表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
214/232

世迷い迷子と城を歩く

 意気揚々と相手は庭を突っ切っていく。

 茂みから見送ると、素早く反対側へ駆けた。

「見ーつけたー」

 真後ろから聞こえた声に、思わずうめきが漏れる。もう追いつかれたのか。

「まだ続けるの?」

 城の騎士の格好をした相手は、不思議そうに見下ろしてきた。

「絶対に諦めない」

 嫌悪を剥き出しにして言い返すと、相手は心底嬉しそうに笑うのだ。

「いいよ。俺も諦めない」

 迷い込んだ森の中、城を守る衛兵に声をかけたが最後、城の主人ができて嬉しいと世迷い言を言われ、外へ出られない。

「どうしても出るの?」

 寂しそうだが絆されない。怪しげな幻獣達の影なんか見てない。歩くことだけが、今できる全てだった。

#Monthly300 @mon300nov

毎月300字小説企画第22回お題・歩く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ