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バカな王様と賢い旅人

短いです。

 昔々、バカな王様がいました。


 あるときバカな王様は言いました。

 

「国のためにはお金が必要だ。国民にかかる税をあげよう」


 そしてまたあるときも、


「国防のために兵士が必要だ。賦役を増やそう」


 さらには、


「あの村には反逆者がいるらしい。村を焼き払おう」


 やりたい放題でした。




 そしてクーデターが起きました。


 王様に不満を持っていたたくさんの国民が王城へ攻め入りました。バカな王様は「やめろ」と命令しましたが、国民は止まりません。


 たくさんの偉い人が処刑されました。王様は隠し通路でうまく逃げられてしまいましたが、王制は瓦解しました。国民はみんな大喜びでした。




 ただ、その喜びの日々は長く続きませんでした。


 クーデターが起こり国の重鎮がいなくなってしまったことで、新しく国のお役職に就いた方が、バカな王様のときより重い税を国民に課しました。国民は怒りましたが、クーデターによる損失を補填しなければ国が崩壊すると言われたら納得するしかありませんでした。


 そして兵士になるための賦役も増えました。どうやら戦争が大好きな隣国が王の退位による混乱をついて攻め入ろうとしてきたからです。朝から晩まで兵士の仕事をしなければならなくなった国民はヘロヘロに疲れてしまいました。


 そんな中、ある村が一斉蜂起をしました。国への反逆者がいたようです。国の管理体制が崩壊し、兵士がヘロヘロに疲れていた王国は、これを止めるのにだいぶ時間と手間と犠牲を払うことになりました。もう散々です。



 そして、元王様だった賢い旅人は「だからやめろと言ったのに」と呟くと、遠くの国へと逃げ込みました。

歴史上こういうことってほんとにあったんですかね?



【私個人的な追記】

8/3に日間童謡ランキングで1位取りました! ついでに月間12位も! ありがとうございます!

まさかこの作品がランクインするとは欠片も想像しておりませんでした……嬉しいですが驚きの方が強いです。

てっぺんとったどーーーー!

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― 新着の感想 ―
[一言] 少し違うのですが、フランス革命から王政復古の辺りを思い出しました。 あとは某政党が政権を取ったときとか。 批判云々ではなく、外からじゃわからないこともあるよねっと言う意味で。
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