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if 正しい選択
「いや……すぐにとは言わないが……」
「なんだが含みがありますね……」
どうなんだと言いたげに目で急かす。
「想い人ならともかくなんの思い入れもない……王家の権威のために父が決めていた相手にしてもだ。そもそも城を奪還したばかりで式など現実的ではないしな」
「……」
なんだかティアの様子がおかしい。
「私はただのメイドですから、妃になりたいなんて大それたことは言いません……」
そういえばこいつは俺の顔が好きなんだった。
「傍にいてもいいですか？」
「王は俺だ……反対する者はねじふせればいいだけだ」
(……？口が勝手に……)
「嬉しいです！ ずっと一緒ですよ！」
「あの森に入るなら、城へ近づいてはいけないよ……」
「たった一人の平民の若者が、城を落として王になったんだったか……」
「邪神に魅入られた人間は、永遠に……」
魂が巡ることはない。
