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となりで笑っていたかった

作者: 秋葉竹




 


ハハ、って

笑いながら云っちゃうけど

ガンになったことがある


けっこうまえ


五年は

経過観察

それ以降は

もしガンになったら

あらたなガンらしいよ


五年

なんじゃかんじゃの観察を受けて

晴れて無罪放免になったよ


ガン体質とか

云われたらそれはもう

知らんわ、そんなもん

とでも

云うしかないのかも




彼女が

腫瘍マーカーで

肺がんかもとか

引っかかって


まぁ、

いろいろ想像はして


べつに

あとおってもいいかなぁ

とかまで

許されない思いまで

いだいてしまって


けっきょく違って


やさしさて

なんだろう?


って


愛て

なんだろう?


って



じぶんがほんとうのガンになったときより

彼女が数値で引っかかったときのほうが

まるで

都会の孤独なんて

許せないほど

なにも手につかなかった



ただ

彼女に

いっしょにいてほしと

たとえば

彼女との

あれらの楽しい記憶を

忘れたとしても


彼女に

ふつうに話せるひとで

あってほしいと

いつづけてほしいと

希ってしまうのだ




そんなん、

ただのわがままなのになぁ





帰り道

ただ降る青い雨の中

幻よりもただ君に触れ







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