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異世界でヤバい妹になった私は生きるためにあがく  作者: ノーネアユミ


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9 新しい生活


 家督が手に入ったぜ!

 後見人になってくれた辺境伯家から王家に打診でもあったのだろう。書類は問題なく認可された。


 私はすぐさま両親を領地に追いやる。

 抵抗はされたけど辺境伯家の護衛騎士が力を貸してくれたし簡単だったわ。

 馬車に乗せてドナドナしてやった。


 我が家の使用人は最低限にしていたし、誰も止めない。


 私が新しい女伯爵じゃい!



 両親には最低限の予算で暮らしてもらうことにする。

 使用人を5人もつけたのだから問題ないだろう。


(まあ使用人の役割は前伯爵夫婦の世話より、カントリーハウスを維持するためだけどね)


 誰も住んでいない屋敷は痛みが早い。住まわせる人員は必要経費だ。

 本当は処分したいけど、先祖代々の財産を受け継ぎ次代へつなぐのも貴族の役目。


 浪費は禁止させた。領地での前領主夫妻は悪評がすさまじいから、同情する人間も出るわけない。

 



 これで邪魔者はいなくなった。

 しかし新しい仕事も生まれる。代替わりのあいさつが必要になるのだ、王家に。

 


「何着て行こう」


 王宮におもむくにはちょいと古いドレスしかないけれど、気にしないことにした。

 新調するには資金と期間に余裕がない。


 代替わりのお祝いに姉から支援金が贈られたけど、借金の返済で消えたよ全額。

 まあ手持ちのドレスは品が良い。元が高級品なら大丈夫だろう。



「話はうかがっております」


 宰相様と書類のやり取りはすぐ終わるが、陛下への謁見は待たされた。

 あいさつといっても形式だけだから一瞬で終わるのに。


「サンフラワー家の当主となりました、マリーゴールドにございます」

「うむ、大義である」


 王家にはそれで終了。

 次は貴族家に知らしめる必要が。




「どうしましょうロータス卿」


 夕食の席でロータスさんに相談した。

 1人の食事は味気ないから、彼に同席を頼んでいる。


(新婚夫婦みたい♡)


 浮かれているのは私だけだろうな。


「それでしたら王家主催の夜会があるそうです」

「じゃ、そこで済ませますか」



 しかし行くと決めただけで行けるわけではない。

 王宮で開催される舞踏会だ。ダンスを踊るのは絶対。


「久しぶり過ぎて忘れたわ、練習につき合って下さる?」


 恥を承知で誘ってみた。

 優しいロータスさんは断らない。


「あゴメン」


 足の下に柔らかい感触が。パートナーの顔が苦痛でひきつる。

 いくらかかとの低い靴だとしても踏まれたら痛いよね。


「自分も苦手なのでお気になさらず」


 ロータスは怒ったりしないけど、さすがに悪い。


 ま、マリーゴールドはダンスが得意だったから、練習の成果もすぐ現れたよ。

 本番で足を踏む危険性は消え去ったね。




 舞踏会の前日はさすがに早く寝た。

 久しぶりのしっかりした睡眠でスッキリ目覚める。

 新しいドレスはやっぱり無理だから、ドレッサーにある物から選んでいた。



 問題は‥マリーゴールドが持っているイブニングドレスってどれもこれもけばけばしいのだ。デイドレスはまともなのに。


 どぎついピンクのフリフリとか無理なんですけど。

 夢かわいい? ロリータファッション? ってのもちょっとねえ。



 大人っぽいデザインを探せば、真紅と深緑と金でクリスマスカラーのとか、紫と黄緑で某人型汎用兵器みたいなのとか。


 赤と黒くらいはマシな方なのだ。

 青のドレスが見つかって手に取ると露出度が半端ないやつだったり。


(これでよく可憐な令嬢を装っていたわね)


 まあ普通の夜会と仮面舞踏会で使い分けていたはず。

 記憶をさらって、ギリギリ今の自分でも許容可能なドレスを探し出したよ。



 侍女に手伝ってもらい着付けとメイクが終わった。

 鏡には久しぶりにかわいらしい姿が映る。

 

 エスコートはロータスさんに頼んでいた。

 玄関ホールで待っていた彼は、1度こちらを凝視してから目をそらす。


「もっと大人しい服はなかったのでしょうか」


 あ、胸ね。


 確かに谷間が見えるデザイン。

 男の人にこのドレスで密着すると、みんな私の嘘を簡単に信じこんだな~

 お姉様に虐げられているとか。



「これが1番大人しかったの」

「ドレスの1着くらい作っておくべきでした」


 口答えしたらぼやきが返ってくる。


 馬車に乗っている間も全然こっちを見てくれない。

 せっかく着飾ったのだからもっと見て欲しいのに‥



 マリ―ゴールドの胸はメイドが頑張って寄せ上げしました。

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