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異世界でヤバい妹になった私は生きるためにあがく  作者: ノーネアユミ


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17/20

17 ハッピーエンド?

 結婚式の描写の為だけにゼクシ〇のサイトを検索しました。

 ちょっとだけむなしいのはなぜでしょう?


 そして20歳になった私は、今日婚姻の式を迎える。

 何とか資金がたまったからね。借金はまだあるけれど、領地経営が順調だから銀行も支払いを待ってくれている。



 私はこの日のためにあつらえた婚礼衣装を身にまとった。

 もちろん1度しか着ないドレスの新調なんて、もったいなさすぎてやらないよ。


 売れそうな物を探して屋根裏を漁っていたら、ちょうど良い白いドレスが見つかったのだ。多分両親の結婚式で母親が着たドレス。

 それを流行に合わせて仕立て直した。


 純白のと言い切るのは難しい。

 しかしちょっとくらい黄ばんでいようがくたびれていようが、私が着れば絶対輝く。


 そう思えば良いのさ!


 どうせ参加者も親族だけにしたのだ。悪口など言う人は誰もいない。




「マリー、とっても美しいわ」 


 着つけを手伝ってくれたお姉様がため息をついた。ドレスのリメイクは思っていたより成功したみたい。

 姿見に映る私は‥すごくきれいだ。

 サルビアの言葉はお世辞じゃないだろう。


 私が控室から出ると、ドアの前でロータスが待っていた。

 何も言わなかったけれど、目を丸くして真っ赤になった彼から気持ちが伝わってくる。


 私たちは神殿の控室から式典の間へ向かった。

 エスコートはオリバー様に頼んでいる。


 一般的には父親が付き添うのだろう。一応私だって両親を呼んではいたが、あの2人だし‥



「もっと金を送らんか」

「そうよそうよ、あんなにかわいがってあげたのに親不孝ね」


 久しぶりに会った彼らの老いに私は驚く。だが減らない文句に同情心は消え去ったわー


「おめでたい式なんだからもっと豪勢にしなくちゃ」

「まったくだ。これでは面子が立たん」


 ブツブツ不平が止まらないのなら、式には参加させてあげなーい。

 使用人に連れ出させ会場の外で待機させたった。


 後で披露宴にだけは加えてやるけど、黙らせるのは大変そうだな。



「では行こうか、マリーゴールド嬢」


 私はオリバー様のたくましい腕に手をそえ神殿の中央を歩く。

 両脇にいるのはサルビアとロータスの家族だけ。


 去年参加した姉の豪華な結婚式に比べたら雲泥の差だけど、幸せは変わらない。むしろこっちが上なんじゃね?


  

 祭壇の前では愛する人が待っている。私は辺境伯の腕を離し、ロータスの腕をギュっとした。

 たとえ細腕だろうが、この腕はとても頼りになるのだ。


「精霊の名においてお互い愛することを誓いますか」


 神官様の問いかけに、2人同時に答えた。


「誓います」


 ロータスが顔にかかるベールを持ち上げる。

 そして彼は私と口づけた。



 °˖✧✧˖° °˖✧✧˖° °˖✧✧˖° °˖✧✧˖°


 ああ、幸せ。幸せ過ぎて世界が輝いて見えるくらい。


(あれ? 実際まぶしいのだが)


 周りはキラキラ光っている。神殿ってこんな演出してくれたっけ?

 ついキョロキョロしてしまった。光に包まれすぎて周りが見えない。

 ちょっとしたパニックに襲われる。


(なにこれ? 事故? でも誰も騒いでないし)


 耳を澄ませば、なぜか頭の中に言葉が響いた。



『そして2人はそれから末永く幸せに暮らしました。めでたし、めでたし』





 光が治まる。

 真っ暗だ。音がしない。私の周りには誰もいなかった。



「どこよここ!」


 声を上げれば意識がはっきりする。

 私は布団の中で横になっていた。


(え、気を失って運ばれたとか? そこまで疲れてはいなかったはずだけど)


 私は手に何か握りしめている。確かめるため腕を動かしたら、手元が光る。

 持っていたのはスマホだった。表示されたのは読みかけの小説。


(なんでこれがここに?)



 疑問はすぐに解消した。

 スマホが手元に来たのではない。

 私が、元の部屋に戻っていたのだ。


 

 行きて帰りし物語なのですよ! 次回最終回☆


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