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真白き野原を統べるもの

 夜更けに目が覚めた。窓の外では真っ白な兎が、雪の上を足跡もつけずに飛んでゆく。

 追いかければ、自分の足跡もなく、足裏も冷たくない。

 月の輝く夜だった。山並みは静かで、竜が二、三頭、翼を開いて飛んでいた。

 兎はいつの間にか増えていた。彼らが駆けた先は広い野原で、竜や虎、鳥や魚が集まっていた。

 勝負で勝った者が今年を統べるらしい。判定を任された。

 雪の上、飛んだり跳ねたり踊ったり。難儀したが、兎を優勝者に選んだ。

 兎は跳ねて大きくなる。竜と同じ大きさの、ふかふかした被毛の巨大な何か。皆、竜の一種らしい。人間はふかふか好きと言われた。

 解散後、兎だった竜に家まで送られ、朝まで眠った。

#Monthly300 @mon300nov

毎月300字小説企画第13回お題・白

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