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コント『ライス』

作者: みおぴす

 舞台:レストラン

 ボケ:男性店員 ツッコミ:サラリーマン

 なお、これより下では、男性店員をtで、サラリーマンをsで表記する。


s「ふうー、やっと昼休みだ。今日は、どこで食べようかな。」

   

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

s「お!いいじゃん、ここ。今日は、ここにしよう。」

 

 カランコロンカランコロン


t「いっらしゃいませ。右手奥の窓側の座席にお座りください。」


s「わかりました。」


s「よっこいしょっと。おっし、メニュー表、メニュー表。お〜、全部美味しそ〜。どれにしようかな。

んー、よしっ!決めた。すいませ〜ん、店員さん。」


t「どうかなさいましたか?」


s「はい。注文をしようと思って。この、ハンバーグ定食ライス付きを一つ。」


t「はい、了解しました。ハンバーグ定食ライス付きがお一つでよろしいですか?」


s「はい。」


t「了解しました。今しばらくお待ちください。」


〜〜10分後〜〜


t「お待たせいたしました。ハンバーグ定食です。」


s「ありがとうございます。アレ?ライスはまだですか?」


t「申し訳ございません。もう少しお待ち下さい。」


〜〜10分後〜〜


t「お待たせ致しました。ドレスにございます。」


s「随分かかりましたね。って、えええええええ!店員さん、店員さん。ライスを頼んだんですけど。」


t「ええ、ですからドレスを。」


s「ドレスじゃなくて、ライス。白いライスを注文したんです。」


t「え!まことに申し訳ございませんでした。すぐにお持ちします。」


s「できるだけ急いでくださいね。」


s(本当にどんな耳してやがんだ。ライスをドレスと間違えるだなんて。)


〜〜5分後〜〜


t「お待たせして申し訳ございません。こちらドレスの白い手袋になります。」


s「いえいえ大丈夫です………これは?」


t「ドレスの白い手袋です。」


s「だからライスですよ、頼んだのは。ドレスの白い手袋ではないです。」


t「あっ!申し訳ございません。白いとおっしゃってたものですから。次こそは間違いなく持って参ります。」


s「次こそはしっかりしてくださいね。じゃないと……殺しますよ。    あっ、冗談ですよ。冗談。」


t「えっ!了解しました。白いライスですね。お持ちください。」


s(はあ。何なんだよ、あの店員。まあ、次こそは大丈夫か。)


〜〜1分後〜〜


t「お待たせしました。長々と待たせて申し訳ございません。」


s「いえいえ。思ったより早かったですね。って、店員さん何も持ってないじゃないですか。ライスですよライス。」


t「ええ、ですから、いるじゃないですか目の前に。」


s「何もないですよ!」


t「白いレイスがいますよ。」


s「ですから、何もないですって。ふざけてないでライス早く持ってきて下さい!」


t「いますよ。あなたの目の前に。頭から血を流してる、白い幽霊が。」


s「えっ?………………………………うわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁわぁ!!!!!!!!!」










暗転する。








それから彼の行方を知るものは誰もいない。




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