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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第18章
270/319

逆モーゼ

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

陛下の演説から5日後、私達は漁師街に来ていた。

今日のメンバーは陛下と各副団長

私と神様コンビ、3兄弟とミモザとリーフ

という顔ぶれだった。


各団長、ローズとルリカ、タツは森の調査へ向かっていた。

果たして精神攻撃魔法が

ドラゴンの鳴き声で相殺できるのか?

帰ってから結果を聞くのがちょっと楽しみだ。


「さて、皆の者準備は良いか?」


浜や堤防から少し離れた場所に集まった住人達に

陛下が声をかけると、皆それぞれに頷いた。


事前に「新調したくないもの」は持ち出しておけと

通達しておいたが、家や船が新しくなるならこれ幸いと

皆なかなか乗り気かつ軽装で集合していた。

これなら、反発もなさそうで一安心だ。


「ぃよし!んじゃあ一丁やってやるかぁ!」

「えぇ、始めましょう」


珍しくヴェールとヴィータが気合の入った声を上げ

浜の方へ歩き出した。

住民達はもちろん、陛下や3兄弟までもが

緊張と期待の入り混じった表情を見せていた。

私とDGは、その神業をコライ村で一度見ているが

初めて見る者達は一体何がどうなるのか

見当もつかないのだろう。


浜に着いたヴェールとヴィータは共に跪き

地に両手を置くと意識を集中した。


「回収」


ヴィータが一言唱えると、海岸沿いに広がっていた

漁師街が、あっという間に更地に変わり

それと同時に地響きが・・・


ゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴッーーーーーーー!!!


「うわわわわっっ!!え!?何!?なんでこんなに揺れんの!?…ってあれ?」


立っていられない程の激しい揺れと共に

()()が下がっていった。

え?どゆこと?何が起きてんの?

私も皆も状況がよく分からないまま

次はヴェールの番になる。


「創造」


ヴェールが一声唱えると、これまた地鳴りと共に

あっという間に海が埋め立てられ、広大な陸地が作られた。

そして続けざまに街が再建される。

先程まで目の前にあった漁師街が

新しくできた海岸沿いに、これまたあっという間に

リニューアルされて建ち並び

新たに広がった陸地には、街レベルの規模で

家々が建設されていった。


信じられない現象の数々に、ある人は言葉を失い

ある人は涙し、またある人は神々を崇め拝んでいた。


「いやー…久しぶりに見たけど、改めてこうして目の当たりにすると、2人は神様なんだなぁ…って思うわ」

「今更かよ」

「逆に普段は私達のことを何だと思ってるのかしら?」


一仕事終えた後の達成感のようなものがあるのだろうか?

妙に機嫌が良く、生き生きしてるように見えた。


「そういえば、すんごい揺れたけどなんで?あと、海面が下がってるように見えたんだけど…」

「あぁ、それについてはこれから説明する」


そう言って、今度は住人達を集め

今起きたこと、自分達がやったことについて

話し始めるのだった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は26日、木曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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