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渡航

 冷えた指が毛並みを撫でる。獣は目をつぶって耐えたが、冷たいので身震いした。

 謝られたが、機械でできた主人は頭を撫でることをやめない。獣がくしゃみをすると、主人は慌てる。クローゼットから衣服を取り出して着せてくれる。

 どこも綺麗に磨かれた室内。獣は人間と呼ばれた過去があるが、長い間、遺伝情報しか持たなかった。

 船で星を渡り、たどり着いた場所で素体を合成する仕事は、合成機械に任されていた。

 機械を主人と呼ぶのは倒錯的だが、経緯を把握するまでは黙っておく。

 機械は既に何度か失敗したらしい。

 人間は獣なので合理的な判断などしない、お前の独占欲など無視する。自由な獣は再び裏切りを胸に。

#Monthly300 @mon300nov

毎月300字小説企画第33回お題・冷

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