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生きて… 咲side

咲は見知らぬ男と一緒に歩くとたどり着いた場所に優真は眠っていた。そこは集中治療室だった。


優真の身体にはたくさんの管が繋がれていた。傍らには機械が規則正しく鳴っていた。それが優真が生きている証でもあった。


「優真さん!」と咲は叫ぶが優真の反応はない。


「三日間、意識が戻ってないんだ……」と俯きがちに男性は言う。


「そんな……」

咲は衝撃を受けた。


「俺、一人になってしまう」

不意に男性はぽつりと呟く。小さい声だったが、 咲は聞き逃さなかった。



「あの、一人ってどういう事ですか?」

咲は不思議そうに見つめながら問う。


「嗚呼、優真は俺の息子なんだ。俺の妻でもあり優真の母親でもある彼女は優真が生まれたときに亡くなった。男一人で優真を育ててきた。それなのに優真まで」

そう言って男性は曇った表情を見せた。


「そうだったんですか。優真さんのお父さん、まだ優真さんは生きてます。きっと目を覚ましますよ。信じましょう」

咲は男性を励ますように言うと眠っている優真を見た。


そして、何も言わず優真の手を握りしめた。


(優真さん、どうか生きてください。目を覚ますの待ってますから)


涙を流しながら、咲はそう願った。

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