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もっと向こうへ

 あの子の骨は路地にうずめる。

 ちいさなちいさな小鳥だった。たぶんスズメ。スズメにしては、くちばしは青かった。真冬に、ベランダで倒れていたから、部屋に入れてよくあたためた。餌や手当ての方法を調べて、動物病院にも行って、いろんな手続きをするうちに、元気に鳴くようになって。

 そろそろ、野生に帰さなくてはいけなくて。

 迷いを見透かすように、とうめいな窓に何度もぶつかって、スズメは部屋に落ちていた。

 窓の外。

 スズメの見ていた外は、狭い。

 建て込んだ古い家屋の隙間から、わずかに、空と路地が見える。そこだけは、日がさすから、きっとスズメにも分かっただろう。ここは君のいる場所じゃない、別の場所に、スズメの世界があるはずだって。

 路地と塀の境目に、少しだけ舗装のない部分がある。どこか見知らぬ山だとか、遠くへ、埋めてやる気は起きなかった。

 いつか遠くへ行けるといいね。もっと遠くへ。

 この路地の、もっと先へ。


#444書 「路地」向けに。

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