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短編集

今日も僕は人を殺した。

雨が、煩かった夜の晩、今日も僕は人を殺した。


「おーうおうおうまーたグロいねえ」

「……棺屋さん」

……棺屋。『死人』を『不可思議な力』で処理する『職業』……。

特徴に、棺を背負っている……。

その中で、この人はとても優秀でとても近づき易い人。らしい。

でも僕には合わない人。煩いのはキライ。

「ちょいおい名前で呼べってー。『朝友(あさとも) 寄氏(よるし)』だって」

「…………はあ」

「うん露骨に溜息吐かないで傷付くのよ?

翆暁(すあき) (しょう)』さんよー」

「煩い、黙れ」

「はは」

「……処理、したら?」

「はいはいツンデレさん」

「……ツンデレ?」

「お、怒った?」

「別に。ツンデレって何か分からないから」

「……。あっはは、そんな人居るのかー。

ま、どっちかってーと宵はヤンデレって感じだね、うん」

「意味の分からない言葉で紛らわさないで」

「? 何を?」

「名前で呼ばないで。殺すよ」

「あーはいはいそう言えばそうでしたね『灯木(あかるき) 遡夜(さくや)』さん?」

「ん……」

「それにしても変だね、お前ってば。本当の名前で呼ばれるのが嫌だなんて」

「煩い。僕よりも変なのはそっちでしょ」

「ん? 少女趣味?」

「『しょ』じゃなくて『よ』の間違いでしょ変態」

「あらま、こりゃ手厳しい」

「……帰る」

「ほーい。夜道だから気を付けなよー」

「…………」

歩き出した次の瞬間にはもう死体は消えていた。

……少し、恐怖と畏怖を感じた。



金曜日。

今日学校が終われば日曜までは自由。

『仕事』が無い限り。

生憎今日『仕事』が入ってしまっている。

残念。

「あ、おはよー」

「んー」

「ちょっと聞いてよさくさん」

……『湖心(このころ) (とも)』、煩いけど嫌いではない。

僕が珍しく気に入った人物。

「……ん、何?」

「あ、また意識を大気圏外に飛ばしてたー。

ま、いいけど。今日身体測定だよー!?」

「ああ、そう。そんなものも有ったね」

「うわさくさんクール! 出る所も出てないくせに!

そのくせ無駄に筋肉有るし!」

「うん、そうだね」

「それにさー、なんか頭も良いし運動神経有るし何かもう神童!

って感じだね。まあ高校生だから童って歳でも無いか!」

「うん、そうだね」

「……さくさん、もしかして眠い?」

「うん、そうかも」

「あー、やっぱりか。さくさん眠いと機械になるもんねー」

「機械?」

「あ、そうだ!」

話題も顔もコロコロ変わる。面白い。

「さくさんが機械になったらどうなるかなー!?」

……目が輝いて見える。

なんで?

「……とりあえず。

本じゃない」



「ひ――」


ゴシャッ


「……終わった」

……小腸と大腸って、結構綺麗なのかな?

……見てみよう。

「おー、おわ、っておわ!?

何やってんのちみぃ!」

「え? 抉り出してる」

「うんそれは分かってる! とりあえず止めようグロいから!」

「小腸と大腸は美味しいのかな」

「食べちゃだめよ? って何? 変だよ?」

「お休み」

「ここで寝ちゃだめよー!?」

煩い……。



8/14日、夏祭りが有るそうだ。

今日は8/13日。

今日の昼ご飯は昨日の大腸にしようかな……。


ピンポーン


あ、お客……。

しまわなきゃ。


「はい、今出ます」


ガチャ


「はろ」

「あ、友……? どうしたの?」

「んー、何かしにっ……て、それパジャマじゃない?」

「え?」

……本当だ。

「ちょっと着替える」

「……あれま意外」

「意外? 僕にも人並みの恥じらいは有るよ」

「恥じらいが有る人は友達の前で服を脱がないと思うけど?」

「…………ふふ」

「…………わ」

「?」

「笑ったあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

「ひゃうっ」

「可愛いいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!」

「え? え?」

何が起きてるの?

夢? 何が? え?


「いやー驚かせちゃってスマンね」

「ん、大丈夫」

「……くぅぅぅぅ、良い物見たぁぁぁぁ!」

「ん、大丈夫?」

「そんな微妙なニュアンスで突っ込まれるとこっちはどうすればいいんでしょうか。

……いやさー? 何か……入学してから二年間笑わなかったんだよ、さくさん」

「……そうだっけ? 一回は笑ってなかった?」

「そうだとしても私は知らなかったから笑ってない。

でさ、何か最近は意地で『笑わせてやる!』って感じでさ?

最近そっちそっち主体になってきた感有った――って、さくさん?」

「……行っちゃうの?」

「え? 明日のお祭り?」

「……離れちゃうの?」

「へ?」

「僕は、また嫌われちゃったの?」

「え、ちょっと!?」

「どうして……!?」

「ちょっ、さくさん!」

と、友が宵に触れた時、何故か一昨日からの記憶が流れてきた。

……………………………………………………

――――――――――――――――――――

……………………………………………………

「!!?」

友は、宵の事を知ってしまった。

『なぜ遡夜はあんなに痩せているのだ?』簡単だ。

『なぜ遡夜はあんなに筋肉が有るんだ?』簡単だ。

なぜなら――

『殺し屋』なのだから。

「ひっ……!」

逃げよう、逃げなきゃ。

そんな思いでいたが、足が竦んで全く動けない。

恐怖で埋め尽くされた思考の中で異臭を感じた。

血の匂い。

「あ、ああ……!!」

「僕は僕は僕は僕はぼくはぼくはぼくはぼくはぼくはぼくは聞ききっきききききっきっらららわっれ」

その中で壊れたように話し続ける宵。

「「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

絶叫悲鳴。


ガチャッ!


「おい宵!?」



「っ……棺屋さん、どうもありがとうございました」

「お前感謝する気無いだろ。

お前に用事が無かったらカオスだったんだぞー?

……。さて……残る問題は」

「……友」

「遡夜……」

「…………」

虚ろ。

……初めて見る、人の虚ろ。

「ごめんね、友……」

「五月蠅い! 宵って何!? 遡夜はどこ!?」

「っっ…………!」

「……おい、手ぇ握りすぎだ。血出てんぞ」

「るさい!」

「……ったく、お前がそんな辛そうにしてる所、長年の付き合いで初めて見させて貰ったお返しに良い事してやるよ」

「……はは、友を治す……直すとでも言いたいの?」

「……ふっふー。本当は嫌だが礼だ。

棺の魔法(マジック)とくと御覧あれ!!」


8/14日。

……今日は、警察が来るかもしれない。

幸い『犯人しか知りえない情報』をわたしは知っている。

……終身刑、だと良いな。


ピンポーン


「…………来ちゃった」

わたしの人生、バイバイ。


ガチャ



「あ、遡夜! 祭り行こ!」

「……え?」

「あ、宵の方が良かった……?」

「う、ううん、遡夜の方が……。

え、なんで? わたしを、警察に?」

「……あ、うん。……なんて言うか、さ。

…………これからも、友達でいたい訳よ。

それに寄氏さん? だっけがお願いしてきたんだよ。

『アイツに殺しを止めさせる気は全く持って無い。でもアイツの人生はここで終わっちゃ駄目なんだ、アイツは死んじゃ駄目な人間なんだよ』

って。……あ、言っちゃいけない事だったけ。あと一人称変わってるよ」

「……記憶力、凄いね。友は」

「……先、出てるね」

「…………ありがと」


パタン


「…………う……っく」

ありがとう。

「うえぇ……!」

みんな、

「っあああああああ…………!!」

ありがとう。






~fin~

因みにこれは後日談と前日談の二つプロット(?)出来てます。

てゆーかこれぶっちゃけますと救いの無い話だったんですよねー。

その中の一つが死刑エンドだったり友殺害エンドだったり。

あと敢えて宵の性別が分かり難いようにしてみましたが普通に分かりますね。

女です。

ほんとはね? これも他の同様短い筈だったんだよ?

長ェ……。

とりあえず宵は可愛い。

異論? かかってこいや。

性格っぽいもの。


静かでクール。

突っ掛かり難いが一度突っ掛かると簡単に仲良くなれるタイプ。

優しい。


寄氏

茶目っ気たっぷりの若親父。

ヘビースモーカーだが家と職場以外では吸わない。

何気に良い人。


小柄でクラスの人気者タイプ。

宵愛してるぜ。

気配りが出来るが異様に耳と耳から聞こえた物に対する記憶力が良い。


格好


宵さんまじチッセェっす。

高2で156㎝とかもうね?

何気に好かれている。

嬉しい時は静かに尻尾(?)を揺らす。(あ、萌えてきた)

好物、牛乳。

嫌物、(元)寄氏。


寄氏

32だが高身長でマジ元気なおっさん。

理想の親父ベスト3には入る(友談)

朝は友達夜は死体=朝友、夜死=朝友寄氏

彼のラインを一定以上まで踏み込んだ者は15日以内に殺される。

殺される朝にだけ必ず会う。

好物、宵。

嫌物、踏み込むもの。


高2平均より僅かに小さい。

宵の『こ(の)ころとも』=『こころ(の)とも』。

宵と出会った経緯は本編中にて。

宵可愛いよ宵。

好物、宵。

嫌物、世界。


あとなんだっけなー。

ま、いいや。

とりあえず宵は可愛い。

誰か特徴教えるから絵書いてくれないかなー……。(チラッ


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