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魔女の館

 霧深い森の奥、魔女の館がある。

 犬頭と猫頭の使い魔は、人のように二足歩行し、糊のきいたシャツ、色違いのリボンタイとズボン、サスペンダーを身につけて、館を訪れる人に挨拶し、ソファーに案内し、お茶を出して、話を聞くそぶりを見せた。

 話しているうちに、人は頭の中に霧が入り込んだようにぼんやりとする。

 それほど急用でも、重大な件でもなかった気がしてくる。

 魔女が出てくる前に、なぜここに来たのか不思議に思いながら帰っていく。

 犬頭と猫頭の使い魔は、顔を見合わせて、魔女の元へ向かう。

 一際静謐な室内、魔女は長い眠りについている。

 使い魔は館と魔女を守る。霧深い森の奥、魔女はまだ目覚めない。

第四十八回のお題「霧」#Twitter300字ss @Tw300ss

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