第2話・七不思議
(自分が仕切って情報集めの日にちを決めたが、もっと長くしておくんだった...何1つ情報がないまま木曜...はぁ、どうやって言い訳するか...)
拓斗はまるで死地へ赴く兵士の様な足取りで集合場所へ向かう。場所は前回と同じ対話室だ。一歩歩くたびに憂鬱さが増し来た道を戻りたくなる。
拓斗は基本的に調べ物や情報集めが得意な方だ。だが、類は友を呼ぶというように美琴も智幽も拓斗に劣らず集めるのがうまい。そのせいかこの3人で何かを調べるときは、調べてきた質と量で最も優秀な者が、意見をまとめるリーダー係となる。
拓斗は別にリーダーをやりたいけど出来そうにないから憂鬱なのではない。ただ、いつもののノリで指示をしてしまったため、それをダシに2人にいじられるのを危惧しているのだ。特に美琴の方はいつもいじられてることもありほぼ確実にいじってくるだろう。
(あーみこのうざい顔が容易に想像できる。やっぱ行きたくねー。だけどここで逃げると後で余計に弄られるよなぁ。ハァ。面倒くさい。)
対話室の前に着いた拓斗は、扉の前で深呼吸をする。この前よりも扉が重い。それが自分の気分のせいだとは分かっているが、その重さがより一層、拓斗を憂鬱にする。
「あ?まだ誰も来てないのか」
対話室に入ってもそこに二人の姿はなかった。どうやら一番乗りらしい。
拓斗は適当な椅子に座りカバンから本を取り出し読み始める。
読み始めて10分ほどで、2人がやってくる。
「あ、タク早いね、もう来てたんだ」
「ああ、お前らはどうしたんだ?」
「いやぁ担任の話が長くてさ。今ホームルーム終わって急いできたんだよ。まあ、もういるとは思わなかったけどね」
つまりはそういう事らしい。何故二人が急いで来たかったかは謎だが、別段あほな事でも考えていたんだろう。こいつらは情報集め、コミュ力、勉強など基本的には頭がいいが、馬鹿なのだ。
「じゃあ、報告会を始めるか。まずはそうだな、みこ。なんかあったか?」
「あれ?今日は私からなの?いつもはタクから始めるのに」
(う、馬鹿のくせによく覚えてやがる。順番なんて覚えてなくていいだろ。)
「別に順番なんてどうでもいいだろ。それより早くしろよ」
拓斗は自分の事など棚に上げて促す。拓斗は自分を過小評価しているため、自分が集められなくても美琴や智幽は持っていると考えている。
「う、それが私、見つけられなかったんだよね。一応私が話したことある人には大体聞いたつもりなんだけど...何一つ見つけられなかった...」
(みこも見つけられてない。だとするとやっぱり七不思議なんてないのか?嫌でもまだちぃがいる。ちぃなら)
「そ、そうか。実は俺もだ。とりあえず同学年、先輩、教師の知り合い辺りに聞いて回ったんだが何一つ見つからなくてな。一応学校の昔の資料とかも調べてはみたけど、成果はなかったな」
「そう、タクもなかったんだ。まあ、私と聞いてる人大体同じだね。それ+学校資料でも見つからなかったんだ......」
美琴はどんどん縮こまっていく。そんなに悔しいことなのかと、拓斗は思っていたがそれはまったく筋違いだった。
「おい、どうs」
「いやっっっっっっっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!セーフセーフ!これでタクに馬鹿にされないで済む。よかったぁ。タクなら絶対見つけてくると思って、先に来てちぃちゃんに教えてもらっておこうと思ったらタク居るし、私から始めさせるし、もう絶体絶命だったよ!いあやぁ良かった」
どうやら何も見つけられなくて拓斗に弄られると思った美琴は、先に来て智幽に情報を横流ししてもらう予定だったらしい。だがそれは拓斗が先に来ていたために不可能となり、半分「いじられる」と諦めムードだった。しかし拓斗も情報を見つけてくることができなかった為あおいことなり、嬉しがっているのである。
「じゃあ、今回のリーダーはちぃちゃんだね!よかったねちぃちゃん初だよ!初!これで今日からしばらくはタクを顎で使えるよ」
美琴の騒ぎように少し慌てている智幽。それもそうだ。拓斗(もちろん美琴も)を使えるのは智幽であり美琴ではない。
「うるせえよみこ。別にお前がリーダーになった訳じゃないんだから騒ぐなよ。俺は確かにちぃのいう事は聞くがお前が言わせたり、お前が考えたような命令は聞かないからな」
「うっ、先に止められた」
「当たり前だ。そもそも命令できるのはリーダーだけなんだから」
美琴は肩を落とす。やっと拓斗へ反撃するチャンスだと考えたところでその一歩を挫かれたのだ、無理もないだろう。ただ、そうは言っても言い分は拓斗が正しいので美琴が可哀想だと思う必要はないのだが。
「それよりちぃ。せっかくのリーダーだ。これからの事とか行動方針とか、どうするんだ?」
拓斗の言葉に黙ってしまう。元々智幽は二人の後ろをついて歩くことが多く口数も多い方ではない。その為、リーダーにはなったものの内心ではどうすればいいのかわかっていなかったりする。
智幽は天井を向き大きな深呼吸をすると、顔を戻し二人を見つめて、ゆっくりと話し始めた。
「これからは、美琴ちゃんが始めた七不思議探索、7つないし6つは見つけようと思います。…そしてこれからの実行班?調査班と呼べばいいのかな?そのリーダーはタクに一任します。…やっぱりこういうのは慣れてて人見知りしない人が適任だと思うので」
智幽は少し恥ずかし気に髪をいじりながら言った。どうやら二人に注目され照れてるらしい。
「ええー!結局タクに従わなくちゃいけないの~まあ、確かに慣れてはいるけどさぁ」
智幽の発言に少し悩み顔になる美琴。それもそうだ、拓斗は幼馴染であるが故、智幽よりも美琴を優先して雑に扱う。もちろん優先的に働かせているだけであって、おざなりに扱ってるつもりは拓斗にはない。
「はぁ、リーダのいう事は絶対だ。反論してんじゃねーよ美琴。で、ちぃ。俺は構わないがせっかくリーダーになったのに俺がやっちまっていいのか?」
拓斗は美琴の愚痴を一蹴してから智幽に問いかけた。
「私は、みんなに指示出すのとか…苦手だから。だったら慣れてるタクにやって貰った方が私の気も楽だし…考えずに済むから」
智幽の言葉を聞き納得した拓斗は、美琴にルーズリーフとペンを渡し自分は席を立つ。
「えっと、じゃあいつも通りやっていこうと思うが、構わないな」
「うん」
「リーダーが決めた事じゃ反論できないもんー、不本意だけど分かったよ」
「よし。じゃあまず智幽に聞きたいんだが、その見つけた噂って何だったんだ?」
拓斗は前置きもなしにいきなり本論に入る。どうやらリーダーを決める話し合いで時間がかかったのが嫌だったらしい。
「えっと、私はこの学校のOBが親族にいる人に噂を聞いてもらいました。それでも1個しか見つからなかったんですけど…」
「いい。続けてくれ」
「はい。その聞いた1個は、姉がこの学校に通っている人から聞いた情報でした。噂はあの有名なトイレの花子さん。正直、七不思議というよりも学校の怪談の説の方が有効だとは思いましたけど、七不思議と聞いて返ってきた返答なので、一応ありかなと思いました」
智幽の説明に唸る拓斗。正直、智幽が言った通り花子さんには七不思議というよりも、学校の怪談としての認識の方が大きい。
「確認は、まだしてないよな」
「うん、まだです」
「じゃあ、一応調査してみるか。ただ、他の噂もないとすると、並行して再び噂を集めた方が効率的だろう。じゃあ、その分担だが...」
「えっと、その...1ついいですか?」
「ん?ちぃ、どうした改まって。別に構わないけど」
智幽は拓斗の返答を聞くと深呼吸をして話し始める。
その口調はいつもとは全然違うものだった。
「いやいや、久しぶりだな。5、いや半年ぶりくらいか。全くこの手の話題を話す奴らが年々減っていくな。ははは、その顔だその顔。何が何なのか訳が分かっていないあほづら。何度見ても愉快だ」
「お、おい智幽どうしたんだ?」
「ち…智幽ちゃんどうしたの!変だよ、いつもはもっとおどおどしてるのに」
美琴が何気に酷いことを言っているがそれに突っ込むものはいない。
「今の私はこの体、智幽という者ではない。私の名前は✕✕✕だ。まあ、多分何を言っているかは分からないだろうがな」
2人はまだ半信半疑で智幽を見ている。すると智幽、そいつは短くため息をついた後、「証拠を見せる」と言って指を鳴らした。
すると周りの景色が一瞬にして変わり、拓斗たちはいつの間にかソファに座っていた。周りを見回すと真っ白い空間に、自分たちが座っているソファや机など、いくつかの家具が置いてある。
「さあ、これで分かってくれたかい?ん?」
智幽、智幽の体に入ったなにかは自慢気に問いかける。拓斗は焦りながらも冷静さを保ちながら智幽を見ている。美琴はいつもの元気さをなくし、右手で拓斗の服を掴んでいる。
「とりあえず、ありえない現象が起こっているのは分かったが、あんたは一体何なんだ?何が目的だ?」
「はぁ、君本当に高校生?せっかく奇跡を見せてあげたのに、最初に言うセリフがそれか」
「正直驚いているが、それよりもお前が何者かも、何を目的にしているのかもわからないのに、気を抜くなんてできないな」
「警戒されてるなー。最初に呼び出したのはそっちなのに」
「警戒しない方がおかしい。それよりも呼び出したってなんだ、少なくとも俺には心当たりがないんだが」
「私もないよ」
美琴も拓斗が落ち着いているのをみて少し余裕が出てきたのか、拓斗に続いていった。
「それじゃあ、ち…智幽が何かを呼び出しったてことか。おい、どうなんだ」
そいつは軽く笑うと首を振り言葉を続ける。
「呼び出したのは君たち全員が、だ。まあ、呼び出そうと思って呼び出したんじゃないから分からないと思うけど」
「じゃあ、なにが原因で…」
拓斗がそいつに答えを聞こうとするより先にある提案が出された。
「さあ、何が原因でしょう?何が条件でしょう?何が目的でしょう?自分で考えてみなよ、もし私を満足させられない様な答えなら…ここからどうやって戻るんだろうね?」
笑顔で淡々と脅してくるそれに怯みながらも拓斗は睨み返す。
「ふざけてやがる、こんな単純な脅しに屈しなくちゃいけないなんて。おい、当てればいいんだよな」
拓斗は会話をしながら脳をフル回転させながら考える。どの行動がこいつを呼び出したか…何が原因なのか…
「私を満足させる答えが出たらちゃんと出してやるさ。君は頭がいいんだろう、拓斗だったけ?少しぐらいならヒントも…」
「七不思議、お前はそのワードで出てきたんだろう。そして条件はそのワードとそれらすべてを見つけようとする事、何が目的なのかは分からないが、お前自身も七不思議に関係している現象、もしくは七不思議の1つ、違うか?」
拓斗がそいつの言葉を遮りながら言うと、そいつは驚きながら拓斗を見る。
「…驚いたな。まさかそこまでばれるなんて、こんな短い会話でどうやってそこまで求めたんだ?」
「それより約束だ、この場所からだせ、戻したら教えてやる」
拓斗は自分のペースを崩されることなくそう告げる。それは何も言うことなく指を鳴らし元の場所に戻した。
「それで、どうやったんだ?」
そいつは興味深そうに拓斗の顔を見る。拓斗は過程をいう事を嫌うが、今この状況でそれを通して自分や美琴、智幽に何かあっては元も子もない。
「まずワードは簡単だ、お前が最初にこの話をするものが減ったと言っていたからな。七不思議で確定だ。そして条件、これは関係している人数が俺たち3人だと言ったからな」
「…なるほど確かにお前達は聞き込みをしていたからな。七不思議の話をしていたのはお前達だけじゃない。だから七不思議の事について3人しか知らない事が条件って訳か…よくまあ、あの状況で私の言葉をちゃんと覚えてたな」
「俺にできる唯一の事だからな。それよりも、目的を教えろ、そしてその状況でも智幽は無事なんだろうな?」
拓斗は環境が元に戻ったことだけではまだ油断しない。なんせ相手は軽い動作一つでワープ、もしくは幻覚を使ってくる化物だ。油断した途端に死ぬ、そんなのことを拓斗が望むはずがない。
「智幽、この子の意思はちゃんと無事だ。脅しはしたが、それは君の力を見たかったからだよ。私は君たちと敵対ではなく協力したいんだ」
「あんなことやられた直後で信用できると思っているのか?名前さえ俺らは聞き取れないのに」
そいつは少し納得したように手と叩くと、疑問に答え始めた。
「そういえばそうだったな。君たちは私の名前が分からないんだった。といっても本名は聞き取れないからなぁ。ふむ、そうだな。これから私の事は七番目とでも呼んでくれ」
そう言った瞬間、二人の顔が強張る。今この七番目が言ったことが本当なら、この目の前の現象が七不思議という事になるからだ。
「その驚いた顔、いいね。そうだ、お察しの通り私は七不思議の七番目。そしてこの番号に基本意味はないが七番目、つまり私だけは七不思議の自分以外の6人を唯一全て把握し、支配している。まあ、ボスみたいなもんだ。さあ、これぐらい提示すれば少しは信用も得られたかな?幸い私が特殊な力を持っていることは既に証明しているからな。言っておくがあんなのができるのは私ぐらいなものだぞ?」
拓斗は驚いた顔を直し、冷静に分析し始めた。七番目という存在。七不思議の番号。どうして智幽に憑いたのか...一気に信じられないことが連鎖し、拓斗ははじめて七番目に対して動揺をみせる。
「それで、その七番目がどうしたんだ?俺たちに協力しろと言ってもあんな化物みたいな力が使えるやつに助けがいるなんて思えないんだが」
「一応ね。私だって不可能な事もあるんだよ。例えば分身なんてできないから同時に二つの場所を調べるのは不可能だし、それに男子トイレとか、女子禁制のところはそもそも入れないしね」
「普段は実体ないくせに、何が女子禁制だ。それは関係ないだろ」
「うるさいなあ、私だって気にするんだよ。それよりも、ん?興味が出てきたようじゃないか」
七番目はにやにやと拓斗を見る。拓斗はめんどくさそうに顔を背け、元に戻さないまま喋り始める。
「正直、そこまで言われても全てが常識外過ぎて信じることはできない。けどだからこそ信用しなくちゃ始まらないからな。俺からは嘘をついてるようには見えないし、とりあえず話位は聞いてやる」
拓斗の言葉に満足そうにうなずく七番目。しかし、いきなり黙って考え始めると何かに気づいたようで無言で拓斗によってくる。
「...おい、お前そういえばさっき私の能力について化物とか言ってただろ。確かにお前たちからすれば規格外かもしれないが、それでも化物って言葉を選ぶ当たりお前性格ねじ曲がってるな」
「別に普通だよ。それよりもなんだ?人間扱いされた方が嬉しかったか?俺たちをいきなり埒外な力で攫って、あげくに脅迫までした化物の犯罪者さん?」
拓斗の煽りに対し少しきれ気味になる七番目、しかし自分に非があると思っていたのかあっさりと引き、謝罪した。
「それについては悪いと思っている。さっきも言ったがお前たちのテストと私を信用させることが目的だったんだ。許してくれとは言わないが、今後、その話をもちだすのは止めてくれないか」
改まった謝罪に対し拓斗よりも美琴が先に返答する。
「七番目の人もちゃんと謝ってくれたしもういいでしょタク。それよりも七番目の話聞こうよ。私達結局目的も何も聞いてない」
「ああ、そうだな。確かに結局全然本論には入ってなかった。じゃあ七番目、隠し事せずに全部話してくれよ。先に言っておくが嘘は見抜けるぞ」
美琴の頭を軽くなでながらそう宣言する拓斗、美琴は「また威圧的な態度とってー」と拓斗を叱っていたがその後に一言、いきなり顔から表情が消え「まあ、嘘を見抜くことは私もタクもできるしね」と小さくいった。
幸か不幸か、そのつぶやきを聞き逃すほど、七番目は馬鹿ではなかった。
「...二人ともくるってやがるな。...まあいい。私の目的はお前らみたいな狂ったやつじゃなきゃできないからな。
拓斗、美琴。私がお前たちに依頼したいのは、私以外の6人。その全員の発見と彼、彼女たちの抱えている悩みの排除だ。こうなった経緯を簡単に説明するが…」
七番目は今までにない口調で真面目に説明を始める。
・目的は七不思議の安定、それによる霊界の安定化
・その為には七不思議たちの同意が必要な為、七番目の強制権では行えない
・しかし七番目は七不思議の中でも異質な存在な為、逃げられてしまう
・その為に自分以外で七不思議の問題を解決できそうな、頭がよく異質なものに抵抗が少ない者を待っていた
「…ちょっと待て。何で探さずに待っていたんだ?俺たちに今やってるように誰かに憑いて説明すれば済む話だろ」
「それができればよかったんだけどね。ちょっとややこしい話なんだけど、私達七不思議には自分が一番力を発揮できる領域があってね。その中ではたとえ私でも領域の主にはあらがえないんだ。私の能力はその外に連れ出すことだから、いざとなったらどうにでもなれるんだけど、そんな命令をして従ってくれるとも思えないし」
「それには同意だが今それが何の関係がある?」
「さっきの疑問は私の領域の話に直結するからね。私は七番目の七不思議で、能力は私達を見つけようとする者の前に現れ望みとは逆の方向に持って行く?だったかな。私達七不思議はどんどん引き継がれていくんだけど、それは力だけで、別に使命とかはないんだ。だから、お前たちをそんな方向に持って行く事はしない。おっと話がそれたな。それでだ。私の能力は関係上、学校全体に領域を張っていなければいけないんでな。領域は他6人が所有している場所以外の学校施設となっている。ただ、わかるよな?」
いきなり問いかけを返されるが、特に焦る様子もなく平坦と話し始める。
「そんな広大な領域を構えていたら、何かしらの制限はつくだろうな」
「正解だ。ちなみに私の制限は『七不思議を探すものが現れない期間は全能力、および霊体の拘束』だ。だから言っただろ半年ぶりだと」
その言葉を拓斗は予期していたらしく、少し面白くない顔をするだけで終る。逆に美琴は七番目を見て泣き出す。
「そんな...悲しい、自分が好きな時に動くことも誰かと喋ることもできないなんて...悲しすぎるよ...」
美琴のその雰囲気に耐えられなかったのか、わざとらしく元気を装った七番目が話し始める。
「まあ、拘束されてるっていっても寝てる感覚に近いから苦は少ないよ。それより話を戻すぞ」
その後説明に戻り重要な話が済むと、七番目は智幽の体から離れ、残されたのは何も知らない智幽と脳の整理が追い付いていない拓斗、智幽の無事を安堵する美琴の3人だけであった...
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