表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/233

紀ノ川さん

 橋を渡る。もやがかかって、見通しは悪い。

 買い物帰りで、荷物が重い。こんなに、何を買ったのだったっけ?

「紀ノ川さん」

 また迷子になっていたようだ。後ろから呼び止められ、体が蛇に睨まれたカエルみたいになる。実際、後ろの声は少年のようだけれど、川面にうつるのは大きな蛇体である。

「紀ノ川さんひどいなあ。姉さんはどこにもいないじゃないですか」

 姉を探す蛇は、姉が彼の執着を恐れて逃げ回ることを知らないでいる。無邪気なまま、追いかける。

 阻むものは皆食われて。

「あっちじゃないのか?」

 指させば、蛇は素直に橋の下に降りていく。

 走らないように、ゆっくりと橋を渡って逃げおおせた。

第六十六回のお題「橋」#Twitter300字ss @Tw300ss

https://privatter.net/p/310549


今回まとまった小説がうまく書けなくて、にっちもさっちも行かなくなり、「ぐるぐるメビウス」の紀ノ川さん(名前ではない)が蛇を回避し続けるルートを書きました。意味が分からないのも無理はない…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ