表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の神はインモラル  作者: アリス
エピローグ
319/319

エピローグ

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!


いよいよ、最終話。

この物語も終わりを迎えます!

「それにしても意外だったわね」

「何が?」

「国民の王家に対する反応よ」

「あー、あれねー」


陛下の懺悔に対する国民の反応は

思っていたより寛大なものであった。


その理由を、以前仲良くなった城下の人達を訪ね

祭りの最中に聞いてみた。

王家に対して腹は立っていないのか?と。

すると帰ってきた答えは

意外にもかなり冷静なものだった。


「そりゃー納得はしてないよ?そんな危ないこと、どうして今まで隠してたんだ!?って思うわよ。でもさぁ…神様達が総掛かりでようやくやっつけられるような、とんでもない化物だったんだろ?だったらしょうがないのかなぁって思うわけよ。そんなやつに本気で暴れられたら、どこに隠れたって無駄だろうし、どんなに強い騎士や魔術師だって、人間が太刀打ちできる相手じゃないんだろうからねぇ。むしろ、変に不安を煽られずに、今まで平穏無事に暮らせてこれたのは、それを隠してくれてたからこそだ。それに、王様も王様で、色んなもん抱えて大変だったんだろうしさ。そしたらもう、怒るに怒れないじゃないか」


とは、お喋り大好きな粉屋の奥さんの言だ。

他の人も、大なり小なり不満はあるものの

概ね同じような感じだった。


「へぇー、そういうもんなのね」

「まぁ、陛下が下手に保身に走ったりせずに、真摯に謝っていたっていうのも、国民の心を動かした要因だと思うよ」

「それはあるかもな。愚かな奴ほど、『俺は悪くねぇ』って理論を展開するからな。そうなりゃ、火に油を注ぐだけだ。その点、あの王は賢かったんだろうな。・・・それにしても、お前も物好きだよなぁ」

「え?何よ突然」

「何でわざわざ歩くんだよ?今のお前ならどこにでも行けるし、どこでも視えるだろ?」


私達は今、ベルマーノの北の都市、バスドムから国を出て

更に北を目指して旅をしている。

ヴィータが嘆いている通り、歩いてだ。


「だって、この世界のこと、まだあんまり分かってないし、自分の目でちゃんと見たいんだよ」


一通り(こと)が片付いて

これからどうしようかと考えた時に、ふと気付いた。

あれ?私ってこの世界の国、ウィムニスとベルマーノしか

知らなくない?と。


この世界には、まだたくさんの国があるはず。

どうせ私達には、時間も体力も制限は無いのだから

のんびり世界を見て回り、気に入った所に住み着くのも

悪くないんじゃないか。と思ったのだ。


「でも、あの子達が一緒に来るって言わなかったのは驚いたわ。今までカオリにべったりだったのに」

「あの子達も、もう子どもじゃないってことだね。しっかり親離れできたようで、何よりだよ」


DG(ドラゴンガールズ)は、元々コライ村に住んでいたので

そちらに戻るとしても、狼3兄弟に関しては

私も付いてくると思っていた。

しかし、帰ってきた答えは・・・


「俺達は、タツさんを手伝って、森にいようと思います」

「ぶっちゃけ、カオリ様達とは話そうと思えばいつでも話せるし、会おうと思ったら、転移なり召喚なりしてもらえばいいだけッス」

「ぼ、僕も…もう、食事の必要もなくなりましたし、魔法ももっと上手く使えるようになりたいですし」


ということで、タツと共に守り人になるという

選択をしたのであった。


自立しようとしている子ども達を

無理に縛り付けるものではない。

嬉しい反面、少しの寂しさもあるが

ヨルの言う通り、会おうと思えばいつでも会えるのだ。


それが分かっているからこそ

陛下以下、ベルマーノの人々も、多少惜しんではくれたが

案外あっさりと、別れを受け入れてくれた。


「旅は道連れ世は情け。これからどんな出会いがあるのかなー」

「いろんな人に会えるといいわね」

「うまいもんも探そうぜ」


この世界に来て、初めて出会った「雷鳴」の4人に

入国料を肩代わりしてもらったことが

ついこの間のように思い出せる。


旅は始めたばかり。

まだ見ぬ光景や、出会いを想像し

期待に胸を膨らませ、歩みを進めるのであった。

ここまでお読み頂きまして

本当にありがとうございました!


初めての作品で、書き始めた当初は

こんなに長丁場になる予定はありませんでした(^_^;)

でも、いざ書き始めてみると

後から色々書きたいことが出てきてしまって・・・

どうにか完結まで書き切ることができました。


拙い本作ではありましたが

最後までお付き合い下さった皆様には感謝しかありません。

本当に、本当にありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ