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隣人の言い分

 そりゃ誤解ってもんだと思うよ、あたしは詳しいことは知らないけどね、そう悪い奴じゃないからさ、それほど悪いことはしやしなかったんじゃないかと思うんだよ──何せあの小鳥がとってもよく懐いていたからねえ、いや小鳥は怪我をしていたんだから、世話されて生き返った以上は恩義を感じていただけかもしれないけれどね、ペット禁止の賃貸だけど、健気な小鳥がいるってんでみんな知らないフリをしたのさ、盗んできたわけでも無理矢理言うことを聞かせていたわけでもない、本当の飼い主じゃなかったにせよ──あんなに小鳥をボロボロにするなんて碌な飼い主じゃないと思うけどね、あぁそんな睨まないでおくれよ、あたしは暇でもないんだからこんな話すぐ打ち切ったって構いやしないんだ──よく可愛がっていたほうだと思うよ、あんたに人間の心があるなら分かるだろう、助けてくれた人に迷惑をかけたくなくて、小鳥はここを飛び立ったんだよ、そうに違いないってもんだ、ご近所のよしみで言うなら奴らを責めないでやるのが人情ってもんじゃないかね、あんたも分かるだろ、あんな子どもに羽をつけてキメラにするなんて飼い主の方が……、あぁ雇い主の悪口は言えないってのは分かるけどね……まぁとにかく小鳥は逃げちまったんだ、ここで回復させてやった功労者のことを責めるのはとんだお門違いってもんだよ、あんたも仕事だから仕方ないんだろ、その面倒くさそうな顔つきで分かるよ、あの小鳥がどういう奴に飼われてたのか、あたしは聞きたくもないけど、もしできることなら、どこか明るい空の下でうまいこと大きな鷹や鷲に見つからずに捕まらずに、小鳥は小鳥らしく歌って暮らせていたらいいと思うね。

長い文を変則的な節や言葉遣いで書き直す。とりあえず700字に達するまで、のお題の時のものから。同じ話を書くのがいやだったので、同じ事件を別角度からに変えました。https://ncode.syosetu.com/n9497dr/172/

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