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目覚め
次の日、優真は目を覚ました。
「優真、大丈夫か!?」
目を覚ました優真に拓弥が気づいた。
「拓弥、どうしたんだ? ここ、病院か。俺とした事が、」
「やっぱり、俺の言ったとおりだろ? お前、無理しすぎなんだよ。暫く休めよ」
「休むわけには……うっ」
優真は起き上がろうとした。その直後、優真の胸に痛みが走った。
「やめとけ。無理しても悪化するだけだぜ。言っとくが、律さんはお前を辞めさせるつもりかもしれねえぞ?」
「そっ、そんな。あの場所を辞めるわけには……」
「お前の体じゃ無理だ! 律さんのところは俺が代わりにやってやる。もう一つは諦めろ」
「分かった。でも、拓弥にそんな時間ないんじゃないのか?」
「いや、作ればいいだけの話だ」
「そうか、悪いな。拓弥こそ無理するなよ」
「嗚呼。あまり気にするな。身体に毒だぞ」
拓弥はそう言うと、得意げに笑ってみせた。




