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魔法士希望の令嬢は武闘派天使と世界を救う  作者: 綾瀬 ちいの


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王都に向かうための旅の出発は、一週間後に決まった。


お父様やムニアン様は各所へ連絡したり、お母様は必要な物資の手配や滞在中の環境を整えたりと、皆とっても忙しそうだ。


私は、というと……旅の準備をしようかと思えば、侍従やメイドがおまかせください!と言ってほぼ荷造りをしてしまったし

(私も少しはお手伝いしたのだけど!)、王都にいるお兄様にお手紙を書いて連絡しておこう、と思ってヨルゲンに相談したら、

もうすでにこちらで連絡済みです、と言われてしまった。


要するに、私は特にすることがないのだ。


そんな私と、なぜか同じ状況の方がもう一名。

バルデウス様だ。


バルデウス様曰く、準備をしようとすると、手間が増えるから荷物には触るな、とムニアン様に言われ、

天界と連絡を取ろうとすれば、余計なことしか言わないだろうからこちらで行います、とムニアン様に言われたそうだ……。


……ムニアン様はそうおっしゃるけれど、きっと王子様に雑用はさせられないっていうことだと思う!

きっとそうだと思う!



そして何もすることのない私たち二人はというと……

「イーリッカ、イクイリオンを目指しているなら稽古をつけてあげよう!」

というバルデウス様の一声で、最近毎日剣術と体術の稽古をつけてもらっているのだった。


私は、魔法に関して言えば治癒魔法と氷魔法を発現している。

お母様が氷属性を持っていたので、それを引き継げたのはとっても嬉しい。

いつかお母様のような女性になりたい、と思っている私にとっては。

それに氷魔法は生活にも活用できる便利な魔法だが、攻撃魔法としてもピカイチだ!

なので治癒魔法と氷魔法が発現した私は本当に運が良かったと思う。


バルデウス様は魔法の繊細な扱いは得意とされていないようなので、

教えてもらうのはもっぱら剣術と体術だ。

攻撃魔法を使うにしても、魔物の攻撃をよけたりしなければならないので、私も時々騎士たちに混ざって基礎訓練などは受けさせてもらっていたけれど。

バルデウス様に教えてもらうのはまた全然本格的でついて行くだけで本当に大変!

まず体力がなさ過ぎると感じた……

それにへこんでいたら、属性関係なく魔力を持っていたら誰でも使える、という「身体強化魔法」を教えてもらった。

体力作りと平行して身体強化魔法も目下訓練中!

さらに、あまり持ったことのなかった剣もバルデウス様に特訓してもらっているのである。


「よし!イーリッカはやはりまだ小柄だし剣は片手剣にが良さそうだな。

……しかもイーリッカは器用だな。まだ幼いというのもあるのかも知れないが、これなら両手剣でいけそうだ。

遠隔は氷魔法で接近戦は両手剣、あとは体力はまだ課題だが動きはだいぶ速い。

接近戦になってもこのまま訓練すれば体術と剣の両方でかなりいい線いくな。

パーティーの面子によっては前衛にも後衛にもなれる。

いいね、器用にどこのポジションでも戦えるのは大分有利だ。」


「本当ですか!

そう言ってもらえると自信が持てます。

私、イクイリオンで働けるように頑張ります!」


王都で貴族院を卒業したらダメもとでも一度は受験してみたいと思っている。

まだ時間はあるし、貴族院に通いながらもできることはやろうと思う。

どんな形であれイクイリオンで働ければその時にもバルデウス様たちとお会いできるかもしれないし……


「よーし!頑張ばります!

バルデウス様、もう少し訓練にお付き合い願えますか?」


私は元気よく声を上げるとバルデウス様ももちろんとばかりに大きくうなずいて構えてくれる。

そして私の訓練は王都への出発ぎりぎりまで毎日続き――





さらには王都への旅の途中でも続き……






王都に到着した暁にはそれはもうしっかりと武闘派に鍛えられた令嬢になっており。



「魔法士になるのって、やっぱり治癒魔法だけが使えればいいというものではないのですね……

これからもめげずに訓練を続けます!」


「……え?

イーリッカは魔法士としてイクイリオンで働きたかったのか……?

俺はてっきりイクイリオン=オーダー、騎士として働きたいのかと……

うん、今更だが、そのつもりで鍛えてきた。

イーリッカは騎士枠『イクイリオン=オーダー』として受験するといい!

俺が合格を保証する。」


「……。

…………。

やけに死にそうなほど訓練きつかったのはそのせいですか!?

いえ、なんなら何度も死にかけましたけど!?

私は、全女性のあこがれの職業『魔法士』を目指してましたが!?」


「まあ、なんだ。

強くなって悪いことなんて一つもない!

よし!それなら今から俺が天界に帰る前に受験しに行こう。

もちろん『イクイリオン=オーダー』の受験だ!」


「なんでそうなるのですかーーーー!」



――こうして私は武闘派天使様とかかわって人生とんでもない方向にすすんでいき、

最終的には世界を巻き込む問題にも首を突っ込むことになる――。


そのお話は機会があったらぜひ、聞いていただきたい!

私がどれだけ予定外の人生を歩むことになったのか……。



「さあ、行くぞ!ぼんやりしている暇はないぞ、イーリッカ!」



「武闘派なのはご自身だけにしてくださいー!

私を巻き込まないでーー!!」







end…………?





ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!

本当は旅の途中のお話やこの先のお話もまだたくさん考えていたのですが、今回はここまでということにしました。

もしまた続きや途中のエピソードを書くことがありましたら、その際はぜひ読んでいただけると嬉しいです。

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