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憧れの

 憧れの制服に袖を通す。

「行ってきます」

 部屋を出て、箒に飛び乗る。

 入学前に学校から支給された箒は気難し屋だったが、春休みの間に打ち解けた。本を読み聞かせたり、一緒に寝たりしたおかげかもしれない。

 楽しい気分だった。同級生が教えてくれるまでは。

「箒の支給なんてないよ」

 教科書と一緒に発注して、初日に学校に届くらしい。アレは何。

「ごめん、言い出せなくて」

 箒の注文を忘れているよと、入学前の説明会で先輩は教えてくれるはずだった。悪戯心で、箒に化けて説明したせいで勘違いが起き、同居生活をしただけで。

 親切に学校のことを教えてくれる姿は変わらない。

 複雑な気持ちで先輩を見送った。

#Monthly300 @mon300nov

毎月300字小説企画第16回お題・憧れ

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