馬は少し驚いていた。
そして、殺しの日がやって来た。
「さ、殺るんだ。」
俺は、天馬が来る1時間前にターゲットを眠らせた。
そして、俺の家の地下に連れ込んだ。
俺は、天馬にナイフを渡した。れ彼の手が震えてることに気付く。
「別に緊張しなくていいぞ。どうせバレることはない。さ、早くやるんだ。」
俺は、声の低いトーンで天馬の耳に囁いた。
「…無理だよ。」
天馬が泣き出した。
「晋吾は…俺の唯一の親友なんだ。確かに、今回は同じ女子を好きになってしまって取り合いになって、俺が負けてしまったからイライラしていた。だから、殺そうとしてしまったんだ。俺は、俺は…大事な物を壊そうとしてた…。」
天馬は泣き叫ぶ。
地下室に天馬の声が響く。
「さ、2人でメガポテトでも食いにいけ。」
彼は、優しい顔で晋吾に10000円を渡した。
「ありがとう、ギャラクシーさん。」
彼らは仲良くマックへ行った。
「こういうのも悪くないな。」
彼は、微笑んだ。




