過去編10 拓弥と律の出会い
優真が退院して一週間後のこと。
拓弥は優真からあることを聞かされる。
「拓弥、俺、実は入院する前にアルバイトしていたんだ」
「そうだったのか!? だから、倒れたんじゃねえか?」
「もしかしたら、そうかもしれない。いや、そうだ」と苦笑いする優真。
「無理するなよ、全く」
「ん、それで何だけど。今日、久々にアルバイト先に行こうかと思うんだ。よかったら、拓弥も行かないか? あ、働きにじゃなくて顔出しに」
「おう、それなら俺も行くぜ」
その後、二人は律がいる店に行くことに。
店に着くと、若い店員の男性がお客の対応をしていた。優真の代わりだろう。
優真は店内の周りを見渡す。
「優真?」その様子に拓弥が不思議に思い、傾げる。
優真は黙って店員のところへと足を向ける。
「あの、すみません。俺、佐山優真っていいますが、律さんいますか?」
「は、はい。今呼んできます」
律という人が呼ばれて奥の部屋から出てきた。
「おや、優真くんじゃないか! 入院って大丈夫だったかい?」優真を見れば心配した様子を見せる。
「大丈夫ですよ。少しの間だけ病気が悪化しただけです。お世話がせしました」と苦笑いする優真だったが、元気な顔を見せる。
「そうかい、無理するんじゃないよ。ん? 見ない顔だね。君は?」
拓弥を見ると少し戸惑った素振りを見せ、傾げる律。
「あ、俺は優真のダチの青山拓弥っす!」
「拓弥くんかい? 初めまして、よろしくね」
律はそう挨拶し、微笑む。
「よろしくっす!」
元気よく答える拓弥。
この時が拓弥と律の出会いだった。
この回で過去編終わります
次話は、現在に戻りますので、お間違いなく!




