17 ハッピーエンド?
結婚式の描写の為だけにゼクシ〇のサイトを検索しました。
ちょっとだけむなしいのはなぜでしょう?
そして20歳になった私は、今日婚姻の式を迎える。
何とか資金がたまったからね。借金はまだあるけれど、領地経営が順調だから銀行も支払いを待ってくれている。
私はこの日のためにあつらえた婚礼衣装を身にまとった。
もちろん1度しか着ないドレスの新調なんて、もったいなさすぎてやらないよ。
売れそうな物を探して屋根裏を漁っていたら、ちょうど良い白いドレスが見つかったのだ。多分両親の結婚式で母親が着たドレス。
それを流行に合わせて仕立て直した。
純白のと言い切るのは難しい。
しかしちょっとくらい黄ばんでいようがくたびれていようが、私が着れば絶対輝く。
そう思えば良いのさ!
どうせ参加者も親族だけにしたのだ。悪口など言う人は誰もいない。
「マリー、とっても美しいわ」
着つけを手伝ってくれたお姉様がため息をついた。ドレスのリメイクは思っていたより成功したみたい。
姿見に映る私は‥すごくきれいだ。
サルビアの言葉はお世辞じゃないだろう。
私が控室から出ると、ドアの前でロータスが待っていた。
何も言わなかったけれど、目を丸くして真っ赤になった彼から気持ちが伝わってくる。
私たちは神殿の控室から式典の間へ向かった。
エスコートはオリバー様に頼んでいる。
一般的には父親が付き添うのだろう。一応私だって両親を呼んではいたが、あの2人だし‥
「もっと金を送らんか」
「そうよそうよ、あんなにかわいがってあげたのに親不孝ね」
久しぶりに会った彼らの老いに私は驚く。だが減らない文句に同情心は消え去ったわー
「おめでたい式なんだからもっと豪勢にしなくちゃ」
「まったくだ。これでは面子が立たん」
ブツブツ不平が止まらないのなら、式には参加させてあげなーい。
使用人に連れ出させ会場の外で待機させたった。
後で披露宴にだけは加えてやるけど、黙らせるのは大変そうだな。
「では行こうか、マリーゴールド嬢」
私はオリバー様のたくましい腕に手をそえ神殿の中央を歩く。
両脇にいるのはサルビアとロータスの家族だけ。
去年参加した姉の豪華な結婚式に比べたら雲泥の差だけど、幸せは変わらない。むしろこっちが上なんじゃね?
祭壇の前では愛する人が待っている。私は辺境伯の腕を離し、ロータスの腕をギュっとした。
たとえ細腕だろうが、この腕はとても頼りになるのだ。
「精霊の名においてお互い愛することを誓いますか」
神官様の問いかけに、2人同時に答えた。
「誓います」
ロータスが顔にかかるベールを持ち上げる。
そして彼は私と口づけた。
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ああ、幸せ。幸せ過ぎて世界が輝いて見えるくらい。
(あれ? 実際まぶしいのだが)
周りはキラキラ光っている。神殿ってこんな演出してくれたっけ?
ついキョロキョロしてしまった。光に包まれすぎて周りが見えない。
ちょっとしたパニックに襲われる。
(なにこれ? 事故? でも誰も騒いでないし)
耳を澄ませば、なぜか頭の中に言葉が響いた。
『そして2人はそれから末永く幸せに暮らしました。めでたし、めでたし』
光が治まる。
真っ暗だ。音がしない。私の周りには誰もいなかった。
「どこよここ!」
声を上げれば意識がはっきりする。
私は布団の中で横になっていた。
(え、気を失って運ばれたとか? そこまで疲れてはいなかったはずだけど)
私は手に何か握りしめている。確かめるため腕を動かしたら、手元が光る。
持っていたのはスマホだった。表示されたのは読みかけの小説。
(なんでこれがここに?)
疑問はすぐに解消した。
スマホが手元に来たのではない。
私が、元の部屋に戻っていたのだ。
行きて帰りし物語なのですよ! 次回最終回☆




