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だから私は答えない
愛おしい、と呼ばれた。返事をしないでいると、窓辺に木の実や果物が並べられた。
どうしたら見てくれる?
聞かれても困る。
面白くない授業を受け続けたのは、窓辺にそれが訪れるからだ。
「また来てるよ」
「この女子校に変なのが来るって、本当なんだね」
「大した奴じゃないからいいけど」
同級生達は笑っていたが、おそろしかった。
裏山から、沢山のナニカが出ることも。巫女として勉強を続け、このまま国家公務員職に就いて、あれらを鎮め続けること。家族が人質で、他の選択肢はないこと。
自分が、あの木の実を置く大きな鳥を、それほど嫌ではないこと。
向こう側に行かないために、答えない力を身につける。
第七十七回のお題「答える」
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