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星よ、さよなら

 あの人は何でもかんでも作ってしまう。

 誕生日ケーキ、クリスマスツリー、歌う小鳥のロボット、それから君。

 君はあの人に作られて、喜怒哀楽を備えていた。

 楽しければ笑い声をあげて、近所の学校にも嬉しそうに通っていた。

 君が人間ではないことを、教師達は知っていた。みんな、知らないふりをしてくれた。

 そんな日々がずっと続く気がしていたのに。君が毛むくじゃらの、この星の先住民の生き残りを模して作られたせいで、親星の連中に保護されることになるなんて。

 あの人は出かけていて、私と君は二人きり。あの人と星の創生をしたことは秘密なので、ほとぼりが冷めるまで、君と他の星へ出かけよう。星よ、さよなら。

#Monthly300 @mon300nov

毎月300字小説企画第24回お題・作る

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