24/70
許可
数日が経った頃、優真はというと、いつもどこか浮かない顔をして治療に励んでいたが、病室に閉じこもりだった。
何故なら、外出禁止になっているからだ。
病室で診察を受けてるときの事。
「先生、」優真が担当医に声を掛けた。
「ん? 胸が痛むのかい?」
「あっ、いや、あの、外出たいです」
窓の外を見ながら、呟くように言った。
「今より、よくならないとダメだな。はい、今日はこれで終わり」
担当医は優真の胸に当てていた聴診器を自分の首にかけた。
「そんな……」がっかりしたように下を向く優真。
「そんなに外に出たいなら、少しの間だけ許すとしよう。でも、歩くと身体に負担かかるから車椅子でいいだろう?」
「本当ですか!? ありがとうございます」と嬉しそうに微笑んだ。
「くれぐれも気をつけるように!」
担当医は注意をするが、優真の嬉しそうな顔を見れば同じように微笑んだ。




