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久々のお見舞い
「拓弥!? 久しぶり。忙しかったのか?」
「いや、そのな……来たら迷惑かなって思ってな」
「俺が言ったからか? ふっ、はは」と優真は拓弥を見て拭き出した。
「なっ 何笑ってんだよ」
「そんなこと気にする拓弥だったのかと思ってな。……って咲ちゃんも来てるのか?」と咲を見つめ、優真は言う。
「あのっ、その……あの時はすみませんでした」
「あの時? いや、謝らなくてもいい」と微笑んだ。
「よかった」
咲は優真の言葉に安堵の溜息をついた。
「それより、なんで車椅子なんだ?」
優真の様子を見て拓弥が不思議そうに問いかける。
「最近、体調悪くてさ。外出れなかったんだけど、体に負担かからないように車椅子乗ってればいいって許可出たんだ」と嬉しそうに言う優真。
「そうだったんですか……」と咲は呟く。
「外、出れなかったのかい!? あたしも知らなかったよ」と律は言う。
「何だ誰も知らなかったんじゃねえか」
その言葉に全員が笑った。




