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ふと思い付いた独り言

愛を感じたい

作者: 方丈陽田

時代の変容に付いていけない老害の愚痴、みたいな?


もうそんな場所じゃないんだよ、って言われたらぐうの音も出ない文句です。

「小説家になろう」という場所は、基本的にアマチュアの場所である。

 中には、いくつもの作品を(金銭のやり取りが発生するという意味で)世に送り出してきた、いわゆるプロという者たちもいるが、大半はそんな事とは無関係な雑草のような連中だ。


 まぁね、無料だしね。

 書くのも読むのも、金なんてかからないしね。

 ちょっと意欲のある人が、欲望の赴くままに駄文を吐き出す場として丁度よいだろう。


 だからこそ、思うのだ。

 最近のランキングが狂っていると思うのは。


 どれもこれも似たようなものばかり。

 枝葉末節を適当に変えただけで、内容はおおよそ変わらない。

 タイトルとあらすじを読んだだけで、大体の内容が見当が付いてしまう物ばかりで占められている。


 そうなってしまった理由は、まぁ分かる。

 要は流行だ。


 とある作品がバカウケし、それで書籍化したりした。

 そして、二匹目のドジョウを狙って、こぞって同じような題材で有象無象どもが群がっている。


 そして、出版社がそんな有象無象に本当に二匹目三匹目のドジョウを与えてしまった為に、もう手が付けられない。

 それを書けば、金になるのだという安易な亡者に集られて、もはや見ていられない有り様となっている。


 なぁ、そうじゃねぇだろ?

 ここは欲望を吐き出すアングラな世界だぞ?

 本気で書籍を出したいと思うような奴らの集う場所なんかじゃないんだぞ?

 金目当てなら、何処ぞの出版社にでも応募してくれよ。

 ここは、兎に角、自分の作品を読んで欲しいっていう露出狂の集いなんだよ。

 無料だからこそ、出来る場所なんだよ。

 金銭を絡めないでくれよ。


 こんな事を言い出したのか。

 それは簡単な話であり、ランキングを席巻している作品たちに、どうにも愛を感じられないからだ。


 筆者は、自らの作品を書きたいから書いている人間だ。


 こんなヒーローはかっこいいだろ!?

 こんなヒロインは可愛いだろ!?

 こんな物語はワクワクするだろ!?

 そんな作品を世界の皆に読んで、楽しんで欲しいんだよ!


 どれだけ表現できているかはともかくとして、そのつもりで書いている。


 だが、今のなろう界隈はどうだろうか。

 どれもこれも同じような物ばかり。

 しかも、受けなかったりしたら、すぐに切り捨ててしまうという愛の無さである。

 今でもやっているのか、いまいち分からないが、短編ガチャなどはその典型だろう。

 書籍化したいが為に、好きでも何でもない題材を書いているとしか思えない。


 止めてくれよ、それ。

 こっちは書籍化したいんじゃないんだよ。

 皆に読んで欲しいだけなんだよ。

 そんでもって、趣味の合致したごく少数に楽しんで欲しいだけなんだよ。


 勿論、好きで昨今のランキングに載っているような作品を書いている、という作者もいるだろう。

 そんな方には、大変に申し訳ないと思う。


 思うのだが、やっぱり他の愛の無さそうな連中に混じってしまい、つい一緒くたにしてしまう。

 いや、本当に申し訳ない。



 さて、なんか思うがままに書いていたら何を言いたいのか分からん文章になってしまった。


 なので、言いたかった事を簡潔に纏めてしまおう。


 作者連中、自分が本当に書きたい物語を、愛を込めて書いてくれないか?

 最近、愛が感じられへんねん。


 結局のところ、それが言いたかっただけです。

作者だけじゃなくて、出版社とかの方も悪いとは思いますけどね。


こぞってコンテストを開いたりして、新人発掘の場に活用してる訳だし。

そりゃあ、金の亡者が群がってきますわな。


それで、あまり注目されていない作品が掬い上げられるならともかく、結局は似たり寄ったりな物ばかりが書籍になっているし。

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― 新着の感想 ―
[一言] 何かで見た話だけれど、作家の小説では無く作家志望者の小説だって言ってましたね。作家の小説は物語で、作家志望者の小説は法螺だとかなんとか。愛があるかどうかって結構如実に見えますよね。 まあ全体…
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