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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第20章
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やっと会えたね

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

「ん・・・んん・・・あれ?」


ここはどこだ?

…私、どうしたんだっけ?


えっと、確かさっきまでリーフの背に乗って

首都を燃やそうとする、大規模魔法陣を止めるべく

最大火力で攻撃魔法を・・・


「!!リーフ!リーフ!?どこにいるの!?ねぇ!リーフ!!」

「あ!起きた?おはよう、気分はどう?」

「うわ!・・・びっくりしたぁ・・・え、子ども?」


ふと周りを見渡せば、そこは何も無い空間。

そして突然聞こえた声に驚き振り返れば

そこには5〜6歳の少年とも少女ともつかぬ

見知らぬ子どもが1人、立っていた。


「うんうん、意識も記憶もしっかりしてるみたいだね。良かった!大丈夫そうだ!」


良くも大丈夫でもないんだが・・・


「えっと?ここはどこで君は誰なのかな?なんでこんなところに1人でいるの?」

「わぁ。質問攻めだぁ」


保護者出てこい。

こんなところに幼子を放置するんじゃない。


プチパニックに陥っている私が

思わず矢継ぎ早に質問をすると

その子は楽しそうにクスクスと笑っていた。


「えーっとね、まずは初めまして、だね。僕は魔核。君がヴェールとヴィータと名付けた、あの2人の本体だよ!へへっ、やっと会えたね」

「!?」


マジで!?

こんな年端もいかない幼子が、あの2人の本体だと!?


思ってたんと違う!ガッツリ人型だった!

「魔核」っていうくらいだから

もっとフワフワッとしたのを想像してた。


いや、だとしても!言うなれば神様の親玉だよ?

なんか、もっとこう・・・ゼウス!

みたいな感じを想像するじゃんか。

それがまさか、こんな・・・。


だけど、よくよく見てみれば

プラチナブロンドのフワフワの髪と色白な肌

赤い瞳と、作り物のように整った顔立ちは

ヴェールとヴィータの特徴を、足して2で割ったような

容姿をしていた。正直メッチャかわいい。


「次にこの場所なんだけど、ここは僕の力で作り出した亜空間だよ。だからここには何も無いし、僕しかいないの。んで、君はさっきの魔法で、力を使い果たしたから死んじゃうの」

「フェ!?私、死んだの!?また!?」

「あー、違う違う。()()()()死んでない」

「え、ちょ、まだって何?死ぬことはもう確定なの?」


突然の死刑宣告に絶望していると

魔核は焦って説明を始めた。


「だ、大丈夫だよ。死なないようにもできるから。えっと、今の状況はね、力を使い果たして死にそうになっている君を、僕がここに繋ぎ止めてるって状態なの。何もせずにここから出れば君は死んじゃうけど、もし…もし君が、僕の()()になってくれるなら、生きて戻れるよ」

「ママ・・・?あ、()ってこと?」

「うん…そう」


あぁ・・・そうだ。すっかり忘れてた。

その話、全然考えてなかった。まだ有効なんだな。


モジモジとしながら、言いにくそうに上目遣いで

こちらの様子を伺っている様は、控えめに言って天使だ。


このまま私が死んでしまえば

恐らくヴェールとヴィータも消えてしまう。

まだ元凶の始末すらできていないのだから

それだけは避けなければ。

こりゃもう、どう足掻いても受け入れざるを得ないようだ。


「分かった。器にはなるよ。でもその前に、私の質問に答えてからね」

「本当!?やったぁ!うんうん、何でも聞いて!全部答えちゃうよ」


はしゃぎ回る天使。クッソかわいい。

それから私は、知りたかったこと

気になっていたことを、次々と質問していくのであった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は31日、月曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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