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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第1章
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重要な役割

2話更新。こちらは2話目です。

ナルホド納得。と、言うことは…


「もしアンデッドが発見された場合、誰かが禁忌を犯したことになる。と」

「そういうこった。それ以外の事だったら、何やっても問題ねぇ」


いや待て。問題なくはないだろ。むしろ問題だらけだろ。

何やってもって・・・いいのか?神がそんなんで。


「そう、そこ!それもあなたの重要な役割の1つよ!」


ビシリ!と力強く指をさされましたが、話が見えません。

あと、人を指さすんじゃありません。


「あ、ごめんなさいね。死者の蘇生が禁忌なのは、私達の力に反発して遮ってしまうから。逆に言えば、それさえされなければ私達が困ることは無いのよね」

「それ以外にも禁忌とされていることがあるにはあるが、それらは全部人間たちがあいつらの歴史の中で勝手に決めたものだ」


えっと…死者の蘇生さえしなけりゃOKってことはつまり…極端な話、例え戦争が起きたとしてもこの神様達は傍観してるだけなんだ。


「私達は永遠を生きてる上に、人間には不可能なことを可能にできるだけの力があるわ。逆に言えば力を使うことは簡単だけど、それでは人間の世界を歪めてしまいかねないの」

「その上人間の寿命なんざ、長くても100年がせいぜいだろ?俺達が情を移すにはあまりに短い」

「そうなると大抵のことでは動じなくなるし、力を使おうともしなくなってしまって…」

「要するに、俺達は人間で言うところの倫理観ってヤツがぶっ飛んでんだよ」


・・・そのぶっ飛んだ倫理観を補うのがさっき言ってた重要な役割の1つなのね?神様の倫理観を補うとか、責任重大にも程があるわ。

あー、だから使()()するのか。

でもそれって、下手したら私が世界を歪めてしまったり最悪滅亡なんてこ


「それはないから大丈夫よ」


食い気味に否定された。


「さっき『戦争が起きても』なんて話をしていたが、多少の小競り合い程度なら傍観するだけだ。だが、人間が大きく数を減らしそうなら介入するぞ」

「私達にとってこの世界は、私達の存在意義そのもの。だからいくらあなたの命令でも世界を歪めたり、ましてや滅亡させるようなことは絶対にしないわ」

「そのための契約者召喚だからな」


なんかまた、どさくさに紛れて初出しの情報がしれっと出てきた。

ざっくりまとめると、倫理観がぶっ飛んでいる神様達は滅多なことでは動かないけれど、世界の均衡が傾くような状況には介入する。そしてそのために契約者を召喚し、人間界に降りれるように準備をする。

さっき言ってたある程度のスパンでって言うのは、前世で言うところの世界大戦や疫病の大流行の様な状況に際してってことだろう。

と、言うことはだ。


「世界の均衡を揺るがす様な事が起きるのは確定ってことだよね?」

「えぇ、まぁ・・・」

「そうなるな・・・」


自ら面倒事に首を突っ込まなければ命の危機に見舞われることはないだろうと言ってたのに、面倒事に首を突っ込まなければならないのはもう決定事項のようである。

解せぬ。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は29日、水曜日に3話を予定しております。

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