表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
230/232

閃くは我が杖の

 一瞬の閃きに飛び乗った。身を翻した途端、さっきまで立っていた場所に一撃が落ちている。

 こうした事態は初めてだった。魔法使いと言っても、日がな一日、写本を読んだり研究をまとめるだけ。実践など、神代も遠くなった今、やりようもない。

 けれどさっき写本からぬるりと出た魔獣は、口から雷撃を吐いた。震える手で、手近な杖を掴む。魔法を行使する道具。大きすぎるから普段は打撃用にして、森で獣に追われたときに使っていた。

「クソ!」

 口汚く叫んでいつも通り殴りつける。魔法使いが何だ。

「やめろ無粋だぞ!」

 逆に魔獣が困惑し、魔法を教えてくれることになった。決して武力で負けたからではないと言い訳しながら。

#Monthly300 @mon300nov

毎月300字小説企画第32回お題・一瞬

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ