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彼方のきらきら

きらきら


 きらきらしているから、いいものだと思ったのだ。

 夏の間際、空から降りてきた女の子。穏やかな笑みで、言葉は話さず、身振りで人々と意思疎通した。

 彼女の背中には、きらきらした綺麗な白い翼。動くけれど、飛ぶことはない。

 夏休みに入り、彼女は校庭でキャンプしていた。友達が次々に差し入れをして。

 運命のその時、吹奏楽部は楽器練習をしていた。

 彼女は楽器の使い方を教わった。試しに、トランペットに息を吹き込む。

 途端に空ががらがらと崩れ落ちた。

 暗い空から、大きな掌が降りてきて、約束の時間だよと彼女を掬い上げ、連れ去った。

 割れた空には液晶めいた滲みや汚れが残り、それきり世界は壊れたまま。

#Monthly300 @mon300nov

毎月300字小説企画第19回お題・きらきら

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