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拓弥のためらい

 優真の見舞いに行くことになった咲、拓弥、律は病院に着く。


 病室の前まで来ると不意に拓弥が立ち止まった。


「俺、やっぱ帰る」

 拓弥はそう口に出すと、引き返そうとする。


「何、今更言ってんだい?」


「だってよ……」


 その話を聞いていた咲は二人が何を言っているのか分からず呆然と立ちつくす。


 律さんが扉を叩くと中から「はーい、どうぞ」と優真の元気そうな声が答えた。


 すると、拓弥が帰ろうと引き下がろうとする。

 しかし、律に腕をつかまれ身動きできない。


「何するんすか!?」


「帰らせやしないよ」


「ほら、」と律は扉を開けた後、拓弥を部屋へと押し込んだ。

「おわっ!」その勢いでよろける拓弥。


 その声を聞いた優真が振り向く。

 優真は車椅子に座っていた。


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